過密日程問題についてアレやコレや試案を提示してみる【柏vs広州】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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柏レイソル 1 vs 4 広州恒大[ACL 09月25日]

特にこれといったこともない、まぁ、普通の立ち上がりを見せた両チームでしたが、先制したのは柏。ワグネルのフリーキックが最終ラインとキーパーの間の嫌らしいところに飛んで、クレオがそこに絡んでゴールに吸い込まれていきました。まずはレイソルが好スタート。

その後も前半は概ねイーブン。ただ、両チームとも縦に速い攻撃を仕掛けていましたので、ゴール前での攻防がめまぐるしく繰り返される、やや忙しい展開。ハーフタイム間際の時間帯にはレイソルが攻勢を強めるシーンが続きました。

後半に入っても、しばらくは余り構図も変わらなかったんですけど、押せ押せにならなくても点が取れるのが、イタリア人監督が率いるチームらしいところ。左サイドバックの孫が入れたハイクオリティなクロスを近藤がクリアミス。こぼれたところにいたムリキが力一杯蹴り込みます。同点。

それでもレイソルは、すぐにはガタッときません。セットプレーから近藤が決定的なヘディングシュートをぶちこみます。しかし、それを広州DFがライン上で魂のクリアを見せると、そこからのカウンターの流れで、コンカが、南米人らしいボールコントロールでテクニカルなスーパーシュートを決めてしまいました。ついにレイソルはリードを許します。

そして、柏の集中力が完全に切れてしまったのが3失点目。コンカのフリーキックにエウケソンが飛び込んで、菅野が動けず、谷口とキムチャンスが上手く連動できず、ズルッと失点。先のコンカの得点といい、‘あっけない’得点。これを‘レイソルの隙’と見るのか、‘広州の勝負強さ’と見るのかは、なかなか難しいところですけど。試合終了間際にはムリキにダメ押され、14、柏の完敗でした。

レイソルの大敗を受けて、にわかに「過密日程をなんとかしろ!」という声が高まっています。それはそれで一定の正当性があると思いますが、以下の客観的事実を踏まえて考えると、過密日程問題を声高に批判することは、かえって問題の本質を見誤らせるような気がします。

・2007年の浦和、2008年のガンバも、ほぼ同じ年間試合数をこなしながら、アジア王者になっている。

・今年のレイソルは全体的に失点が多く、浦和戦で6失点したりもしている。

・絶対的なエースであるレアンドロドミンゲスの不在

・そもそも2013年の〈中国リーグで首位チームを快走するチーム〉と〈Jリーグで10位くらいに甘んじているチーム〉の対決である

どうも、いまの過密日程批判は、2リーグ制移行云々で感じた事務局に対する不信感へのカタルシス(八つ当たり)のように思えてならないのですね。