こういう時期ですし、「矢野貴章について!」みたいな内容をエントリーできればカッコイイと思うのですが、当然ながら、そんなことはワタクシには無理でございます。
ワタクシが矢野選手に関連して唯一、述べられることは、
矢野と同じ時期にレイソルで頭角をあらわしかけながらも、矢野と同じように結局(レイソルでは)ブレイクしきれなかった宇野沢って選手、いましたよね?
ってことくらいでしょうか。
確か、デビュー戦か何かで活躍して脚光を浴びたような記憶がありますが、レイソルって、そういう、デビュー戦とか、それに近い試合で活躍する選手が多いですよね。
この試合も途中出場した期待の若手(と思われる)工藤選手が決勝点を挙げていました。
また、ジーコ以来の「デビュー戦ハットトリック」を遂げたディフェンダーもいましたよね。
その村上選手はその後、蔵川選手などと切磋琢磨しつつ、SBを主戦場にキャリアを積んできたかと思いますが、この試合で柏のSBの一角を担当していたのは小林選手でした。
この小林選手が、なかなかエキセントリックなんですね。
何がエキセントリックかと申しますと、ズバリ髪型がエキセントリックなのであります。
思えば、Jリーグ発足以降、Jリーガーの髪型は、常に世の注目を浴びてきました。
すいません、「常に」というのは、言い過ぎでした。ただ、「スポーツ刈りを以て尊しとなす」プロ野球選手と比べて、「Jリーガーってオシャレだわ、いやん」みたいなイメージは、Jバブルの頃ほどではないにせよ、多少なりとも今なお残ってるんじゃないでしょうか。
この試合においても、そんなオシャレさんたちは沢山いました。
まずはアビスパの中町選手。さすがは慶應ボーイです。サラっサラな黒髪を上品にまとめて、門閥の良さを全面に押し出しています。まったくもって、うらやましい限り!
ただし、巷間におけるJリーガーの髪型といえば、育ちの良い好青年のサラサラヘアーではないでしょう。
特に2025歳くらいの方にとって、サッカー選手の髪型として鮮烈な記憶が残っているのは、いわゆるソフトモヒカンだったりしませんか?
そうです、2002年日韓大会で、ベッカム様がなさっていた、あの髪型ですね。
流行に敏感な日本の若者ですから、それまでは「Jリーグって何?」といった人たちも、6月になるやジャパンのレプリカユニフォームを着て街を闊歩しておりました。
そして男前には敏感な日本の主婦の皆様、厳密には、そういう主婦の皆様のニーズに敏感なワイドショーや女性週刊誌のデスクの皆様は、連日、ベッカム様の一挙手一投足に大注目です。
そんなわけですので、日本中にソフトモヒカンが微妙に流行しました。まあ、奇抜な髪型ですので、サラリーマンや高校生は真似しづらかったですよね。「微妙に」流行するってもんです。
うっかり、当時ジェフに在籍していた中西永輔さんも、ベッカムヘアーを真似してしまい、さらにうっかりと「僕のことをエッカムと呼んで下さい」なんて言い出すものですから、いろんな意味でワタクシの理解力を遥かに超えてしまいました。
まさに一世を微妙に風靡したソフトモヒカンですが、日韓大会の記憶が風化されるにつれて、世間的には多くはお見かけしなくなりましたかと思います。
しかし、我らがJリーグを主戦場とする永遠のサッカー小僧たち、通称Jリーガーの心の中で、ベッカム様は不滅です。
この試合にもいましたよ、ソフトモヒカン。福岡のボランチ、阿部選手です。何の因果か、この人も矢野選手同様、元レイソル戦士。
しかし、この阿部選手を遥かに凌駕する存在感を髪型に与えていたのが、誰あろう本エントリーの主役である小林選手です。
なんというか、ソフトモヒカンにひねりを加えたような髪型です。
きっと若者の間では「○○ヘアーね」とか「××カットね」とか、すぐに名前が出てくるんでしょうが、オッサン独身のワタクシには当然わかりません。とにかく、サイドを刈り上げて、それをローリンローリンしているんですね。Jリーガーは、まだまだオシャレさんなんです!
しかし、その小林選手は、まだまだ甘い。その上をいっていたのが福岡のSB中島選手です。中島選手も小林選手と同様にサイドを刈り上げてローリンローリンしている髪型なんですが、この人の場合、さらにパープルなんですね。紫色でパーポーとくれば、そんじょそこらのローリンでは太刀打ちできません。
というわけで、この試合のMIPは中島選手でした(パチパチ)。
小林選手は惜しくも中島選手に敗れましたが、この悔しさは必ずや元同僚の矢野選手が南アフリカで晴らしてくれるでしょう。
以上、ガンバレ矢野貴章、というエントリーでした。