大迫の2得点だけでなく【日本vsオーストリア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本代表 3 vs 2 オーストラリア代表[東アジアカップ 07月25日]

先制点はハマのメッシ。千葉が斎藤に縦パス。その前に豊田がゴール前で飛び込んだりした後での二次攻撃だったこともありオーストラリア守備陣のバランスが崩れていたこともあり、水を得た魚のように斎藤が小刻みなドリブルを発動。シュートコースを作ると、そのままミドルを突き刺しました。

比較的オープンな展開でしたから、中国戦と違って日本代表の良いところが前半から多く見られて、追加点を奪うことにも成功。徳永が横に仕掛けて鈴木に戻し、鈴木が豊田に縦パスを付ける。豊田が見事なポストプレーで大迫の足下に優しいパスを送ると、大迫はオーストラリア守備陣をアジリティでかいくぐり、FWらしくシュートをキッチリ決めきりました。

この試合、大迫は前にカラダを入れ替えながらのトラップが少し流れてボールロストすることも少なくなかったのですが、帳尻を合わせてくれました。また、縦パスを付けた鈴木も、狙い澄ましながらも、結果インターセプトされるってシーンが目立ちましたが、こちらもやはり、このプレーによりプラマイなしになったと言えるでしょう。

ただ、そのまま試合が終わるほどオージーは甘くない。よく確認できませんでしたが、縦のロングボールに徳永と鈴木がはっきりとしたクリアを出来ずに、曖昧に跳ね返したボールをオーストラリアのFWデュークに奪われ、そのまま決められてしまいました。この試合、徳永は持ち前の不気味かつ摩訶不思議な存在感でディフェンスラインのみにとどまらずチーム全体をオーガナイズできていただけに残念な失点でした。

で、一度崩れると、なかなか立て直せないのが急造チームの宿痾。フラニッチからザボコビッチへと繋がったボールが縦に送られる。受けたのはニコルズでしたが、ユリッチが上手く入れ替わってフリーになると、そつなく同点弾。繰り返しになりますが、「一度崩れると、なかなか立て直せない」のは、あくまで「このチームが急造である」という事実を適切に踏まえて評価しなければなりません。安易な個人攻撃をしている意見があったとしたら、それは表層的な理解といわざるをえないでしょう。

そして、この日の日本はこのまま引き下がりませんでした。カウンターから工藤が仕掛けると、豊田が相手を引きつけつつフリーになった大迫にラストパス。すでに1点決めてノリノリになった大迫は無双モードを発動し、勝負強くねじ込みました。かなり雑な展開になってしまいましたが、それでも、勝ち越せたのは収穫でしょう。

また、試合を通じて豊田と大迫の良さが発揮できていたのも良かった点。「豊田と大迫のコンビだと、攻撃では442、守備では4231というふうに自然にシフトチェンジして、特に攻撃において「ゴール前に誰もいないよ」状態が発生しづらくなるので、なかなか悪くないなぁ」なんて考えておりました。尤も、後半44分の豊田のチェイシングが凄すぎて、そういう印象は吹き飛ばされてしまいましたけど。鳥栖仕込みの運動量と献身性、恐るべし!!