第三者的にはグッドゲーム柏vs新潟(9月28日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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■前半

立ち上がり、たぶん柏は343でスタートしたものと思われます。ただ、前半の早い時間的に増嶋が負傷したことで、のっけからプランが崩れます。増嶋の代わりに投入されたのは狩野。それに合わせて、システムも4バックに変更しました。工藤がウイングの位置にいたり、トップの位置にいたり、またワグネルも左右真ん中いろんなところに顔を出していたので、4231だったか442だったのかは不明ですけど。

試合のスタイルとしては、両チームとも、グラウンダーの縦パスを多用しつつ、キビキビと攻撃するという部分で共通していました。もっとも、柏は急所を突く縦パス、少数精鋭的に狙いすました縦パスに特色があったのに対し、新潟はレオシルバが中盤でゲームメイクしつつ、真ん中でトップに入れたり、サイドに流れた選手の足下を狙ったり、多彩な縦パスを、一撃必殺というよりも、ビルドアップの一環として入れていくという感じで、そこは対照的でしたけど。

全体として、やや新潟に主導権があるように見えながら、決定機そのものは柏が多く作っているという展開。しかし、先制したのは新潟でした。序盤からパワフルなキックで良質なフィードを繰り返していた舞行龍のロングキックが起点となり、右サイドを崩すと、クロスが左に抜け、さらにその折り返しを川又が決めました。

それにしても、舞行龍。闘莉王といい、呂比須といい、ブラジル人が帰化すると、‘けったいな’(←方言?)漢字を当てたがりますが、それにしても‘舞行龍’って(注:ブラジル人ではなくニュージーランド人だそうです。ご訂正ありがとうございました)。いったい、これでは常套的や「マイケル」なのか、富岡ばりに「マイコー」なのか、さっぱり分からないじゃないか。「村はずれの大池に棲みたる龍、雪が舞いける日にも「ま、行ける」と述べて闇に行きけり」みたいな意味なのだろうか。名前の漢字も含めて、なかなか興味深い選手ですね、サイズがあって、キックの球質も綺麗でしたから。それこそ、闘莉王系に化けるかもしれません。

■後半

というわけで、新潟のリードで折り返したのですが、後半になるの柏が一方的に攻め立て、同点ゴールが生まれるまでは、ハーフコートゲーム状態。そして、同点ゴールは、茨田の巧みなゲームメイクを起点に最後はクレオが勝負強く決めたものでした。

実は、この日の柏は疫病神に取り憑かれたような試合で、増嶋が退いて以降も負の連鎖は止まらず、前半終了間際には工藤を、後半の途中には大谷を負傷で失い、交代カードを3枚とも負傷者対応で切らないといけなくなりました。しかし、代わりに入った茨田とクレオが得点に絡んで、また、狩野もまずまずの出来でしたので、それなりに収穫もあったのではないでしょうか。

また、後半にクレオが入ったことで、システムが442になって、一段と流動性が増し、サイドアタックが活性化したことが、後半の猛攻を呼び寄せたので、そういう意味でも、多少、〈怪我の功名〉的要素もなくはなく。

サッカーの常として、同点に追いつくと、どうしても攻撃のテンションが少なからず落ち着いてしまう。また新潟も選手交代で藤田や田中達也、さらには鈴木武蔵といった突破力のあるアタッカーを投入したのが奏功してか(途中出場の選手が単体として、さほど活躍したようには見えませんでしたが)、新潟もガップリ四つに組み合うようになり、残り15分くらいは見応え十分な展開となりました。これぞ‘五分五分’という応酬。

ただ、個人的にはレイソルの奮闘に感銘致しました。と言いますのも、この試合、レイソルはかなり難しいシチュエーションでした。ご存知のように‘超’の付くハードスケジュールで、しかもウィークデーには、ハートが折れてしまうような敗戦を経験。そこに追い討ちをかけるように、この試合では負傷者が立て続けに出てしまった。そんな中でもチームが瓦解することなく、緊張感溢れる90分を見せてくれたことに、‘王者の威厳’のようなものを感じました。

日本代表への推薦状

□推薦者

野田市立関宿中学校和太鼓部

□推薦理由

いやぁ、ハーフタイムにショーがあったのですよ。私学ならともかく公立の学校に和太鼓部があるって凄くないですか? 和太鼓部だけに‘レア’ではなく‘希有’の表現を用いたくなります。もちろん、演奏も‘勇壮’そのものといったパフォーマンス。日本男児たるもの、和太鼓の演奏に大和魂を揺すぶられないでどうするんだ、と。代表戦士たちにも、ぜひ聴かせたい。

ついでに言えば、和太鼓というのは南明奈さんの特技。以前、テレビ番組でやってました。そして、南明奈の愛称といえば、〈アッキーナ〉。木下優樹菜が〈ユッキーナ〉みたいなものですが、音のリズムとしては〈メッシーナ〉とか〈レッジーナ〉とかとも通底する。つまり、ザッケローニとの相性もすこぶる良いはずなので、これを日本代表強化に生かさない手はないだろうと思うところです。