アキンフェエフのガックシ具合についてアレやコレや藤本主税を思い出してみる【ロシアvs韓国】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■ロシア 1 vs 1 韓国[WCグループH 06月18日]

ワールドカップのグループリグにおける、最後の初戦は初戦らしく静かに激しい立ち上がりとなりました。両チームとも受けて立つという立場でもないので、「失点はだけしたくない」という意識が非常に強かった。最初のうちはどちらかといえばロシアの方が攻撃に割く人数は多くて、韓国はソンフンミンの推進力に託すって攻撃が多かった。で、そのソンフンミンは華麗かつ豪快に宇宙開発活動に従事していたりもした。なかなかの外し方でした。

 

 

ただ、前半も30分を過ぎたあたりから韓国がポゼッションできるようになっていく。ただ、韓国の遅攻が拙かったのか、ロシアの守備組織の規律がハンパなかったのかはわかりませんが、韓国としては呆然と攻め倦ねたままハーフタイムを迎えました。で、後半に入っても、両チームともガチガチ。守備的であり、過度に慎重であり。ゆえに突破口らしい突破口といえばセットプレーからのロングシュートとか、そういうところに限られていく。

 

 

でも、そういう、あくまで相手をおびき寄せるためのジャブであるはずのロングシュートが、こういう大舞台では往々にして決まってしまう。イグノのロングシュートをロシアGKのアキンフェエフファンブルしちゃいました。こうなってくると、一気にベンチが大忙しに、カペッロ監督はチャッチャッチャと3枚ともカードを使ってしまいましたし、韓国は韓国でホンジョンホが足を攣って交代せざるをえなくなったりする。試合が動き始めました。

 

 

そして、ロシアが気合いの同点劇。ベレズツキーのビルドアップからエシュチェンコ、ジャゴエフ、サメドフあたりが連携して右サイドを攻略すると、最終的にはファンソッコのクリアに激突したエシュチェンコのこぼれ球をケルザコフが殊勲のゴールを押し込みました。こうなると俄然、ゲームはヒートアップ! ・・・のはずが、それは得点後5分間だけ。そこからは両チームとも再び「まずは勝ち点1」モードとなり、そのままタイムアップとなりました。

 

 

 

というわけで、いかにも初戦らしい一戦になりましたね。試合自体は非常に渋い展開。両チームとも、ひたすら堅守速攻でバランスを崩さない。ゴールを許さないどころかシュートも打たせない。正直、眠たくなる。ただ、目をこすりながら、よく見ていると、対照的な点もありました。それは速攻の方法論。ロシアはアジアのチーム相手だからかもしれませんがクロスを中心としたサイドアタックが多かった。対する韓国はクジャチョルやソンフンミンを中心に、いわゆるロングカウンターってやつがメイン。

 

 

ロングカウンター中心だからミドルレンジでのシュートも増えて、先制点も奪ったわけですが、ミスったアキンフェエフの落ち込みっぷりは劇画的でもありましたね。ずっとうつむいてグローブで顔を覆っている。ガックシという擬音が、画面越しに聞こえてきそうでした。ちなみに『エルゴラッソ』の藤本主税へのインタビュー記事によると、藤本的には川島みたいな叫びまくり系GKよりも、楢崎みたいな悠然系GKが好きらしいのですが、アキンフェエフみたいなガックシ系GKについては、どう感じるのでしょうかね?