完勝と優しさと謎の迂回路〜千葉vs岡山(5/9)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□両指揮官とも正念場

内容への諦念と順位への期待をもって招かれたユンジョンファン監督ですが、初年度は低空飛行に終始。捲土重来を期す2年目も、ここまでは思うに任せない成績です。口さがない千葉童子にややもすれば「ぬるま湯的」と口遊されてきたクラブを根本から体質改善してくれるのではないかと、長期的な展望で見られてはいそうですが、それにしても流石に正念場ですね。

アウェイの岡山は、J参入以来、経営も強化も質実剛健。それは監督人事についても同じで、地味な手練れに一定の期間、我慢強くチームを預ける傾向にある。現在の監督は有馬さん。いかにも岡山の監督らしく、「悪くはないが、ブレイクスルーもしない」って感じですかね。3年目だけに、ユンジョンファンと同様に、そろそろ正念場。全く関係ないですけど喜山と(宮崎)幾笑って似てますよね。「ki〇a〇a」ってところが。そんなお前はチワワ〜♪ 東西線の終点は三鷹〜♪みたいな。

 

□郷愁のスカイラブ

ワタクシ、上京して早くも四半世紀。故郷や過ぎ去った青春の日々を思い出しては、心がジーンとします。郷愁ですね、サウダージ。思わず郷愁に誘われるたのは、千葉のワントップがサウダーニャだったからでしょう。大型選手ですが、ロングボールに競り合うとか、そういうカラダを張ったプレーは少なめ。ただし、懐は深い。キープ力はあります。そんなサウダーニャ、ジェフの2点目の際に痛めてしまい、前半の終了前に交代となりました。ゴールと引き換えに負傷交代、スカイラブツインシュートを決めた立花兄弟みたいだぞ。

どちらかというと“蹴る”サッカーな千葉に対して、岡山はボールを大切にする。CBを中心に低い位置で相手の隙を窺って、スイッチを入れていこうというスタイルですが、悉く中盤でキッチリ潰されていたので、クオリティが付いてきてない疑惑を拭えない。そんな中で奮闘していたのがボランチの白井ですね。遠藤保仁みたいねクラシカルなプレーメーカー。「貰って、ルックアップして、はたく」のリズムが抜群に素晴らしかったです。

 

□千葉の完勝

それにしても前半からスコアが動く一戦となりました。モタモタしているようにみえて、そこから強引にシュートまで持ち込み、ゴールをこじ開けてみせたのは、件のサウダーニャ。ブラジリアンメンタリティです。しかし、その後の最初のプレーで岡山は追いついてしまう。川本が豪快なミドルシュートを叩き込みます。高校サッカーの地方予選みたいなシュート、もっと言えば青山敏弘がいた時代に疑惑の判定で選手権を逃した作陽の、あのゴールみたいなゴールでした。しかししかし、追いついたのも束の間、次の瞬間には黄色いユニフォームが完璧に崩して、最後は小田。ジェフがリードしてハーフタイムを迎えます。

後半に入るとジェフはシステムを3421から352に変えましたかね? 小島がより高い位置でボールを扱うようになると、攻撃への圧力を高めた千葉は一気呵成。小田か誰かのドリブルで得たPKを船山が決めると、さらにユン監督は魂の三人替え。馬力のある選手を投入して岡山を潰しにかかる。しかも、その三人衆のうちの安田理大の折り返しからの流れを、やはりその三人衆の一人であるブワニカがダメ押しゴールを決めるというオマケ付き。終盤に1失点しましたが、まずは千葉の完勝と言って良いでしょう。

 

□優しき守護神

後半の頭くらいでしたかね、スローインになったんですけど、ボールボーイがボールを投げ入れたところ、ピッチ内にボールが重複しちゃったんですよね。で、不要な方のボールを千葉GKの新井が蹴り出した。そのキックがですね、それはそれは優しかったんですよ。丁寧なバックスピンをかけて、試合の進行を妨げないギリギリの素早さで蹴って、でもバックスピンがかかっているからボールボーイもキャッチしやすいっていう。新井って、サッカー選手としてはキック能力の劣りがちなGKの中でも、特に足技を売りにしているタイプではない。でも、当たり前ながら、キック、めっちゃ上手いですね。やっぱプロってすげーわ、って話でした。

