徳永が持つ‘謎のオーラ’に思いを馳せる【韓国vs日本】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■韓国 1 vs 2 日本[東アジアカップ 07月28日]

キックオフから韓国がフルスロットル。まぁ、攻めまくりましたよ。とはいえ日本代表もオーストラリア戦とは打って変わって‘3戦目の余裕’を感じさせる落ち着きでしのぐと、押し込まれたなかで、これしかないというカウンターで先制点。

柿谷の良さが凝縮したようなゴールでしたね。抜け出すまでは、他の選手でも出来るかもしれませんが、頭でのトラップですよ。これぞ柿谷と言わんばかりの、シュートから逆算した正確なトラップ、まさに面目躍如。そして落ち着いて‘ゴールネットにパス’。うん、トレビアン!!

その後は、余りにも一方的に攻めまくられていたので、さすがに余裕を失い、韓国の同点弾を許します。ミドルシュートを決めたのはユン・イルソク。序盤より日本から見て左サイドを崩されていたのですが、この時間帯は逆サイドを崩されることが多くなっていて、このシュートも、日本の右サイドを崩されてのもの。うん、前線に基点が欲しかったな。基点があれば、もう少し我慢できたかも。

そんな劣勢の中、幸か不幸か槙野が少し痛めます。ザックはすぐに動いて徳永を投入。これが大きかった。一気に旗色が変わります。少なくとも彼の投入以降、劣勢だったのが五分五分になった。時間の経過とともに再び劣勢気味になりましたが、それでも乾坤一擲の一撃を忍ばせておける、最低限の精神的余裕が維持できていた。、柿谷の決勝点も、そのような雰囲気があってこそ。この試合、愛ある悪表現するならば‘直情型単純’な奮闘を見せていた原口が最後の最後に、〈相手最終ラインを突破する〉という大仕事をやってのけ、折り返す。豊田が潰れながら相手DFを引きつけたことでフリーになった柿谷が、さすがのシュート技術を見せつけてくれました。

さて、試合の潮目を分けたのは、先述したように徳永の投入。徳永投入の効果は大きく三つあったと思います。一つには、徳永独特の‘謎のオーラ’。この、良くも悪くも何を考えているのかわからない彼のドッシリ感がチームに落ち着きを与えたと思います。

徳永投入の効果として、二つ目に挙げられるのは、本人には悪いですが、槙野がアウトになったことですね。中国戦でもそうだったのですが、どうも槙野はラインディフェンスに対応できていない。オフサイドのラインを乱したり、全体的にポジショニングが不安定だったので、徳永投入で、そのあたりが修正できたようです。

そして徳永効果の三つ目として栗原の蘇生を挙げたいと思います。栗原というのは普段、中澤とコンビを組んでいるわけで、相棒を使う側ではなく、使われる側なんですね。要は、‘年長者としてのプレー(=将校としてのプレー)’に慣れていない。そういう意味では、‘謎の番長オーラ’を持つ徳永の存在により、‘いつもの感じ(=一兵卒としてのプレー)’を取り戻せたのではないでしょうか。