雨の日の傾向と対策〜町田vs鳥取(10月5日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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J3を観戦すると、いつも台風が接近してくるような気がします。

■前半

町田と鳥取の対戦だったわけですが、この試合が始まるまでの順位関係を確認すると、町田は首位の座を金沢に奪われての2位。対する鳥取は、なんだかんだで、元J2の意地をギリギリ示せる4位に付けていました。順位としての上位は町田であって、実際に前半のロスタイムに戸高がキレッキレのドリブルで先制点も奪ったわけですが、キックオフから、攻勢に立っていたのは鳥取でした。というよりも、ワンサイドゲームであっといって過言ではない。

 

 

キックオフ時間は日曜日のお昼。皆さん、ご存知の通り、台風さんがご来日される前日なわけです。今回の台風は雨を降らせる台風でしたので、まあ、それはそれは朝から大雨でしたよ。東京で朝から夜までずっと雨って珍しい。そんな雨降りでしたから、ピッチコンディションは最悪。至る所に水が浮いている。特に前半の町田側のサイド、そのメインスタンド寄りはひどかった。磁石でもあるのかってくらいにボールが止まっていました。

 

 

そういうピッチコンディションだと町田は厳しい。町田を率いるのは相馬さん。町田で結果を出して、川崎では微妙で、山形でもコーチ修行をしてから、再びゼルビアに舞い戻った知性派指揮官は、よっぽど町田の水が合うのか、わりと悪くないチーム作りをしているようですが、その相馬ゼルビアの基本スタイルは、ショートパスをしっかりつないで、ボールを大切にするサッカー。こういうスタイルだと、ピッチコンディションの悪さが致命傷になります。

 

 

対する鳥取はどうか。鳥取には安田弟とか倉貫とか、ボール扱いの上手い選手もいますが、現在における最大のストロングポイントはフェルナンジーニョとハマゾッチという、ブラジル人ツートップでしょう。圧倒的な高さを誇るハマゾッチに放り込んで、その落としをスピードとテクニックに秀でたフェルナンジーニョが拾って、そのまま決定機に結びつける。要するに、中盤を省略しても攻撃が成立するスタイルです。なので、ピッチが悪くてもどうにかなる。ゆえに鳥取が有利となる。そんな前半でした。

 

 

■後半

後半になると、サイドが変わりますから、水たまりとの位置関係も逆転します。つまり、最もボールが止まってしまうエリアが鳥取のゴール前ということになる。そうすると、サッカーのスタイルに関係なく、町田の方が有利になる。強風が吹いているときとパターンは同じですね。ただ、町田も、その水たまりをできるだけ利用しようとするのですが、鳥取ほどの波状攻撃にはならないんですね。水たまりの活用法は鳥取のが上手だったようです。

 

 

重要なのは判断力と意志の統一だったでしょうか。つまり、水たまりという、アクシデンタルな要素を積極的に活用していくのか、それとも、避けるのか。そこが町田は不統一でした。逆に、そこを意識していたのか、たまたまなのかはわかりませんが、結果的に、その辺が上手くいったのが鳥取。ピッチコンディションが悪いなら、グラウンダーを避ければよい。ミドルシュートを打っていけばよい。ということで、キーパーのパンチングでのクリアが中途半端になったところで、拾った安田がミドルのコントロールショット叩き込んで、鳥取が同点に追いつきます。

 

 

大雨による影響はピッチ以外にも出ます。これまた当たり前の話なのですが、水が染み込んだボールは重たくなるのです。小気味よく転がってくれなくなるのです。「ヨイショ!」ってなロングパスに抜け出したとしても、そこから小刻みなステップで力強いシュートを撃つってところまでいかない。ガイナーレでいえばフェルナンジーニョ、ゼルビアでいえば久木野あたりに、そうシーンが続出してました。抜け出したが良いが、そこから手詰まりになるのです。例えば、初デートからファーストキスまでプロセスを思い出してみてください。デートをしているので抜け出してるんですよ、チャンスなんですよ、でも次の一手をどのように打てば良いかわからないんですよ。そんな感じ。

 

 

まあ、サッカーにならないピッチコンディションならば空中戦なんですよ。セットプレーなんですよ。フェルディナンドが蹴ったコーナーキックにハマゾッチがヘッドで合わせて鳥取が決勝点をあげるのですよ。この試合に関しては、コンディションにフィットした武器を持っていたので、鳥取の勝利は必然だったでしょう。

 

 

■日本代表への推薦状

 

□推薦者

・ハイドロテック

 

□推薦理由

 

皆さん、雨の日のスタジアム観戦で最も困るのは何ですか? ワタクシは股と靴です。ポンチョだと上半身しか覆えないので、座っている場合、股の部分が濡れてしまうのですね。だからズボンタイプのレインコートを着る。より問題なのは、もう一つの靴ですね。ワタクシは観戦するとき、電車などの公共交通機関を利用しますので、サンダルとか長靴というわけにはいかない。でも、スニーカーとかタウンシューズだとグッチョグチョになってしまう。

 

 

そこでオススメなのがハイドロテックなのですよ。ちなみにハイドロテックとは、“東京靴流通センター”でお馴染みのチヨダグループが総力を結集しているかどうかは知りませんけど、ともあれ、防水に命をかけたプライベートブランドの靴です。これが凄いんですよ、マジで。台風前の大雨の中、二時間くらい吹きっさらしにされても、一滴も染み込んでこない。日本のもの作りに、改めて感心させられます。さすがは安売りがセールスポイントの東京靴流通センターなのに9000円とかするだけのことはある。