岡崎の重要性についてアレやコレや再認識してみる【日本vsコスタリカ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 3 vs 1 コスタリカ[練習試合 06月03日]

さすがはワールドカップ出場国同士のテストマッチだけあって、緊張感があるというか、互いにチームとしての体裁が整っているというか、とにかく引き締まった一戦となりましたね。両チームとも本番前としてはよいプロセスを経られたのではないでしょうか。特に、前半から日本は良かったですね。ザックJAPANとしては珍しく、少ない手数で縦へ縦へと相手ゴールに向かうショートカウンターが何度となく炸裂していました。本田が消えがちだったのがケガの功名状態だったのかもしれません。

 

 

しかし、先制点はコスタリカ。中盤で日本からボールを奪うと、ボランチのテヘダと左SHのボラニョスがボール交換。そこから左SBのディアスが駆け上がりサイドを攻略。折り返したクロスが、マークをはがしていた右SHのルイスの足下に収まり、簡単に決めました。

 

 

ただ、先制したことで逆に守備的になりすぎたのがコスタリカ。日本と違って“守備の文化”が根付いているということかもしれませんが、引きすぎました。コスタリカが高い位置でのフォアプレスを放棄してしまったことで、日本は前半以上にやりたい放題状態。その中で日本は同点に追いつきます。左サイドで香川がボールを持つとセンタリング。エリア内で本田が足で落とすと、それを内田がスルー。背後をオーバーラップしてきた遠藤が、例によって泰然自若に押し込みました。

 

 

同点になったことによって、それまで比べれば多少コスタリカも攻撃に人数をかけるようになってきましたが、大勢としては日本が攻める時間の長い展開が続きます。その“悪くない”展開のなかから、日本の勝ち越しゴールが生まれます。中盤のルーズボールを山口蛍がダイレクトで柿谷にクサビを入れると、そこからは香川と柿谷が翼君と岬君ばりのゴールデンコンビっぷりを披露。縦へ縦へのワンツーワンツーで香川が綺麗なゴールを決めました。そして、このゴールでは引き立て役になった柿谷もロスタイムにダメ押し弾。セレッソトリオの面目躍如といったところでしょう。

 

 

 

この試合でも、日本でのキプロス戦と同様に、大久保のフィット感がハンパなかったですね。さすがはベテラン。しかも流浪のベテランですからね。すでに出来上がったグループに入っていくという作業は得意なようです。右サイドでフツーにプレーできていました。「大久保が右サイドでここまでのプレーをできるとなれば、岡崎もうかうかしちゃいられないなぁ」なんて思っていたのですが、岡崎を過小評価しちゃいけませんでした。後半から同じ位置に入った岡崎の存在感は大久保以上に際立っていましたね。

 

 

大久保もとても良かったのですが、大久保も持ち味はペナルティエリア手前まで引いたところからのミドルシュートだったり、中に入って構えてからのワンタッチゴールだったりしますから、どうしても本田とプレーエリアが被ってしまう部分がある。一方の岡崎は、サイドに開いたところから対角線的に飛び込んでいけますから、うまいこと本田と棲み分けられるというか、ぶつからないように交差できる。ゆえに、かぶらない。そう考えると、「ウインガー兼ダイビングヘッダー」という特異な岡崎のスタイルというのは、なかなか得難い、ザックJAPANにとって必要不可欠のピースなのかもしれません。