祝!オリンピック代表選出三竿健斗の周辺をウロウロと…

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

三竿健斗とは

いよいよ、今日の22:30ですね、最終予選。箱を開けると結果論的解釈になってしまうので、その前に投稿しておきます。テーマは、ラスト2枠に滑り込んだ三竿健斗について。この選手については、ヴェルディの試合で何度か生観戦したことがあります。なんせ1年目からバリバリのレギュラーでしたからね。左右SBの「Wアンザイ」ばりに期待されたヴェルディホープでした。

 

 

で、1シーズン通じてチームでほぼレギュラーを守り通し、しかもヴェルディ自体の成績も良かったこともあって、J1スカウト陣の目にも止まった模様。鹿島への移籍が発表されました。鹿島での位置付け的には、「山村⇔永木」「梅鉢⇔三竿」というスペア関係にあると思われます。現状ではボランチの4番手というランクでしょうか。

 

 

そのプレースタイルを一言で述べるなら「地味目のボランチ」。あんまり目立つタイプの選手ではないです。ポジショニングであるとか、堅実性であるとか、そういうところに特性があるんだと認識しております。イメージ的には「高橋秀人をしなやかにした感じ」と言えば近いのではなかろうか。高橋秀人よりは、やや線が細い印象もありますが。

 

 

ウィキペディアなどを参照にすると、どうやらユースの頃には最終ラインに入ったりもしていたらしい。プロに入ってからもスクランブル的にディフェンス起用されたりしているのでしょうか??(ワタクシが見た試合では全てボランチ起用されていた) まぁ、お兄さんは湘南で3CBの右として大活躍していますし、弟さんがCBをこなせたとしても特に驚かない。身長も180cmあるようですし。

 

 

■手倉森さんのチーム作りにおける位置付け

 

さて、以前のエントリーで、「手倉森さんは成熟度優先のチーム作りをするタイプの指揮官であろう」との自説を述べましたが、だとしたら当然、「じゃあ、なぜ、これまで呼ばれなかった三竿がラスト2枠で抜擢されたんだ?」って疑問が湧き上がりますね。ラスト2枠、もう一人の豊川は常連っちゃ常連だった。それに対して三竿は手倉森ジャパンでの公式戦出場経験がない選手です。

 

 

この点を考えるにあたって、まず念頭に置かなければならないのは、大本番たるオリンピック本戦においては、選出可能なメンバー枠が18人に制限されるという事実です。ワールドカップなどと違って23人ではない。サッカーの代表戦としては異常に少ない。ゆえに、五輪代表では毎回毎回、スペシャリストが犠牲になりポリバレントな選手が選ばれる。

 

 

三竿の場合、ボランチとCBができるポリバレントな選手です。ゆえに、おそらく手倉森さんは本番を見据えて三竿をピックアップしたんじゃないかと思うのです。で、手倉森さんは成熟度を重視するように思われる。要するに、五輪本大会でいきなり招集するってことはしたくないから、この最終予選もチーム戦術を落とし込む機会として三竿を招集したのではあるまいか。

 

 

いずれにしても、地味で職人肌の守備的選手のためにラスト2枠のうちの1つを割り当てたところに、手倉森さんのスタンスが見え隠れする。つまり「攻撃力」ではなく「守備力」、「派手なミラクル」より「職人的な確実性」を重視しているということです。アジア諸国相手だと大勝しないことには納得しない向きもいらっしゃると思いますけど、多分この予選、渋い試合が続く予感がします。まぁ、本戦出場権獲得が唯一の目標なんで、そこさえ達成すれば良いのですよ。では、あと4時間弱ですかね、楽しみにしましょう。