らっせーらー!〜武蔵野vs青森(10月22日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

青森はJ3ライセンス、持ってるんでしたっけ?

■前半

久しぶりのブログ更新となります。なんと10月に入ってから、これが初めての更新ときたもんだ。別に、クレイジーなほどに忙しかったわけでも、体調を崩していたわけでもなく、ごくごく日常を生きておったんですけどね。このブログを開設してから、「サッカー界を斬る!」みたいな文章も作ってきたわけですが、ここ最近は、ほぼほぼマッチレポ専用化していて、で、しばらく現地観戦していなかったので、インターバルが長くなったのですな。

 

 

そんなわけで、1ヶ月ぶりくらいに訪れたサッカー場。アウェイ青森のコールリーダーグループは女子力が高い。厳密には女子力が高いかどうかはわかりませんが、女性がメインとなっていて、なかなか珍しいですよね。珍しいといえば、例に漏れず青森のコールリーダーさんたちも他のクラブで使われている応援歌を使うわけですけど、中にはオリジナルと思しいものもあって、それは「らっせーらー!」っていう、ねぶたの掛け声。ライバル八戸に対して、南部文化にはない津軽文化を見せつけているかのようです。

 

 

ともあれ、試合。ミシャさんが作って、森保さんが完成系に近づけた可変3バックは、いまや日本の伝統芸能と化したらしい。勤勉性と「言われたことならできます!」という日本人の特性に、よっぽど合ってるということでしょう。この両チーム、ともに守備では532になる可変システム同士でしたよ。しかも、揃って541でなく532。ちなみに、ボールを奪ったら、イケイケドンドンで特攻していったので、攻撃における基本陣形については、よくわかりませんでした。

 

 

そんな似たもの同士の対決でしたが、似ているのはシステムや戦術であって、順位ではない。成績的には青森が随分と上にいる。果たして、その貫禄を見せつけるように、武蔵野の一瞬の隙を突いて青森が先制点を奪いました。序盤戦から武蔵野は守備陣がなんだかオロオロしていましたね。ヘッドでのバックパスがキーパーに渡らず、そのままラインを割ってゴールキックになったり。それでも時間とともに落ち着きを取り戻すと、前半のうちに同点に追いついて、ハーフタイムへ。

 

 

 

■後半

この日は前日に比べて、ぐっと涼しくなっていました。すっかり晩秋の風色で、サッカーをやるにはグッドコンディション。夏場ほど後半になっても運動量は落ちない。でも、そうであっても、やっぱり前半のようにはいかない。縦一本槍ではなく、横への揺さぶりも交えた遅攻も増えていく。青森の勝ち越しゴールは、右サイドを3人で崩してからのクロスに合わせたもの。前半には、なかなか見られないパターンの攻撃によるものでした。

 

 

鮮やかに勝ち越した青森に対し、当然ながら武蔵野は追いつかなければならないので攻勢を強めます。試合時間はまだ40分近く残っていたと思いますが、その40分間、武蔵野が攻めて青森が受ける、という構図が続きました。攻撃に関していえば、ひょっとしたら、青森より武蔵野の方が奥行き深かったかもしれません。けっこうサイドチェンジがバシバシ成功していましたよ。アンカーの19番とか、「お前は松本山雅の喜山か!」みたいな。

 

 

でも、武蔵野にとって難しかったのは、この試合の組み合わせがミラーゲームだったこと。システム上、武蔵野は中央突破したかったと思うのですよ。でも、同じシステムだから青森の中央の守備も固い。じゃあ、サイドチェンジを生かしてワイドに攻めれば良いかっていうと、なかなかそれも難しい。サイドに人数をかけないシステムですから、どうしても単騎突破で終わってしまうのですね。で、手詰まりになって、望み薄なアーリークロスを放り込む、みたいな。

 

 

守る青森的には、どうだったんですかね? 見ている分には、押されていたのか、割り切っていたのか、今ひとつよくわかりませんでした。危なげないっちゃ、危なげなかったけど、結果論っちゃ、結果論かもしれない。ただ、一つだけ確かなことは、途中出場のレオナルドが謎の存在感を発揮していたこと。「シューチュートギラシチャダメダヨ!」って声掛けも目立ってましたが、この選手の大げさなランニングフォーム、その割には鈍足なところが瞼にこびりついて離れないのです。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

・エフライン・リンタロウ

□推薦理由

この選手って、もともとレイソルにいましたよね。だからレイソルユース出身の日本国籍だと思っていたんですけど、実際は10代半ばに家族とともに出稼ぎ来日したんですね。なので、いまのところ、まだブラジル国籍なのかな? ルーツ的に日系人でしょうし、その気になりゃ、すぐ帰化できそう。ともあれ、この日はワントップで出場、でも背番号は4番。どこぞの三角形さんを目標にしているのかしら?家族は名古屋に住んでいるようですし。

 

 

まあ、そんなことはどうでもよい。重要なのはプレースタイル。長身な選手らしく、しっかりハイボールに競り勝ってました。特に序盤。ひょっとしたら途中でマーカーが代わったのかもしれませんが、試合半ばからはそういうシーンが減りましたけど。でも、長身なハイボーラーって、あんま、いないですよね。平山みたく「長身なのに足下!」とか、高崎みたく「長身なのに裏抜け!」って選手の方がむしろ日本では目立つ。なので、この選手には正統派長身FWを目指してもらいましょう。