テレビ観戦記の周辺をウロウロと…FC東京vs清水とvsインテルvsミラン

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竜巻も大変でしたが、梅雨でもないのに、この春はやたらと雨が多い気がして、そちらにも少しダウナーな気分にされる今日この頃、皆様はいかがお過ごしですか?ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップしております。

風間監督はサッカー界の仰木彬になるかもしれない 、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その4

稲本のCB起用には大きな意味がある、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その5

ジュビロスタイルの確立には道が険しい可能性もある、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その6

■FC東京 0 vs 1 清水エスパルス(04月28日)

清水が2人退場になってFC東京のペースで試合を進める中、中盤で太田がイージーなパスミスを犯し、そこから清水がカウンター発動、高原がドリブルでボールを前に運び、そのクロスに高木が走り込んで豪快に決勝点を挙げました。

ただ、先制されたとはいえ、まだFC東京には十分な時間があったわけで、しかも相手は2人少ない。本来なら全然へっちゃらなはずなんですが、我らがシャレオツ放送局の東京MXの放送ブースはお通夜のようなテンションになってしまいました。

と、言いますのも、何となく閉塞感というか停滞感が試合が開始して以降ずっと漂っていたのですね。で、実際に最後まで、その閉塞感を打破することができずタイムアップ。FC東京サポにとっては得体の知れないストレスに全身が包まれたような気分になったのではないでしょうか。

この試合について、まず触れなければならないのはレフェリングですね。スポナビプラスさんの中でも多くのブログさんが「審判に壊された試合」といった評価がされていたと思います。そういう情報を録画を見る前にインプットしていたので、その部分を重点的にチェックしていたのですが、そこまでヒドいって感じでもなかったかな、と。誉められたモノでもなかったですが。

もちろん、「アレがカードならコレはどうなんだ!?」的なことは多々あるでしょうし、そもそもレフェリングってのは、映像で見て物理的に正確か否かではなく、ピッチにいる選手やスタッフにスタンドのギャラリーを加えたスタジアムの全員が作り出す、その場の雰囲気的なものにそぐうものであるかどうか、要するに「空気が読めているかどうか」って部分が最も重要で、だからテレビで見ている時点でジャッジに対してどうこう言う権利はないんですけど、その辺のことはおいといて、少なくとも前半に出されたイエローカードに関して言えば、概ね妥当の範囲内かな、と。

「誰が審判でもイエロー」って感じでもなかったですが、「そんなプレーでイエローとる審判なんていないよ」って程でもなかったかな、みたいな。アレックスのケースは聊か可哀想でしたけど、ジミー・フランサについては、まぁ、自爆かと。

さて、この試合、長島監督代行は終盤に、守備的な選手を削って、平山と渡邉を投入しました。どう考えてもパワープレーへのサインなわけですが、残念ながら、ピッチの選手達は、それを実行できませんでした。

で、それは選手達に問題があるのではなく、おそらくFC東京は、そもそもそういう練習をしていないのではないかと思うわけです。多分ポポビッチさんは自分の哲学を貫き通す人ですから、そういう、彼のサッカー理念からすれば”邪道”であろうパワープレーにトレーニングの時間を割くだろうか、と疑問だったりします。

なので、ワタクシの興味関心としては、「仮にポポビッチがベンチにいたら、こういう采配をしただろうか?」ということで頭がいっぱいになりました。あるいはポポビッチなら、平山ではなく羽生を投入したかも、なんて思ったりしました。

インテルvsACミラン(05月07日)

あっ、布陣表はスタメンではなく、最大公約数的に長い時間プレーしたメンバーを図に落としたものです。

スナイデルフリーキックをサムエルが落として、そこに詰めたミリートが先制点を押し込むことで幕を開けたミラノダービー。その後も、セリエAの割には、ボコボコの殴り合いになりましたね。前半終了間際には、例によって「相対的強者に甘い判定」で得たPKをズラタヒモビッチが決めて、ミランが追いつく。

ハーフタイムを挟んで、後半開始直後にロビーニョとイブラのコンビプレーでミランがリードを奪うと、直ぐさまインテルもPKを取り返し、ミリートがこの試合2点目のゴールをねじ込む。

で、後半25分くらいには、再びインテルにPK。これもミリートが蹴り込んで、ハットトリック完成すると、試合終盤間際にはマイコンのスーパーミドルシュートで勝負あり。ミリートといい、マイコンといい、まったくもってお見事でした。

それにしても一試合でPKが三つというのも珍しいですね。まぁ、前半の内から、そんな雰囲気が微妙に流れていたり流れていなかったりしたんですけれども。

そもそも一つ目のPKが怪しかった。そして、その悔しさ紛れなのか、クールな駆け引きなのか、ジュリオセザールがイブラヒモビッチに対して舌をベロンと出して挑発し、それに対しキッチリ決めたイブラがアイロニーな笑顔を投げ返すという丁々発止が、スタジアムなり選手なりのボルテージを一気に上げる。

そうなりゃ試合も若干ながら荒れ気味になる。金田さんが心配する程の大荒れにはなりませんでしたが、かなりガチガチとぶつかり合って、長友も前半の内はボールに絡むたびにコロコロコロコロ転がされるってもんですね。いやぁ、転がってました。タックルやらショルダーやらをかまされて。

そんな展開になれば、疑惑(気味)の判定でPKを得たミランとしては、いわゆる「辻褄合わせ」に対して慎重にならねばなりません。そういう状況にもかかわらず、自陣PA内で相手を引っ張ってしまうのですから、解説の金田さんでなくても、「頭、悪いっすね、このアバーテは」とこぼしてしまうってもんです。

試合としてはミランダービーであることに加えて、アッレグリとストラマッチョーニという若い指揮官の対決という面もあって興味深かったですね。年齢は10歳弱くらいアッレグリの方が上ですが、「伊達男」っぷりという意味ではストラマッチョーニに方が一枚上手。

紺のジャケットに青のシャツという時点で、「大学の卒業式か!」ってツッコミたくもなるってもんですが、それだけにとどまらず、ネクタイが、その紺と青のグラデーション。オシャレにも程がある。

あれってインテルの制服なんですかね、ストラマッチョーニの私服なんでしょうか。仮に後者としたらストラマさんのオシャレさ加減にクリビツギョウテンですが、前者としたもイタリアって国全体に感嘆するとともに、ストラマさんの着こなしにダンディーを感じざるをえません。