で、結局、南アフリカではドイツより良い結果が期待できるのか。なわけで…
先週、柄にもなく日本代表についてのエントリーをしました。
それで、それまでの何回かのエントリーでは、「Jリーグ」のジャンル選択だけでしたが、初めて「サッカー日本代表」のジャンルも併せて選択したんですね。
そうしたら、正確にはカウントしていませんが、まぁ、アクセスカウンターが伸びる伸びる。
これってどういうことかと言いますと、つまり「Jリーグ」の記事は読まないけど、「サッカー日本代表」の記事は読むという人が、スポナビブログの読者さんには多いってことなんだと思います。
もちろん、「たまたまスポナビブログ読者にそういう傾向があるだけ」と考えることも出来ますが、個人的には、この傾向は日本人(のサッカー好き)全体に、ある程度、敷衍できるんじゃないだろうかと考えてます。
つまり、日本には、「Jリーグは余りチェックしないけど、代表戦には興味がある」という層が相当数いるんじゃないかと。
詳しい方がいればお教え願いたいのですが、諸外国ではどうなんでしょう?
例えば、(少なくとも数年前の)スペインなんかは、「バルサやレアルの試合は見るけど、代表には興味を感じない」という人々も少なくないと、テレビで見た記憶があります。
外国は外国、日本は日本なんで、これ自体は別に構わないと思うのですが、1つ大きな疑問があるんですね。
疑問といっても、「賛同できない」という意味の「疑問」ではなくて、「純粋によくわからない」という意味の「疑問」です。
普段、あまりJリーグを見ない方々は、「日本代表は、このくらいできるはずだ」という基準を、どこに求めているのだろうか?
これが、ワタクシの疑問です。
よく「岡田ジャパン、このままじゃ、3戦全敗」みたいな見出しを見かけますよね。そして大抵の場合、「だから岡田さんはクビにすべきだ」が続くようです。こういう議論の前提には、「日本代表はWCで全敗するようなチームではない」という判断があるかと思うのですが、その際、どういう基準、どういう根拠で「もっとやれるはず」と言っているかが、いま一つ見えてこないんですね。
Jリーグを見ていて、「日本のサッカーは、もっとできる」との結論が導き出されたのならば、ワタクシと結論こそ異なりますが、理解はできるんです。
ただ、Jリーグを見てないとすれば(あくまで、仮に、ですよ)、他の判断基準はどこにあるのだろうか。
ワタクシのサッカーとの関わり方の、9割がJリーグですので、それ以外の分析素材が想像できないんです。要するにワタクシの想像力の問題なわけですが、きっと、人それぞれ「こういう部分を見れば、日本代表の現在地がわかる」という視角があるんだと思います。そのあたりのご意見をお聞かせ頂ければ、大変勉強になります。
さて、いつものように前置きが長くなりましたが、ワタクシには基準がJリーグしかありませんので、そこから日本サッカーの現在地を考えてみたいと思います。
10年前に比べて日本のサッカーは進歩したのかどうかを、Jリーグを素材に考えてみたいということです。ぶっちゃけて言えば、
Jリーグのレベルは、この10年で向上したのか?
です。
結論を先に述べれば、「急激に向上したとは言えないだろう」というのが、ワタクシの立場です。
むろん、全く進歩がないと言うつもりはありません。
例えば、10年前に比べてJ2では、「大きくクリアして、後は天命を待つのみ」というチームが減ったかな、という気がします。チーム数が倍近くになって、上位と下位の差も相応に開いてますので、そういうチームは今でもあるのかもしれません。それでも「前半は耐えて、後半に自分たちのサッカーを!」という感じにはなりつつあるかな、と。
少なくとも、かつてのJ2六位と、現在のJ2六位とでは、「自分たちのサッカーを表現しよう」という意識において、格段の違いがあるように思います。
だから、全体の底上げは確実に進んでいると考えています。しかし、その一方でJ1はどうなんだろうかというと、一抹の不安を禁じえません。
10年前の黄金期ジュビロが、現在のJリーグに参入したとして(仮定の話に意味がないという批判はご勘弁を。ワタクシはそういう立場をとってません)、「ジュビロが強かったのは、所詮10年前のJリーグのレベルが低かったからだよね」ってことになるのか。
個人的には、当時のジュビロは現在のJリーグでも上位争いできるんじゃないかとの印象を持ってます。
あくまで、素人がここ10年くらいJリーグをスタンド観戦してきての「印象」ですので、甚だ心許ないといいますか、全く根拠になっていませんが…。
もう一つ、仮定の話ですが、
ビスマルクがいたころの鹿島と、現在の鹿島が対決したとして、常に現在のチームに軍配は上がり続けるのだろうか?
このあたりは、定点観測されてきた鹿島サポの皆様のご教示を賜りたいところです。
何が言いたかったかをまとめますと、
Jリーグのレベルはフランスで3連敗した当時や、ドイツて勝ち点1しか取れなかった頃と比べて、「隔世の進歩をした」とは言えないんじゃないだろうか。
ならば、日本代表がJリーグを母集団としている以上、「3戦全敗しそうだから、岡田さんはダメな監督」という評価はフェアじゃないんじゃなかろうか。
ということです。
異論反論、ご批判あるかと思いますが、中にはこんな考え方をするヤツもいる、ということで御容赦くださいませ。