「がんばれ日本の若者、がんばれフジテレビ。」ってな試合【日本U23vsベトナムU23】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本U23 2 vs 0 ベトナムU23[五輪予選 03月29日]

確かに、「アジアで楽な試合なんて一つもない」んですよ。また「サッカーに絶対はない」ですし、相手を率いるのはJリーグでも一定の実績を残している三浦俊也さん。苦労する要因はいくらでもあると思うんです。でもね、やっぱり第三者が見たとしたら「日本の方が格上」と評価するはずで、そういう構図であるにもかかわらず、キックオフ数秒からして、高速マッハで攻め倦ね状態になりましたね。お約束的過ぎる、あまりにもお約束な展開。

 

 

お約束とはいえ、それでも前半30分くらいまでには試合も動くだろうと楽観視していたのですが、それが動かない。前半残り5分をきってもゴールが決まらない。というか決定的な枠内シュートさえない。さすがに暗雲が垂れ込める。不安になる。ってところで状況を払拭してくれたのが中嶋翔哉であり南野拓実というタレント。エース格2人の連携(コンビネーションって言うほど立派なものではありませんでしたが)で、どうにかハーフタイムまでに先制ゴールを決めました。

 

 

ただ、それで試合の趨勢が決まってしまうほど、三浦俊也は甘くない。後半に入っても若き日本U23はうまくいきません。三浦俊也イズムにまんまとはまり込んでいく。三浦俊也イズム、それは堅牢なブロックを築いた人海戦術ディフェンスと、磨き上げられたセットプレーを駆使する高速カウンター。そこにアジアではお馴染みの深いタックル。Jリーグではファウルでも、日本以外のアジアではファウルにならないラフなタックルをお見舞いされ続ける。完全にリズムを狂わされてしまいました。

 

 

そんなこんなでしたから、このまま10で終わっていれば、たとえ勝ち点3を得ることとなったとしても、収穫より反省材料が圧倒的に多いと言うことになりかねなかった。試合後のロッカールームがお通夜になること間違いなしって雰囲気。その暗澹たる空気感を最後の最後に拭い去ってくれたのは、やはり10番の中嶋翔哉。後半ロスタム3分のコントロールショットが、日本の勝利を辛勝から快勝に変えてくれました。やれやれ。

 

 

 

それにしても、この試合でも放映を担当したフジの中継チームはポンコツでした。ちゃんと解説の山口さんが「ベトナムは541ですね」って判断を下しているのに、スーパーでは442として布陣を出してしまう。しかも、実際にピッチにいる場所とスーパー上のポジションの位置関係がまるで違う。確か最近見た女子サッカーの中継でも同じようなことがあったような。いやいやいや、ちゃんとピッチの中を見ろよ、と。「流動的で右ウイングと思ったら右のインサイドハーフだった」とかとはレベルの違うちんぷんかんぷんっぷり。

 

 

つまりですね、これはどういうことかというと、本来ならば「現実を踏まえて認識を形成する」であるべきところを、「まず認識(固定観念)ありきで、その自らが主観的に作り上げた認識の枠組みに、ムリヤリにでも現実を押し込めてしまう」ということなんですよ。「自分の期待する結論のためには実態らしきものを歪曲・ねつ造しても致し方ない」というスタンス。報道機関として云々とか大げさはなしではなく、こういう人が周囲にいたら、とても面倒ですよね。頑張れ、フジテレビ。