日本代表アジア3次予選の周辺をウロウロ振り返る

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※本シリーズは、まぁ、【御蔵出し】みたいなものです。当時のリアルタイムで書いたものなので、そういうものとしてお読みください。。。

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北朝鮮代表 1 vs 0 日本代表(2011年11月15日)

後半序盤の先制点で、日本が北朝鮮に01で敗れてしまった試合ですね。スタンドの雰囲気については、いまさら語る必要もないでしょう。エキセントリックに反応するような大きな問題ではありません。そんなことより、北朝鮮って3バックでした? テレビ越しだと

0910

0411ーー

122220

052314

01

みたいに見える時間帯が長かったですよね。実際には20番か12番のどちらかがSBで、もう片方がボランチで、バランスを取るべく各々がスライドしていたってことなのかもしれませんが。まぁ4バックでも、攻撃の時はSBのどちらかが上がるか、両方上がってボランチが1列に落ちるかして、最終ラインは3枚という形を作るので、3バックに見える時間帯が長かったと言うことは、それだけ北朝鮮の攻めている時間が長かったということなのでしょう。ただ、たまに日本が攻めにかかると、12番も20番も最終ラインに吸収されて5バックっぽくなっていたので、やっぱり実質3バックで良いのではないかとも思ったり。

ともあれ両チームともボールをポゼッションできなくて、長いボールが右へ左へ前へ後ろへ、首の筋力に負担のかかる忙しい試合でした。北朝鮮としては、してやったりでしょうね。地上戦になれば間違いなく日本が有利。一方でフィジカル勝負となれば北朝鮮にとって勝機がなくもない。なので北朝鮮は中盤の肉弾戦でボールを奪うや、相対的に正確なロングボールで縦に速い攻撃を仕掛ける。

日本代表は、そこに付き合ってしまいましたね。人工芝で、「いつものプレー」が出来ないという環境的要因もあって、日本得意の、そして北朝鮮が最も嫌がるであろう、ショートパスを繋ぎ倒すってシーンが極端に少なく、「簡単な攻め」を繰り返してしまいました。この「簡単な攻め」が出来てしまう、ショートパスを繋がなくとも点が取れそうな雰囲気が、却って罠になっていて、まんまとそこに嵌ってしまったということでしょう。

また、こういう試合展開においては中村憲剛の存在がマイナスに作用してしまったのかもしれません。中村憲剛の持ち味は、縦に長いミドルパスだと思うのですが、逆に言うと、彼の存在は「ダラダラ攻める」ということとの相性が悪い。上手くいけば「速攻」、失敗すれば「攻め急ぎ」になってしまう可能性を常に秘めているプレースタイルですよね。この日は遠藤がいなかったこともあって、どうしても中盤で「ゆっくり回す」というパスが少なくなってしまっていたのですが、中村憲剛のプレースタイルは、その傾向に拍車をかけてしまったのかもしれません。