■アルヒラル 0 vs 0 ウエスタンシドニー[ACL決勝2nd 11月02日]
なかなか凄いホームの雰囲気が作り出されていましたね。スタジアムは砂漠の真ん中になるそうですけど。そんあホームの大声援を受けて、キックオフ直後からアルヒラルが圧倒的に攻め立てまくる。そもそもウエスタンシドニーはリアクションのチームですが、それにしても一方的。特にアルファラジとアルシャハラニの両SBはえげつないばかりに上がりっぱなし。ほとんど2バック状態。ただ、その割にウエスタンシドニーの急所(バックライン裏)を突けていなかったような。
そういや、西村さん、試合が終わった後日、ミスジャッジのクレームをつけられたんでしたっけ? まぁ、ブラジルWCでのアレにかこつけたクレーマー被害くらいに思っていたのですが、確かに、前半終了間際やら後半開始直後なんかには幻のPK疑惑があるにはありましたね。前半終了間際のやつは、足がかかっていないっちゃかかってなかったですけど、かかってるっちゃかかってましたし、後半開始直後のやつは故意でないにせよ、完璧にハンドでした。
後半の半ばにはウエスタンシドニーのPKとアルヒラルのFWが交錯して、思わず北澤さんも「これはPKだろ!」と叫んでしまったのですが、西村さんはとらない。一貫して採らない。危険なプレー以外は全て流す。それはそれで1つの一貫性。しかし、西村さんのジャッジ以上に一貫性があったのは、アルヒラルのアタッカー陣の決定力不足。あれだけ決定機を外し続ければ、そりゃアナさんも、「あぁっと、これも決まらない!!」と絶叫してしまうってものです。
というわけで、ウエスタンシドニーがマジカルな勝利を収めた一戦でしたが、この試合で注目せずにいられなかったのは、アルヒラルのカクテヒ。その昔サンガにいた選手ですね。なんか、この選手を見ていると、一昔前の韓国人を思い出してしまいます。いや、ですね、ワタクシ、出張ついで的なノリで、年に何回か京都を訪れます。で、ほんのここ12年の話なんですが、異様なまでにアジアから外貨を落としにお越しくださる観光客が増えました。ちょっと異常な増加率で日本語以外の言語が飛び交うようになった。
それはそれで観光立国的にありがたいことなんですけど、数年前と違って中国の方がやや大人しくなった(声のボリュームが小さくなった)印象なのに対し、韓国の方が派手になったように思うのです。なんというか、若者はみんなKPOPなんですよ、ファッションが。帽子のつばがデカかったり、グラサンがデカかったり。で、そういうなかでの、カクテヒですよ。数年前の韓国人といえば「学生運動華やかなりし時代における日本の好青年」ってイメージだったのですが、彼は、今なおそんな雰囲気。ノスタルジーに浸らずにはいられないのはワタクシだけではないでしょう。