□ニアミスダービーではあるが
この対決は考えるまでもなくシュタルフダービーなのですが、このブログで粘着しまくりながら述べてきたように、ワタクシ、シュタルフが苦手です。試合中の立ち居振る舞いがあまりにも見苦しい。おそらく彼の母国では是とされるのかもしれませんが、日本ではそれは非とされる。試合中の見苦しさよりも、「郷に入っては郷に従え」という日本社会に対するリスペクトの無さが苦手なのかもしれません。
ということで他にダービー要素を調べてみる。なんか両クラブに所属歴がある選手は少なくなさそう、、、と思いきや、YSCCと長野の両方に所属した選手は多い。相模原と松本の両方に所属した選手も多い。けれども相模原と長野の両方に所属した選手はさほど多くない。現長野で相模原所属歴があるのは長谷川とか浮田とか、現相模原で長野所属歴があるのは常田とか高木彰人とか。そういう意味ではニアミスダービーということで良いでしょう。
□立ち位置にはそれなりの差
さて、「しなの」で松本まで移動し、「あずさ」に乗り換え八王子・橋本経由で横浜線・相模線を乗り継いで乗り込んできた?パルセイロですが、ここ5試合の成績は1勝1分3敗で、順位は18位。唯一勝ったのは松本とのダービー。信州勢の苦戦が示唆されます。監督は藤本主税。熊本から引き抜かれた形ですが、スポナビアプリによると大木さん仕込みの3313ではなく3421の模様。監督1年生、絶賛七転八倒中です。
迎え撃つ相模原はリーグ戦ここ5試合の成績は4勝0分1敗で9位まで順位を上げてきました。天皇杯での戦いぶりも記憶に新しいところ。つまりは絶好調。このブログで粘着しまくりながら述べてきてますが、ワタクシ、シュタルフの手腕は評価しているのです。いまだいろんな掲示板とかコメント欄とかで「ポゼッションか、そうでないか」みたいな軸で語られがちですが、もはやサッカー界に「ポゼッション」なんて軸はない。ポジショナルかストーミングかそれ以外かであって、その軸さえ陳腐化している。って中でYSCC時代からポジショナルを駆使してきたシュタルフ、相模原にもシュタルフ的ポジショナルが浸透しつつあるのでしょう。
□強風の一進一退
というわけでピッチに目を移します。まずはパルセイロですが、基本的にはワイドを裏返すか、CFにポストをさせるスタイル。相手陣内で攻撃のフェーズに入ると、結構グランダーのアーリーで中央にドンドン突き刺していきますね。サイドで作って真ん中で作り直して中央突破、みたいな。攻撃はそれなりに魅力的。守備はやや危ういのかな。前半はゼロで押さえましたが、アフター気味に抱きついていくディフェンスが目に付きました。イエローが前半だけで3枚も出たし。
一方の相模原は島川がアンカーですね。システム的には島川と徳永のダブルボランチってことになってるようですが、徳永と中山のISHコンビみたいな雰囲気になることも。そして相変わらずシュタルフのチームは陣地回復がうまい。気がつけば押し戻している。特にドリブルでの陣地回復が目立ちました。ドリブルのコースを見つけるのが上手い。というよりも、そのコースにドリブルできるよう、受ける前に確認してからトラップできているということなのかもしれません。
ともあれ前半の攻防ですが、トータルとして見れば一進一退でしたが、わりとピッチと平行に近い角度でしっかりめの風が吹いていたので、長野としては風上のうちにスコアを動かしたかったかも。という意味では相模原の方が優位に立ったと言えたかもしれません。ともあれスコアレスでハーフタイムを迎えます。
□積み上げてきたものの差かな?
後半になって、まあまあ早めの時間帯にスコアは動きました。右利きの右SBから逆足の左WBへとコンバートされた河野のクロスから右SB西久保がねじ込みました。いやあ、幅を使った見事な攻撃。追いかけなければならなくなった藤本監督は、すぐさまジョーカー(なのかな?)藤川虎太郎を投入。山中とのダブルムービングシャドーで打開を図ります。
ここからは長野が攻め立てる。リードされたら自動的にそういう展開になる。つまり長野が意図的に作れた流れではないのですが、それでも長谷川を中心に焦れないパスワークを披露します。左右に揺さぶりながら相手の隙を窺うと、相模原があげた先制点のサイド左右を入れ替えたようなクロスから、最後は進が押し込んで同点とします。ただ、長野はここからが悪かった。同点になったことで相模原が攻勢に出ると、防戦一方でそこから抜け出す方法論を持てなかった。
逆に相模原はシュタルフ魂の3枚替えで投入された福井が「サイドは同じく投入された高野に任せるぜ!」とばかりに中央でアクセントととして利きまくり。藤本監督もどうにか中央の強度を高めようと魂の2枚替えを仕掛けますが、これが裏目。なぜかパルセイロは一瞬だけ特攻モードになって、まんまと相模原に裏を攻略されました。高野が決めて勝ち越すと、すかさずシュタルフは田鎖を投入して守りきるためのメッセージを送る。同点になった後、押し込まれると手も足も出なくなったパルセイロとは好対照です。この試合の明暗を分けたのは、守らざるをえない局面での方法論を持ったか否かの差だったのではないかと思われます。