四方田采配がズバリっ‼〜横浜FCvs水戸(3/13)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□憎たらしくて仕方ないアンチキショー

ついに来てしまいましたね、憎たらしくて仕方のないアンチキショーが。えぇ、えぇ、そうです。花粉症ですよ。初恋よりも早く花粉症と出会ってしまったワタクシとしては、もはや幼馴染み状態。最近は薬がしっかり効きますよね、タリオンとか。ただ、ワタクシの場合、副作用で胃のコンディションが悪くなるんですよね。

ここ2年ほどは、マスクをしていたとしても、うっかりクシャミができない。クシャミと咳を同一視する人もいますし、そうでなくとも飛沫を連想させる行為をすると犯罪者を見るかのような視線にさらされる。でも、じゃあ、花粉の飛び具合と感染者の数に比例関係があるかというと、有意な傾向はなさそう。あったとしても、比例定数はかなり小さい。ってことは、やっぱり不織布マスクって凄いんだなぁ、というのを再確認する次第です。

 

□絶好調とスロースタート

皆さんにとって“絶好調” といえば何ですか?中畑清ですか?元気ハツラツですか、そうですか。あるいは、スピードに乗って急上昇する真冬の恋でしょうか?って尋ねたくなるくらい、横浜FCは絶好調ですね。完全にスタートダッシュに成功しかけている。個人的には甲府時代から「名前の通り、塩系イケメンだなぁ」と思っていた中塩に注目なのですが、まさかのスタメン落ち、なんならベンチ外。残念無念でございます。

対する水戸はもはや毎年恒例となった“主力根こそぎ個人昇格(あるいは栄転)”で、例によって、イチからとは言わないまでもな再構築の真っ最中。今年もいっぱい旅立ちましたね。中山とか松崎とか奥田とか。でも、水戸って、多くの指導者にキャリアハイの手腕を発揮させる土壌があるクラブですから、どうせ結局、秋葉監督が良いチームに仕上げてくるんでしょ、みたいな。

 

□超攻撃vsWボランチ

そんなわけで、この日は中塩ではなく、よりSB属性の強い武田が左CBに入っていた。ボランチ高橋秀人が外れていて、他のチームでもCBで使われるであろうプレースタイルの選手がゼロ。攻撃時は4バック(あるいは2バック)化するので、その際には手塚が落ちて岩武と2人になるか、武田が絞るかする。岩武と手塚or武田の2バックと考えると、もうね、攻撃に全振りですよ。高さ&パワーがないのと、1vs1での守備を売りにするタイプがいないので、ショートカウンター耐性に不安が残る。

対する水戸は、アンカーを置く352という予想もあったのですが、新里がインテリオールかと思いきや、前田とダブルボランチで並んでいるイメージが強かった。守備時は541のラインだったし3421だったかと。ミシャ式対策として低い位置で数的不利を作らないようしていたのかな。ちなみにワントップに入ったのは木下。この選手は面白いかも。確かに動き出しはカラダが大きい分だけ緩慢なのですが、ダッシュがつけばそれなりにアジリティもあるし、走れる。動ける巨人というか、機動性のあるバズーカというか、まさに“使いよう”って感じの選手ですね。

 

□水戸の先制と横浜FCの逆襲

試合は序盤から動く、高い位置で奪った水戸が木下の豪快シュートと森のビューティフルミドルを決めて、2点を先行。横浜FC的には最終ラインのパワー不足と、5バックが整うまでのディレイができないと脆いという部分をモロに突かれた失点。もちろん、全体としては横浜FCが試合を支配していたのですが、水戸は「ラストパスなりクサビなりが小川に入ったところで潰せば良いんでしょ」といわんばかりの対応で前半の失点をゼロで抑えました。

試合を潮目が変わったのは後半の早々。イサカ・ゼインが高い位置で奪ってからのカウンター返しで、小川がズッコケシュートを決めます。ズッコケるようなシュートではなく、正真正銘のズッコケながらの押し込みシュート。泥臭くてよろしい。さらに横浜FCは畳みかけるように、再び水戸がクリアしきれなかったところからイサカ・ゼインがクロスを上げ、伊藤のヘッドで同点に追いつきました。

 

□2人の中村

潮目が変わった理由は山下の投入ですかね。WBとして投入されましたが、彼のスピードと突破力は、低い位置でも発揮されて、サイドでボールを持つと必ず陣地を回復する。あるいは相手の腰を引かせる。劣勢をフラットにできるし、相手のバランスも崩れる。そうやって相手のバランスを崩したことで逆サイドの中村拓海の正確なキックが生きはじめます。彼がフリーでボールを持つと、惚れ惚れするような球質と広い視野のロングパスがスパスパと届く。彼が使われる側になった場合も、「ポストを受けたFWがサイドに展開しようとしたら、SB(イサカ)は前に通り過ぎてしまっていた」みたいなシーンで、絶妙に一拍遅れて上がってくるから、そこで詰まらない。そんなサイドアタックが効いていました。

試合のクライマックスは中村俊輔。最後のカードとしてピッチに送り込まれるや、そのままコーナーキックを蹴りに直行すると、この試合でのファーストタッチになるキックが小川の頭に吸いつくように飛んでいく。小川の決勝点で横浜FCが3連勝を飾りました。