しばき合いへの評価が難しい〜ヴェルディvs岡山(4月13日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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え〜、野津田から一心不乱に頑張れば、試合終了2時間には国立におられるのですね。というわけで、ヴェルディvsファジアーノ

■前半

どうもですけどもね、前半戦はおまり集中して観戦できなかったのですよ。それには次のような理由があります。

まず、前半戦のある時間帯、両チームとも、まあ、ヴェルディに目立ったのですけど、アフタータックラーズが大量発生したのですね。ちなみに、「アフタータックラーズ」とは「アフタータックルをする人々」という意味です。

そういう展開の中で岡山右WBの久木田が倒れこみました。雰囲気的には、それほど大したこともなさそう。なのですが久木田、なかなか立ち上がらない。なにやら足の甲とか、そういった部分を盛んに気にしている。そして全体的に挙動不審。見てる側としては、ついついそっちに目を奪われる。どうやらスパイクの紐に何らかのトラブルがあったってだけだったみたいですけどね。もう、ずっと久木田に釘付けのまま、時計の針は進んでいってしまいました。

前半も半ばくらいからは、ちゃんと見ましたよ。ちゃんと見たところ、ヴェルディはガシガシと1対1を仕掛けていくというスタイル。ドリブルが多い。前へ前へ突進する。ただ、チャンスらしいチャンスは、2回あった田村のミドルシュートくらい。2回ともジャストミートしていただけに、田村は分かりやすく「オーマイガッ!」ってなってましたね。

一方の岡山は、最終ラインの3人と、上田と島田のWボランチ、この5人で丁寧にパス交換しつつ、相手の隙を伺うってイメージ。なので、小気味良さとか、そういうのに欠ける。それと前線の3人と両WBがアタッカータイプだったこともあり、どうにもこうにも中盤における各選手の距離感が宜しくない。パスが滞る。ゆえにリズムも出てこない。

■後半

後半に入ってからも、さほど大きな変化は感じませんでしたが、岡山の荒田が決勝点となる先制ゴールを奪いました。ただし、これは決めた荒田よりも、アシストとなる上田の超絶3Dパスが凄すぎた。

後半の早い時間帯においては、Wボランチである上田と島田の役割整理が上手くいってましたね。縦の関係でなく横の関係になって、かつ、動き回るのは島田で、上田は真ん中から離れない、みたいな。

ただ、どうしても上田って、右に流れたがるみたいなんですよね。左利きですから左寄りにいた方が良さそうなものを、視界が広くとれるとか、そういう理由なんでしょうけど、右寄りに吸い寄せられる。それがプラスに働けば、それはそれで良いのですが、結果論的には、上田が右に寄っていってボールを貰っても、局面を打開するどころか、より一層こじらせてしまうだけだったような。貰ってから出せる範囲がかなり狭いので、選択肢がごく限定的になってしまうのですね。

それでも、上田が触れば多少はリズムが出る。流麗になる。そこがヴェルディとは異なりました。今のままだとヴェルディは苦労しそうです。だって、攻撃は平本にめがけて蹴り出して、「後は任せた!」状態ですからね。それでも平本は鈴木隆行みたく年齢とともにカラダを強くしてきましたし、ポストの技術にもベテランの貫禄がある。どうにかします。ただ、そこからが・・・。平本が落とした痕は「鉄砲玉突っ込め!」って感じで、ひたすらアタッカー陣が1対1を仕掛けるだけ。

岡山も他所のこと言えないとはおもいますが、それにしてもヴェルディには「連動性」とか「揺さぶる」とかいう概念がないのか!と。ただただ延々としばきあいを仕掛け合うような展開になりました。必然的にファールで相手をムリヤリ止めるシーンがやたらと目立つという、そんな試合でございました。

■日本代表への推薦状

□推薦者

中林洋次

□推薦理由

中林といえば、「下田が退いてから西川を獲得するまでのギャップを埋める役割を果たしたGK」として広島サポーターに記憶されているのではないかとご推察申し上げます。かなりアグレッシブなキーパーですよね。楢崎みたいにデーンと構えているというよりも、広範囲に飛び出していくタイプのように見受けられました。これが彼の属性なのか、チームスタイル上そうなっているのかは存じ上げませんけど。

で、そういうアグレッシブなスタイルだと、時々、飛び出しておきながらボールを処理しきれず、気がつけばゴールお留守にしてしまっているということが起きます。この試合でも、そういうシーンがありました。

しかも、シュートにまで持ち込まれてしまいました。いわゆる“絶体絶命”。しかし、中林は“もっている”のです。なんとシュートが正面に飛んできてキャッチできてしまった。WCでは、きっと運も必要でしょう。どうでしょう、ザックさん、第3GKにラッキーボーイを抜擢するというのは!