盤石の相馬ゼルビア〜町田ゼルビアvsカマタマーレ讃岐(5/13)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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本日は野津田でございます。町田は、今シーズン、好調を維持していますね。水戸とか熊本とか、瞬間風速的にロケットスタートを決めたクラブがGWの連戦で脱落していく中、山口ともども順位を保ってます。川崎をクビになって再就職したときは、町田も随分と相馬さんを寵愛しているなぁと懐疑的に感じましたが、身の不明を詫びるより仕方ないっす。
対戦相手はカマタマーレ讃岐。そういや、しばらく前、北野監督が激おこぷんぷん丸(←いまどき?!)になっていましたね。「いいかげん、芝のグランドで練習できるクラブハウスを作ってくれ!」と。いろんなクラブの状況を見ていると、新スタジアム建築となるとクリアすべきハードルが大変ですが、練習場の整備くらいなら、わりと首長さん個人の意向に左右されるっぽい印象がなくもない。プロ野球のない地域、あまり来ない地域に限って、永遠のないものねだりでプロ野球信仰が強く、サッカーへの無関心が甚だしいように思われますが、気のせいでしょうか。

 


■前半

みなさん、「小野路」って知ってます? ワタクシ、大学時代を多摩ニュータウンで過ごし、原付で通学していたものですから、多摩市やら調布市やら府中市やら町田市やら相模原市やら川崎チベットやらを原付で乗り回していたものです。その頃から、ただ事ではない雰囲気を感じさせていたのが、小野路。町田市と多摩市の市境の山間部の地名なのですが、いまだに焼畑とかやってそうな光景なのですよ。

古くからの街道沿いの宿場町で、要するに峠の茶屋とかがあるような、そういった地域。近年になって、ようやく町田市も歴史遺産、観光資源としてお金をかけるようになって、「小野路里山交流館」というのができたというので、思い出めぐりかねがね、ちょっくら立ち寄ってみた。で、蕎麦にしか見えない「うどん」と里芋のコロッケと、そして、もちろん瓶ビールを堪能してみた。小野路の里山と野津田の丘陵は、谷戸を隔てたお隣みたいなものなので、そこからは徒歩で町田市立陸上競技場へ向かう。


野津田名物のコンフィなどを食べてたりしていると、間もなくキックオフ。讃岐のシステムは少しトリッキー。守備においては4231なのですが、攻撃に移ると3124っぽくなる。要は岡村が、守備ではCBとしてラインの一角を構築し、攻撃においてはアンカーとしてゲームメイクする感じですね。岡村が1列上がる分、SBが中に絞るので、讃岐のSBは、ほとんどオーバーラップしない(ロングスローはしてましたが)。

迎え撃つゼルビアは、相馬監督が鹿島出身で、その鹿島はジーコスピリッツ=ブラジル的サッカー観で出来ているわけですから、システムは442です。で、そういうオーソドックスなスタイルなので、前半から何か突拍子もないような、目立つことはしません。じっくりきっちり、まずは「ツッコミどころは作らない」という感じ。いかにも相馬さんらしい、手堅いチームです。

 


■後半

基本的に前半を様子見に費やした町田なのですが、相手を見切ると容赦がありません。まるで磐田-鹿島時代のアントラーズのようにセットプレーであっさりと先制してしまうのです。コーナーキックのこぼれ球を大谷が豪快ボレーを突き刺して、前半を折り返すと、後半始まってすぐに吉浜のゴールでリードを広げます。前後半の最初と最後の5分にスコアを動かすのも、強い頃の鹿島のようです。

追いかける讃岐はタクミとワタルという2人の佐々木を中心にゼルビアゴールに迫ります。ワタルのエレガントなプレーも良かったですが、それ以上にタクミが素晴らしかった。小柄なクイックネスで狭いところに入っていき、正確な技術と広い視野でチャンスを演出する。おそらく来年は他のチームに栄転しているのではなかろうか。しかし、次のゴールも決めたのは町田。杉森がダメ押しました。ちなみに佐々木匠と杉森は年齢的に同級生らしく、杉森がスクランブルでピッチに投入されたとき、互いの掌をタッチしてました。試合は3ー0で町田の完勝でございます。

 

さてさて、去年あたりから、総務省だったかの中央官庁が奔走してますよね、地方自治体間の喧嘩に対して。喧嘩の原因は「ふるさと納税」。東京のどこぞの自治体は、ふるさと納税の返礼品を三越かどっかに委託したら赤字になったと怒ってるとか。アホかと。業者に丸投げしてる時点で努力が足りんわ、と。そもそも人口偏差に伴う税収格差を調整するための制度なんだから、大都市圏にとってマイナスなのは当たり前で、今さら何を言ってるんだと。ちなみに、ワタクシは、2カ月おきくらいにふるさと納税します。地ビールを調達するために。

各自治体が様々に努力するなか、町田市は、なんと、ふるさと納税で野津田の大型ビジョンを新調したらしい。それはそれは、キレイなキレイなLEDのビジョンができていました。とても結構なことではありますが、一方で、あの電球アートの技術やノウハウが失われることになったことについては、心のどこかに喪失感が隠せなかったりもする。電球アート、フォーエバー。。。