 

フクアリへの搦め手

今日はいろいろあって、「北習志野」という謎の駅から新京成に乗り換えました。「新京成って何だよ、新加勢大周かよ!」なんて無粋なツッコミをブツブツ独りごちていたのですが、この新京成線の電車の行き先は「千葉中央」。これまた謎の駅名が登場してきたので、スマホさんにご教示願ったところ、京成線の駅で、いわゆる千葉駅の隣の駅なんだそうだ。つまり新京成からそのまま京成線に乗り入れるらしい。もうね、こういう「子会社ですけど別会社なんで、料金は別々にもらいますよ」作戦、マジでどうにかしてもらいたい。とはいえ、ここで一つの発見が!なんと、千葉中央駅の次の駅、いわゆる千葉駅の隣の隣の駅にあたる、謎の千葉寺駅からは蘇我駅まで歩けなくもないらしいのですよ。つまりはフクアリまでも歩けなくもない。というわけで歩いてみた。そうか、こんな裏ルートがあったのか…。

 

スコアレスであり、ノンアルコールであり〜湘南vs札幌(5/2)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□直接対決!

いやあ、直接対決になりましたね。15位の湘南が14位の札幌をホームで迎え撃つ1戦。ある意味では天王山ともいえる。何の天王山かというと、「あと一つ順位を落とすと降格圏突入にリーチ」をめぐる天王山ですね。そんな湘南は負けない湘南、「俺たちのサッカーは負けないサッカーだ‼(勝つとは言ってない)」状態。ドロー地獄に引きずり込まれまくっていますが、不調感は少ない。

対照的に札幌は勝つか負けるかのサッカーですね。もうこれは、ミシャを監督に据えた以上、避けられない事態。ハッキリとした形を持っていて、かつ、かなり早くに完成度を高めるノウハウを持った監督だけに、一定の完成を見てからのマンネリズムは致し方ないところがある。だからといって、「ミシャには限界がある。監督を交代すべき」という安直な意見もどうかとも思ったり。限界のない監督が世の中に存在して、その人が後任に就いてくれる算段があるなら、ミシャ解任論も傾聴に値するんでしょうけど。

 

□ハーフウェーの攻防

湘南のスタメンで注目されたのは中村駿ですかね。アンカーに田中聡でも三幸でもなく、この選手を使ってきた。もともとはスタメン候補として補強したのでしょうから、ようやくの本領発揮。そして、ホットスポットとなったのは、その1列前の山田。湘南の攻撃の多くはこの選手が基点になりますし、ハーフウェーラインを奪いどころに定めていたっぽい札幌のディフェンスが狙いうちにしたのも、この選手。

純化すれば札幌は後ろの5人がボランチ化して、ハーフウェーラインで相手を取り囲んで奪おうとするってな具合の守備をする。それを象徴するように3CBのうち、宮澤と田中駿太はボランチを主戦場とすることの多い選手。福森も構えた守備にストロングがあるタイプではない。まずは前に出て、高嶺と駒井に加えて3CBがボランチに近い位置で密集しつつ数的優位を保つという守備を披露していました。それにしても、さすがはミシャ、相変わらず攻撃的です。本職ボランチながらCB起用される宮澤と田中駿太だけでなく、ボランチ起用の駒井はもともと2列目属性の強い選手ですし、両ワイドの金子と管もプロに入る前はFW。総じて本職より1列低く使う傾向があります。

 

□やっぱりスコアレスドロー

前半は札幌がイニシアチブを握りました。要因は2つ。まずは、そもそも札幌はアクション志向のチームで湘南はリアクションベースだということ。それからもう一つ、強風の中の風上だったことの影響も強かったかと思われます。

後半に入っても、どちらかというと札幌のポゼッションが高かったですが、同時に、前半よりも展開はオープンに。札幌はフリーキックのサインプレーで湘南のゴールを揺らすものの、残念ながらオフサイド。湘南は、超J2の実力を持ちながらもJ1レベルの年俸を要求することで安住の地がさっぱり見つからないウエリントンを投入して応戦します。んが、結果はスコアレスドロー。前回の神戸戦に引き続き、ワタクシが観戦した試合では、2試合連続でゴールが生まれなかったとさ。

