スポナビ気付ブログ御中をウロウロと…2011年版(1/2)

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えと、今回と次回のエントリーは読む人によっては不快な内容になっております。要するに去年に引き続き年末のドサクサに紛れてスポナビさんを内部批判しようとするわけですね。

で、日本という国では内部批判は「ムラの秩序を乱す行為」として忌避されるわけで、「ならば出てけば良いじゃん」とのご意見を頂きそうですが、まぁ、スポナビさんは懐が深いと思いますので、年に一度の(厳密には今年は2回分)のガス抜きくらいはご容赦くださるでしょう。

てなわけで。

2011年の夏頃から、スポナビさんでは、「日本代表」と「Jリーグ」という共通ジャンルを並立させることが大変に難しくなりました。

おそらくスポナビブログ事務局さんの意向としては、「日本代表の記事を期待した読者は、きっと、その記事がJリーグをメインに取り扱った記事であることに気付いたとき、失望するに違いない。だから、そういう読者を失望させる要因は予め排除しておかなければならない」というものと推察されます。

まあ、それはそれで一理あるわけですが、ただ、「日本代表とは日本サッカーの代表であり、直接的には日本のプロサッカーの代表である。そして日本のプロサッカーの母体はJリーグなのだから、日本代表とJリーグはどうやっても切り離し得ない」と考えるワタクシとしては、そこに少なからず抵抗を感じるのですね。

現在の事務局さんは、Jリーグのマッチレポならば、例え視点の先に「日本代表」を見据えた内容でも、共通ジャンル2は問答無用で「J1・ナビスコ」or「J2」以外認めない、という方針で、その方針に従わないエントリーについては、管理者権限として暴力的(相手の任意性とは無関係に強制力を発動させて、という意味です)に共通ジャンルを変更させるという方針で徹底してます。

繰り返しになりますが、事務局さんの新方針に一定の正当性を認めることについては吝かでもありません。

ただ、大きく2つ問題があるように思います。

1つは、「Jリーグ」と「日本代表」を共通ジャンル1と2として、理論上、並立させる余地があること。

もう1つは、システムとして共通ジャンルの選択はブログの書き手の任意性に委ねられていること。

まず1つ目から。「Jリーグ」と「日本代表」が並立可能であるにも関わらず「J1・ナビスコ」とかを選ぶということは、同時に、「日本代表」を意図的に選ばないということも意味しているわけですね。もっと言えば、「Jリーグと日本代表は別物だと考えています」と意志表示をするのと同じことなわけです。共通ジャンル2に「日本代表」なんてものが、そもそも存在しなければ、「J1・ナビスコ」と選ぶことに、それ以上の意味はないのですが、「日本代表」が存在する以上、そういうことになる。1つの可能性を選ぶということは他の可能性を捨てるということですから。

しかも、「J1・ナビスコ」を選ぶこと、即ち、「Jリーグと日本代表は別物ですよ」と宣言するか否かは、形式上、書き手の任意に委ねられているのです。ここが大きな問題。なぜなら、その任意には、自由が完全に制限されているからです。繰り返しますが、事務局の意向に添わないものは強制的に変更させられてしまいます。

これって、独裁国家の選挙と同じですよね。一見、民意に委ねるという体裁を取りながら、「信任」以外の投票は死を意味する、みたいな。

そして、ワタクシの感覚では、この方法論って、非常にダーティーなやり方だと思うのですね。もともと書き手に任意性がないのなら、何ら問題はないのです。ただ、現今の事務局さんのやり方というのは、ワタクシに限れば、「自発的に自らの考えと異なる選択をするよう、強制されている」状態なわけです。

つまり、そもそも書き手の任意性とは関係なく、事務局さんの専権事項として共通ジャンルが自動的に割り振られのであれば、単に「規定に従って処理されている」だけなので、書き手の意志とは完全に無関係ということになり問題は発生しないのですが、書き手に体裁上の選択権がある以上、自らの考えに反する「Jリーグと日本代表は別物ですよ」という意志表示を、自発的に宣言しなければならない状況にワタクシは追い込まれているわけです。

これって、戦中における思想犯に対する処置と同じですよね。「拷問で獄死したくなければ、自ら転向宣言をせよ」というパターンですね。或いは江戸時代における踏み絵。隠れキリシタンは自らが信仰するキリスト像を自らの意志で踏みつけなければならない、みたいな。

要するに、単純に強制されるだけなら、しぶしぶ従うことに対して自尊心が多少傷つく以外の被害はない。一方で、体裁上、自らの任意が認められているということは、あたかも自分の意志で自分の信念を捨てるということなので、これほど屈辱的で、かつ、効果的な思想矯正手段はありません。暴力的強制力を背景に「自らの意志で自ら信念に反する行為をせざるをえない」状況に追い込む、マインドコントロールの常套手段であり、極言すれば非人道的な行為だと思うのです。そして、大げさに言えば、スポナビブログの事務局さんは、自覚されているかどうかは分かりませんが、とにかく理念上、そのような方向性に足を踏み入れてしまっている。

事務局とブログの書き手は、どういう関係にあるのか、というのは難しい問題です。

無料でシステムを借りているという意味では、事務局は上位者であり、書き手と事務局は対等ではない、ということになります。

一方、ここのブログ群がスポナビさんの宣伝媒体としての価値を高める一助になっており、そもそも「各ブログにはアフィリエイトがくっついている」という事実を重視するならば、両者は対等ということになります。

ま、一般的には、「事務局さんにお世話になっている」立場と考えるべきなんでしょうが、仮にそうだとしても、事務局さんの役割は、「支配」ではなく「管理」であるべきだと思うわけですよ。

しかし、現在は、「書き手の任意性を認める体裁を取りながら、自らと異なる考え方は許さない」という、最も強烈な思想統制に、方向性としては向かっているわけで、そういう意味では、今後、事務局と書き手の関係は少しずつ「支配者」と「非支配者」の関係に近づいていくのかなぁ、と若干ながら危惧しております。