オリンピック準々決勝(男女)の周辺をウロウロと…【オリンピック観戦記】

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しつこいようですが、今回の快進撃が、次回以降も当然達成できるはずのノルマと勘違いされやしないか、なんてことを考えると夜も78時間くらいしか腰が痛くて眠れない今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

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後半の新潟はブラジリアンだった、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その4

エジミウソンの加入には問題点がある、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その5

守備的な選手を入れると攻撃が活性化し、攻撃的な選手を入れると守備が安定する、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その6

■なでしこ 2 vs 0 ブラジル[ロンドンオリンピック 08月03日]

キックオフからフルスロットルで攻めまくってくるブラジルに対し、タジタジになっていた我らがなでしこ。クリンチ、クリンチで必死にしのぐと、20分あたりから、どうにか押し返し始める。そういう展開の中で生まれたのが大儀見の先制点。クイックリスタートから巧みに抜け出し、GKと1対1になると、冷静に流し込みました。

その後もブラジルが、攻めまくり。逆に言うと日本は守りまくり。ブラジルが一本調子に攻めて、日本が一本調子に守るって展開が延々と続く中、鮫島のロングフィードに競った大儀見が上手く身体を入れかえミドルパス。それを受けた大野しのさんが、貫禄の決定力を見せつけ、追加点をあげます。解説の宮本さんが思わず笑ってしまうくらいに上手かったです。

試合を通じて、ブラジルが決定的(気味な)チャンスを作り、それを逃すというのが続いていたので、いきおい、ブラジルのバルセロス監督がアップを抜かれるって画が多かったんですけど、バルセロス監督の後ろ側に映り込んでいる女性、めっちゃ綺麗じゃなかったですか?

オリンピックとかWCとか高校野球とかって、必ずカメラマンさんが、応援席を映していて、しかも、可愛い子から順番に狙っていますよね。この試合も、スタンドのいろんな女性が映し出されていましたが、それら全てを総合しても、バルセロス監督の後ろで見切れている女の人がナンバー1だったんじゃないかな、と。

さて、試合内容ですが、この試合はなんと言っても2トップでしょう。大儀見と大野。アベックゴールで王国を粉砕しました。

大儀見については、特に前半、なかなかボールを収められなかったですよね。スウェーデンとかアメリカとか、フィジカルに大きく秀でた相手を向こうに回したポストワークは非常に上手いのですが、ブラジルみたいに、しなやかでスキルフルなチェックは少々苦手なんでしょうかね?

でも、そうであっても、随所に、「やはり前線でカラダを張れるのはこの選手だけだよな」と感じさせる力強さを発揮していましたし、なによりも先制点をもぎとった。オリンピックが開幕してから「持ってない感」全開で、この試合の序盤もそれを引きずっていましたが、まぁ見事な先制点でしたよ。それだけでアレやコレやの全てが帳消しでしょう。

一方の大野選手は得点以外の場面でも非常に活躍していましたよね。まず守備で利いていた。高い位置でプレスに行くのか行かないかの判断力が抜群でしたね。「ここは行ってくれ」ってときには必ず行ってくれていました。また、退いて守るって局面になると、しっかりリトリートしてブロックに参加していましたし、なによりも高い位置から自陣に下がる途中に、相手の背後に‘ぬぅ’って近づき、‘ササッ’と刈り取っていくパスカットが地味に良かったですね。

さらにポストワークが良かった。カラダを張ったりってのは大儀見に任せて、この選手は、相手にカラダをぶつけず、足先で‘チョチョッ’とボールを触って局面を打開していく。これがまたブラジルの気勢を削いでいたと思います。

■日本 3 vs 0 エジプト[ロンドンオリンピック2012 サッカー男子準々決勝 08月04日]

試合開始直後から果敢に日本が攻めまくって、その流れを失うことなく、先制点を挙げます。果敢なフォアチェックでボールを奪った清武が一発で永井にラストパス。モロッコ戦の時と少しパターンが似ている見事なゴールでした。

で、次はスペイン戦とパターンが似た状況が出来します。先制後、相手CBが一発レッドで勝手に退場してくれました。この辺りの状況は、語弊を恐れず表現するなら、「ラッキー」でした。スペイン戦もそうですが、こっちが良かったことを否定しないまでも、それ以上に、向こうが自滅してくれました。しかも80分過ぎには、もう1人のCBも負傷でピッチに立てなくなりましたし。

そして後半33分には再び清武が蹴ったフリーキックに、今度は吉田が飛び込んで突き放すと、ダメ押しの3点目もセットプレーからの流れ。清武のワンツーでサイドを制圧した扇原がクロスを上げ、大津が押し込みました。

うん、完勝ですね。11人対11人だったら、もう少しシビアな状況になっていたかもしれませんし、点差をそのまま額面通り受け取るわけにはいけませんが。でも、完勝ですね、この試合に限って言えば。

・・・ところで、「トシ、サッカー、好きか?」みたいな感じでしたよね、久保さん。先制点を決めた後、その1点と引き替えのような形で担架に乗せられピッチをあとにした永井を見ていて、そんな名シーンを思い出したわけですが、さすがに不謹慎ですかね。

むしろ、とっておきの秘密兵器であるスカイラブツインシュートを決め、「そういや、この技は着地だけ未完成だったな」とか言い残し、退いていった立花兄弟の方が、より近いでしょうか。いずれにしても、漫画家なら、そういう演出をせずにはいられないっていう場面でしたね。むしろ、漫画家でもベタすぎて躊躇うかも。うん、事実は小説より奇なり。

キャプテン翼』に引きつけるならば、翼君と岬君のゴールデンコンビは、さしあたり東と清武が相当するんでしょうか。現時点での知名度でいけば清武が翼君で東が岬君なのかもしれませんが、トップ下という「王様」ポジションを務めていることを鑑みれば、東が翼君でしょうかね。清武の良さが周囲を引き立てることにあることを踏まえると、なんか岬君っぽいし。

で、翼君たる東。彼、ヘンテコな髪型になっていましたけど、髪、切りました?どことなく失敗したバージョンの石川遼っぽい感じというか(あくまで髪型の話ですよ)。ってことは、五輪開催中に散髪したってことですよね。つまりマンチェスターなりどこぞのbarbarに行ったんですかね??「イギリスに来た記念に、ここは一つ本場のbarbarというものを経験してみよう!」的なことでしょうか。

一方、岬君たる清武ですが、良かったですね、この試合。キックオフからキレキレで攻守に渡りアグレッシブな働きを繰り返していて、先制点なんか、ボールを奪ってラストパスなんだから7割方、彼の得点と言ったら・・・永井が起こりますね。いや、永井は謙虚ですから「清武サマサマです」って答えるんでしょうけど、永井のファンには叱られそうです。でも、清武の得点的要素も認めねば。で、それは2点目も同じ。

清武と対面したのはラマダンという、日本で言うところの、「精進」さんとか、「彼岸」さんとか、そういうイメージの名字っぽい選手だったんですが、攻撃でも守備でも完全に清武の餌食になっていましたね。攻撃に出れば清武のチェックでボールを失い、守備で清武の突破を止めようとすれば、不用意に飛び込んで交わされる。つまり、清武が良かったんですよ。願わくば、この調子がメキシコ戦(以降)まで維持できますように。