スタジアムの構造の周辺をウロウロと…2013年シーズンのJリーグを振り返る・スタジアム道中記

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平塚競技場6ゲート[湘南vs鳥栖(3月9日)]

少し前から、うすうす気づいていたんですけど、最近になって湘南の観客動員数が着実に増えていますよね。ワタクシが関東近郊のスタジアムに通うようになったのは、Jリーグバブルが弾けて、‘冬の時代’感MAXの頃合いだったのですが、その頃たまたま日取りが合って平日のナイターを見に行ったところ、確か2500人くらいしかいませんでした。

その後もベルマーレは安定的J2生活を過ごしていましたから、特別に観客が増えることなく、「7ゲート付近(当時のゴール裏相当)以外は(名目上ではなく)実質的なキャパの半分くらい」ってイメージの動員が続いてきたように思います。

それが、反町さんが就任して、‘奇跡の’昇格を果たしてから、たぶん、それはイコール現社長(最近、会長になった?)が就任して以降ってことなんだと思いますが、明らかに、観客の裾野が広がりましたよね。詳しくは別の機会に譲りますが、客層に変化があって、「今後、増えていきますよ!」って雰囲気がプンプンしていた。

実際に昇格争いを繰り広げていた2012シーズンに平塚を訪ねたときは8000人くらい入っていて、メインスタンド側の自由席は、なかなか空席を見つけづらかった。そして今回ですよ。なんと11500人超え。中田英寿が旅立つ直前のバブル的状況になっていた時代以来じゃないかってくらいの入りでした。メインスタンドは「当日券発売なし」、つまり、満席で、シルバー世代のご夫婦が立ち見を余儀なくされるほど。立派なものです。

それで思ったのですが、実は平塚競技場って、バックスタンドアウェイ側自由席、つまり6ゲートが最も効率的な場所ではないか、と。自由席が端に寄せられているメインスタンドと違って、ここのスタンドだと、すいているときは、かなり中央に近い場所を確保できますし、混雑時でも端っこのほうは比較的余裕がある。真っ先に満席になる7ゲートとは、そういう意味で、また違った魅力があるわけです。なので、ワタクシ、今後、平塚に行くときはバックスタンドアウェイ側に陣取ろうと思います。

 

■国立という箱[川崎vs大分(3月9日)]

等々力が改修のため国立で開催された、‘普通のJリーグの試合’でしたから、スタンドに足を踏み入れた瞬間、「相変わらず国立って箱はデカいなぁ〜」という事実を再認識させられたわけですよ。一見すると、まあ、閑散としている。

アウェイチームは大分トリニータ。大分といえば、降格しようとも、絶えることなくスタンドに駆けつける‘関東組’の猛威が、近年のJ2シーンを賑わせてきたわけですが、その大分関東組でさえ、アウェイゴール裏を埋めきれないのですから、やはり国立は巨大なわけですよ。

ただ、席に座って、ゆっくりと見渡すと、実は席割りのメリハリが非常にハッキリしていて、緩衝帯が広大なだけで、開放されたゾーンについては、高額な指定席を除き、川崎側の自由席をはじめ、ギッシリと人が詰まっているのですよ。川崎というクラブの平常のスタンスを勘案すれば、どこぞのビッグクラブみたくアウェイゴール裏席の割り当てを極端に少なくするとは考えづらいので、アウェイ席の前売り状況から逆算して、緩衝帯の大きさを設定したというのが実相でしょうが、それはともあれ、川崎側の自由席は沢山入っていた。

この試合の席割りについては、もう一つ印象に残ったことがあります。それは、等々力のレイアウトをそのまま拡大するような席割りになっていたのですね。御存知のように、等々力のスタンドというのは、メインとバックがアベコベ状態に設営されております。それをそのまま拡大すると、どうなるか?

そう、メインスタンド側に比較的廉価な席種が多く設定されるということです。ということもあって、この試合では総動員数の割に、メインスタンドの入りが良かった。せっかくの良い席。6500円とかにしてしまってガラガラの宝の持ち腐れ状態にしておくよりは、よっぽど合理的なのではないでしょうか。

■難解なスタジアム[磐田vs清水(3月23日)]

磐田駅からのシャトルバスを降りて、ヤマハスタジアムを目指します。なにぶん始めてきたスタジアムですので、勝手が分かりません。こういうときは、周囲の人々に、とりあえず付いていくのが一番です。何も考えず、ただただ人の流れに身を任せてみます。

そうしたところ、何か様子がおかしい。メインゲート的なところには着いたのですが、「○○席の方」みたいな限定が付いている。席種によって入場ゲートが異なるらしい。まあ、そういうパターンは時々あります。大宮方面とか、柏方面とか、横浜方面とか。ただ、それらのスタジアムとヤマハスタジアムには、決定的な差がありました。

それは、大宮とか日立台とか三ツ沢は公園内にあるので、それまでの段階で、ある程度、自分のゲートを確認できるのに対して、ヤマハは周囲を一般道路に囲繞されていますので、限定的にしか案内看板を出せず、ゲートにたどり着いて初めて、「あっ、ここじゃダメだ。というか、正解から見て、一番遠いところじゃん! うひょん・・・」ってことに気づく。

おかげで、スタジアム周りの一般道の狭い狭い歩道を、ほぼ一周グルッと周回してしまいました。なんともかんとも、初心者にはハードルの高いスタジアムで、キッチリ洗礼を浴びてきたとさ。