ラモスはどこまでもラモスであり、ナポリタンはどこまでも和食である〜ヴェルディvs岐阜(5月3日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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去りゆく国立に名残を惜しみつつ。

■前半

いや、ですね、ヴェルディのスターティングラインナップ、紛らわしすぎやしませんか。今年のヴェルディでは安西という選手と安在という選手がレギュラーであることは知っていたのですが、何も両SBで起用しなくても。。。 言うなれば、酒井宏樹酒井高徳を両SBで先発させるようなもの。・・・うん? 慣れれば別に紛らわしくないかも。。。

もっと問題なのは中盤ですよ。中後・田村・吉野・鈴木淳という組み合わせ。・・・全員、ボランチじゃん。しかもゴリゴリの。言うなれば、右から長谷部・高橋秀人・今野・山口蛍を並べて使うようなもんですよ。だいぶ古い記憶なので、かなり覚束ないですけど、確か、10年くらい前、大分方面で、そういう起用が流行っていたような。梅田とか、その辺の選手がいっぱいいっぱい起用される、みたいな。果たして、大丈夫なのかと。

ただ、この「紛らわしい両SB」と「ドキッ!ボランチだらけの中盤大会」には相関関係があって、なかなか噛み合わせが良かったのだから興味深い。SHが鈴木淳と中後ですから、ウイングっぽくは動かない。中へ中へと入っていく。そうすると、「紛らわしい両SB」にとってはオーバーラップするコースができる。しかも真ん中に守れる選手が集まっているから、3バックにおけるWBみたいに2人ともが上がりっぱなしってことも可能になる。けっこう面白かったですよ。

一方の岐阜は基本的には2トップの推進力に託した縦ポン。遅攻となると、両CBの間に宮沢が下りてゲームメイクするってイメージ。ただし、晩年の名波みたいなゲームメイクで、なかなか一発で局面を打開するって雰囲気にはならない。また、岐阜は守備も今一つ。なんせヴェルディのドリブルをからっきし止められないんですから。「囲んで奪う」ってプレーがない。つまり、連動性がない。そこはラモスのチームなのですね。故に三都主の裏を使われ続けてしまう。ってな前半。

■後半

というわけで、岐阜に良いところはまるでなかったかのような前半、なのですが、岐阜が1点リードでハーフタイムを迎えるのだから、サッカーは面白い。ラインを割りそうな縦パスに太田が気合いと根性で追いつき折り返すと、そのままラインを割りそうなクロスに難波が気合いと根性でヘディング。それがヴェルディゴールに転がり込みました。難波に関しては、なんだかラモスとの人間的な相性が良さそう。

なお、2トップのもう1人、注目のナザリトですが、確かにシュートのパワーは凄かったですね。ただ、如何せん、小技が一切きかない。ロングボールに競り合わない。典型的な評判倒れ系南米人FWのように思われます。なんというか、FC東京時代のワンチョペというか、晩年になってヴェルディに所属していた頃のエムボマというか、そういったイメージですね。尤も、J2というステージであれば、その散発的なスーパーゴールでも十分にありがたいのかもしれませんが。

さて、後半のヴェルディですが、後半の頭から森が出てきました。ただ、森、腰痛でも抱えているんですかね、動きにキレとか迫力とか、そういったものがまるでない。ダッシュしないし、ボディコンタクトは避けっぱなし。さらに、ヤス三浦は後半の途中に永井を入れてくる。クラブライセンスのために何が何でも黒字化しなければならないヴェルディにとっては財政上の救世主ですが、プレー面では、やはりキレとか迫力が足りない。

しかも、この日はゴールデンウイークの快晴。そのおかげもあって、12000人を超すサポーターが国立に詰め掛けてくれたわけですが、帽子がないとシンドイくらいの日差しの強さ。なんせ、聞くところによると、紫外線は5月が一番強いらしいですからね。そんな日和でしたから、後半は全体的に運動量が激減するわけですよ。加えて森と永井ですよ。そりゃ同点に追いつけるはずもなく、そのまま1ー0で岐阜が勝利を収めましたとさ。

■日本代表への推薦状

□推薦者

ナポリタン

□推薦理由

これは「日本代表への推薦状」というより、「ザッケローニへの推薦状」って感じなのですが、皆さん、「パンチョ」ってナポリタンの店、知ってます?この試合に行く前に、そこで腹ごしらえしてから国立に向かったのですが、なんとなく、ゴーゴーカレーを彷彿とされる雰囲気のチェーン店で、まあ、ジャンクなのですよ。何がジャンクって、まず麺がブヨブヨ。そして、ケチャップと油(決してオリーブオイルではなく、サラダ油と思われる)で味付けて、後はタッパーに山盛り入れられた粉チーズをセルフでかけまくれ!的な。

例えば、オシムが日本にいた頃、日本酒にドはまりしていたというのは有名な話。あるいは、噂によるとフィンケは浦和の監督時代に、うどんを好んで食べていたとか。年長で人格者系の指導者は、郷にいれば郷に従うのですね。なので、たぶんザックも日本食を嗜むんでしょう。それでも、「団塊の世代のジャパニーズソウルフード」とも言えるナポリタンは、言わば日本人にとってのカリフォルニアロールみたいなものでしょうから、食べてないかもしれません。ぜひ離任するまでにご試食あれ!