テレビ観戦記FC東京vsジェフと浦和vs柏の周辺をウロウロ振り返る。

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世間は聖なる夜だとか、きっと君は来なかったりしているようですが、ワタクシは粛々と別館4thDayMarketCentre、を更新するのです!!

日本代表の雰囲気の界隈をサラッと。

大熊前FC東京監督の界隈をサラッと。

ボランチの界隈をサラッと。

というわけで

FC東京vsジェフ市原・千葉(11月26日)

この試合も我らがシャレオツ放送局:東京MXでの観戦。この日の放送席の陣営は、アナさん、解説の渡辺一平氏、加えてゲストが土屋礼央・ゆってぃという「TOKYO魂」コンビ。

さしあたり特筆すべきは、ゆってぃ、でしょう。J2優勝が決まった後の試合だったという前提条件に、この人の存在が加わる。そりゃもうグダグダですよ。

もう、試合ののっけから「草民はパーマをかけたばっかで、髪を靡かせたいから、いつも以上に走るんじゃないですか?」とか、「いっそうのこと塩田にゴールを決めて欲しいですね」とか、「僕は番組の現場で、自分でゴールを決めたことがないんでね」とか、そんな与太話を延々と繰り返している。

アナさんはアナさんで、「今日は来期に向けての実験的放送ですから」みたいなことを言って、完全に悪のりモード。そうなりゃ風邪か何かで声がガラガラの渡辺一平さんは、一心不乱に黙りこくる。土屋礼央さんが、どうにか持ち前の軽妙トークと、FC東京に対する造詣の深さで脱線を元に戻すわけですが、まぁ、グダグダですよね。もはやプロフェッショナルなんてものが微塵も感じられない放送になっておりました。

・・・。

うん、嫌いじゃない、完全に。むしろ、好き。というか大好き。どれくらい好きかというと、ちゃんと付き合ってる彼女が他にいるにもかかわらず高校の3年間ずっと片思いをしていたカオリちゃんくらい好きです。

ともあれ試合内容。

まぁ、いつものFC東京のサッカーですよね。前半は相手の「気合いと根性ディフェンス」に手を焼きながらも、後半になって相手の運動量が低下するや、一気にハーフコートゲームに持ち込むってヤツ。

ここで重要なのは、相手がJ1オリジナル10で、シーズン当初はFC東京に次ぐJ1昇格候補の対抗馬と目されていたJEFだという点です。そんなJEF相手でも、いつものように個人能力をベースとしたポゼッションで圧倒するFC東京なわけですが、ワタクシ的には「FC東京のパスサッカーはJEFをも凌駕するレベルに達したか」という感嘆ではなく、「FC東京との相手関係を見る限り、JEFもスッカリ〈ふつうのJ2クラブ〉になってしまったな」という印象を強く感じました。

スポンサーの経営状況や観客収入の安定感ならば、FC東京に敵わないまでも、J2では群を抜くクラブですし、ここに至る歴史的経緯を踏まえれば、「超J2軍団」であって然るべきチームだと思いますので、「チームとしては上手くいかなかったけど、さすがはジェフ、個と個のマッチアップならひけを取らないよね」とか「やっぱり伝統の元J1クラブ、なんだかんだ言ってFC東京的にも、いつも通りとはいかないよね」みたいな部分が、局面局面でもう少し伝わってきても良さそうなもんですが。

もちろん後半途中で山口選手が退場したことも考慮しなければならないわけですが、それにしてもJEFは為す術がなかった。負けている状態ならば、たとえ1人少なくなっても、やはり「得点への意地」が多少なりとも伝わってくるものだと思うのですが、もう、完全にお手上げモード。負け癖が付いているチームの典型的症状が発生しているようです。来季の新監督(木山さん?)が手を付けるべきお仕事は、まず、そこからですかね。

浦和vs柏(12月03日)

山田直輝のワントップがまるで機能せず、浦和サポの皆さま的には柏の快挙を指をくわえて眺めざるを得なくなった2011年シーズン最終戦ですね。

なんといっても注目は「〈わ〉対決」。そうですね、浦和と柏、「○○わ」という点では奇妙に一致している。この共通点を持つ両チームが、リーグ最終戦で、しかも優勝と降格がかかったシチュエーションで相まみえるというのも、何かの因果、決して偶然ではないでしょう。

試合内容に入る前に、もう一つ指摘しておかなければならないのは、NHKさんの高等テクニック。皆さん御存知の通り、埼スタではアウェイサポ席の配分が極端に低い、割合的に。だから、同じく東京近郊のクラブで、かつ初優勝に向けてサポーターの稼働率が異様に高まっている状態であっても、柏サポは、スタンドの狭い一角に閉じ込められています。当然の声量の割合も、人数の割合に比例するわけです。

しかし、テレビ局的には「初優勝に向かってサポーターの気持ちのも高まってます」みたいな雰囲気の画面作りをしないことには仕方がない。そこで某国営放送局が苦慮の末に採用した方法とは、柏サポの画を撮りながら、音声的には浦和サポの発声練習(キックオフ直前にやっているアレです)の音を流すという荒技。まぁ、放送局も視聴者という顧客の満足度向上を一義的な目的とする商売人ですからね、致し方ないところでしょう。

さて、浦和。試合直後にスポナビブログさんを眺めていると、随分と酷い内容だったような印象を抱いていたのですが、実際には、「まぁまぁ」ってところじゃないでしょうか。山田直輝の1トップについてはザックJAPANの343みたいなもんで、機能させるには、もう少し時間が必要でしたね、と。

そんなことより目についたのは柏木のヘアバンド。ワタクシの感覚が古いのかもしれませんが、どうしても「男は青系、女は赤系の色を好むもんだ」という意識があって、そう考えると、柏木のヘアバンドに対しては「男のくせにピンクって何だ?」とか思ってしまいます。しかも柏木、おそらく前半と後半でヘアバンドをピンク系から赤系に変えましたね。もうね、そういうのを見ると、「じゃあ、髪を切れぇぇぃ!!」とか思わずツッコミたくなるわけですよ、河島英五的昭和人間としては。

一方の柏。柏の良さは、やはり「試合運び」ですよね。前半の自分たちにペースがあるうちに2点先制してしまう。後半になり相手が修正してくるや、今度は、あたふた焦りまくることなくシッカリと耐える。もちろん、虎視眈々と隙を伺いつつ。

で、そういう展開の中で3点目を奪ってしまう。3点目の茨田のゴールは、確かに浦和GK加藤の凡ミスなわけですが、重要なのは、劣勢の中で茨田が遠目からでも枠内にシュートを撃ったということですね。押されていればいるほど、シュートへの勇気がなくなったり、破れかぶれ気味の宇宙開発シュートになったりすると思うのですが、相手ペースの中でもシッカリと枠内へのシュートを撃つクールネス、これこそ柏がリーグを制覇した原動力だったのではないでしょうか。