「曺貴裁監督に物申す」「影山監督の用兵」「阪倉監督」2014シーズンを振り返る・サッカー界を彩る人々

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■曺貴裁監督に物申す[湘南vs札幌(3月16日)]

え〜、皆さん、結婚式で余興とかしたことあります?

 

 

この試合、「平塚市民デー」だったにもかかわらず、キックオフ前には、これといったイベントやら、挨拶やら、そういったものはありませんでした。まあ、キックオフ前のそういうのって、選手の立場からすれば、せっかく温まったカラダが冷えたり、基本的に迷惑でしょうから、大いに結構。

 

 

その代わり、ハーフタイムにいろいろな企画が催されていました。その1つが「バレンタインデー&ホワイトデープレゼント」。ファンレターをくれたサポーターへの恩返しに、あれこれプレゼント。それを選手が読み上げた映像で発表するというナイスな企画。

 

 

ただ、この日のハーフタイムのメインイベントは、ベルマーレの選手を中心に、サポーター・スポンサーなどが、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を数人ずつで踊り、『出没!アド街ック天国』の「○○コレクション」のコーナーみたく、短い尺で継ぎ接ぎしていくというもの。

 

 

こういう映像を見ていると、いつも思うことがあります。それは「余興はやりきるべし」ということ。照れてちゃダメなのですよ。やるなら、振り切ってやりきらないと。昔、どこぞの盆踊りに飛び入りで参加したときに、友人から、そう教えられました。そして、その観点からいくと、ベルマーレの曺貴裁監督は宜しくなかったです。恥を捨て切れてない。それが一番カッコ悪いのです。もはや名将の部類に入れてよい監督さんだとは思いますが、ここの部分には、さらなる精進が必要でしょう。

 

 

 

 

 

■影山監督の用兵[ヴェルディvs岡山(4月13日)]

この日の岡山は、かなり攻撃的な布陣を敷いていました。システムは信頼と実績の343でしたが、両WGに久木田と染谷という、仮にボックス442ならばサイドハーフが適所であろう選手を配置。ボランチは島田と上田というレジスタ系を並べる。一般的にWGもボランチも、片方は守備的な選手を置くのがセオリー。さらに、本来はWGで使われてきた田所が最終ラインで起用されていましたね。

 

 

特に目を引いたのが3トップ。押谷を頂点に、荒田と林容平が脇を固める。ゴリゴリのストライカーを3人並べてきました。170cm弱のトップに、170cm後半のシャドーが控えるというのは、近年のトレンドからして、さほど驚くようなことでもないですが、343の場合、シャドーにはサイドの守備が求められることが多いので、「真ん中で張って、ナンボ」ってCFを3人並べるのは珍しい。

 

 

影山さんが岡山を率いるようになって、2014シーズンで5年目。安定感溢れるチーム作りで着実に基盤を形成してきた指揮官に対し、サポーターは「かげやま、ファジ!」ってチャントを送る。それなりに評価されて然るべき監督さんだとは思いますが、CF3人の3トップという決断が、「希代のグッジョブ」なのか、「オモシロ迷采配」となるのかは、きっと、この記事がアップされる頃にハッキリしているのでしょう。

 

 

 

■阪倉監督[東京Vvs栃木(6月21日)]

栃木は2013シーズン途中まで松田浩監督が率いていました。神戸などで実績をあげた指揮官ですから、優秀な部類に入る監督さん。その松田さんが叡智を結集して強化した栃木は、あと一歩でプレーオフ圏内というところまできました。その栃木の躍進を支えたのは、松田監督の指導力に加えて、パウリーニョクリスティアーノサビア三都主といったブラジル人選手たち。強化部がそれなりに良い仕事をしていたということでもあります。

そんな栃木に、我々外野からしてみれば青天の霹靂のように訪れたのが経営危機。「もう一歩でJ1」という意識が身の丈感覚を麻痺させたらしい。クリスティアーノとか、決してリーズナブルな選手ではなさそうですし。ということで、2013シーズンに比べて大幅に戦力ダウンした状況でスタートした2014シーズンの栃木。指揮官は新たに就任して阪倉さん。一般論的に考えれば、かなり厳しい船出となっていたはずです。

その中で、6月末のこの時点において、栃木はプレーオフ圏内を伺う7位に付けていた。観戦した印象では、さほど特別なサッカーをしているわけではなさそうですが、穏当な方法論で着実な成果を残している。・・・それで思ったのですが、阪倉さん、あるいは2015シーズンは古巣の千葉にヘッドハンティングされていないかしら。この記事がアップされる頃には結果はわかっているはずですので、そのときに確認したいと思います。