鈴木啓太系vsリンコン系横河武蔵野FCvsツエーゲン金沢(9月15日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

□前半

この試合は、台風が絶賛接近中だったにもかかわらず、大嵐だった午前中とは打って変わってキックオフの時には快晴になるという奇跡的なシチュエーションでしたので、西が丘に駆けつけたファンはかなり少なかった。そこで、調子に乗って最前列に陣取ったのですが、抜群の臨場感と引き換えに、さすがに全体は俯瞰できない。ってなことで、フォーメーションなどは、よくわからず。当初は343同士のミラーゲームなのかななんて感じで眺めていたのですが、少なくとも前半の半ば以降は、343の武蔵野に対し、金沢は4231とか、そういう感じの4バックで臨んでいました。

あるいは前半の途中で配列を変更したのかもしれません。というのも、前半の早い時間帯に3点ものリードを武蔵野に許したわけですから。先制点はコーナーキックから4番がヘッドで合わせたゴール、追加点は流れの中のクロスに8番が、やはりヘッドで合わせます。で、3点目はショートパスで完全に崩して最後は18番がきっちりねじ込んだゴール。

早々に大勢が決した試合でしたが、それなりに見所もなくはなく。中でも興味を惹きつけたのが両チームの24番対決。金沢の24番は、ボランチの大槻(スマホで公式サイトを調べた情報による)。最初は〈415に移行する343〉とみていたので、「ああ、鈴木啓太のポジションだな」と認識していたのですが、トータルで判断すれば、〈縦関係のWボランチの前担当〉と把握しておくのが無難でしょうか。必然的に、ツエーゲンがリズムよく攻めているときには、この選手が起点になっている。

対する武蔵野の24番はFWの忰山。横河には比較的大柄なFWが何人かいますが、この選手もその1人。そして、運動量が豊富、、、良い言い方をすれば、ですけど。要するにガムシャラなタイプですね。ってことは、あまり器用そうには見えないということです。昔、湘南とかにリンコンってブラジル人FWがいましたよね。ああいうイメージです。

□後半

3ー0で折り返しましたから、ツエーゲンとしては攻めるしかありません。しかし、そのようなツエーゲンの出鼻を挫いたのが、件のリンコン系FWこと忰山。流れの中でサイドを崩し、折り返しに合わせると、この試合3点目のヘディングゴールが生まれました。いよいよ追い込まれたツエーゲンは、ここから意地の反撃。PKと、24番大槻の相方こと越智のボレーシュートで2点を返します。ただ、この2点までが精一杯。武蔵野の余裕を持ってツエーゲンを下しました。

といいますのも、ツエーゲンは攻めまくるのですが、一方的にかつ一本調子に攻めていると、逆に守っている側のリズムが良くなるという現象が発生します。そうすると、やがて攻めまくっている側に攻め疲れが起きて、最終的に全体としてグダグダになるというパターンが、サッカーには往々にしてある。この試合のツエーゲンは、まさにそのスパイラルにはまってしまいました。

さて、後半、目についた選手を挙げておくと、まずは武蔵野GKの飯塚さん。この時期になると、天皇杯FC東京相手にファインセーブを繰り返す光景が日本放送協会のダイジェスト番組で流される、あの飯塚さんです。もはや初秋の風物詩と言って過言でない。あるいは過言でなくない。なくなくない。そんなテレビで有名な飯塚さんがツエーゲンの眼前に立ちはだかりました。この選手は、川口みたくヒリヒリすればするほど研ぎ澄まされる系のGKなんでしょうか。

一方、ツエーゲンで注目したのは後半の途中からピッチに立った山城選手ですね。確かセレッソとか、鳥栖で小柄ながら、そのアジリティーを生かして存在感を発揮したプレーヤーと記憶しているのですが、膝とか腰とかに慢性的な痛みでも抱えているんでしょうか。あるいは、年齢的な衰えかもしれませんが、すっかり地蔵化していました。かつて‘パス地蔵’という言葉がありましたが、パスもしないから、まさに、単なる‘地蔵’です。時の移ろいとは残酷なもの、盛者必衰を実感せずにはいられない一戦となりました。

□日本代表への推薦状

・推薦者

ツエーゲン金沢というチーム名

・推薦理由

応援席の段幕を読む限り、ツエーゲンは‘zweigen’と書くらしい。なんだかドイツ語みたいですよね。‘zw’で始まるところとか。なんでしたっけ、ありましたよね、哲学かなんかの本。‘ツァイなんちゃらは、なんとか’みたいなの。・・・え〜と、、、さしあたり‘ツァイツァイなんとかは、かく語りき’としておきますが、あれってドイツ語じゃなかったでしたっけ?

でドイツといえば経済的にも、サッカー国内リーグの運営においてもヨーロッパの優等生なわけですよ。しかも、そのブンデスリーガは日本人フットボーラーとの相性がすこぶる良い。これをザックに推薦せずして、いったい何を推薦するというのか。ってな感じです。