 

□いつもいつでもミシャはトリッキー

それにしても、やっぱりミシャですねぇ。いろいろ変則的すぎて、耳、キーンってなるよ。ビルドアップでは、リベロの宮澤とWボランチの駒井・高嶺が最後方で配球係。田中駿太と福森は、ポステコグルーとかがやってる4バックのSBがエセボランチになる、ちょうどそういうポジション取りをする。この2人は流れのなかではフォローアップとか、リンクマン的なショートパスが多い。

前線はチャナティップがトップ下っぽくなって、アンデルソンロペスとジェイがWターゲットマンみたいな感じになる。ジェイは時々、低い位置やサイドに出張するが、アンデルソンロペスはゴールに近い位置を守りがち。で、WBは攻撃時にはもはやWG。ヴェルディの永井さんによる永遠に未完の新戦術で言うところの「ワイドストライカー」ですね。観戦しながらそのあたりを頭の中で整理するだけでおなかいっぱい。スコアレスドローでも満足することにします。

 

ららぽーと

試合終了後は、シャトルバスに乗るでも、駅のある南方向に歩くでもなく、徒歩で東を目指しました。その先にあるのは「三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚」。田舎者のワタクシにとって「ららぽーと」って響きだけで、もう気後れしちゃう。その中の「ミートカンパニー ウィズ ベルマーレ」ってところでハンバーグを食べて帰ったよ。「ウィズベルマーレ」って割にはレプリカを着た人は見かけなかったですけど。

冷静に考えると、平塚ではお酒が飲めるのですね。「《オリンピック開催都市の首長から、さらに一国の宰相へ‼》っていう、あたし様の完璧な人生プランが崩れてしまいかねないざますわよ!  都民どもよ、どう落とし前つけてくれるんだ‼」ってパニクってる某都知事の風紀委員長的感情論政策に溺れてしまって、ワタクシまでも冷静さを失っていたのか、普通にノンアルコールで帰ってしまったさ。。。

 

問題の所在と解決法〜FC東京vsサガン鳥栖(4/24)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□調子だけなら鳥栖のが良い。

今年こそがシャーレを掲げるぞ!と勇んだシーズンですが、FC東京、緩めのブレーキがかかった状態ですね。今シーズンは4チームが降格しますから、ただでさえ慎重派のハセケン監督、輪を掛けてサプライズ少なめの選手起用で、少しマンネリ気味になっているでしょうか(この試合の用兵はアグレッシブでしたけど)。

対照的にフレッシュな面々を次から次へとピッチに送り込むのが鳥栖の金明輝監督。もっとも、こちらは「思い切って!」というより、「致し方なく」という雰囲気も濃厚ですけど、とにもかくにも好調を維持しています。よっぽどのことがなければ(あったらすいません)、それなりのフィニッシュになるでしょうから、気の早い鳥栖サポは早くもシーズンオフに草刈り場とならないかが心配になっていそう。実際に「あのダイチ・カマダ」の出身チームですから、海の向こうからの熱視線にも晒されているかもしれません。

 

□トリッキーにみえてオーソドックスな並び

FC東京のスタメンリストを見ると、ついにハセケン監督は自慢の4CBシステムを発動させたかと思われましたが、いつもの4123。CB本職でも森重はアンカーで、岡崎が右SB。岡崎については、仮に及第点を75点として、72点くらいのプレーが多くて、評価が悩ましかった。それから3トップの並びが、アダイウトン&永井のサイドとディエゴ・オリベイラの真ん中という至極わかりやすいな並びになっていたのですが、サイドでの守備が微妙になってしまっていたかも。

対する鳥栖。スタメンリストを見ると酒井宣福がFWとあった。「はは〜ん、これは352とかなのに、442で登録するという陽動作戦だな!」と思ったのですが、フェイクではなくって、実際に442で、酒井宣福は2トップの一角だった。あと、仙頭と小屋松の別れたり再会したりの繰り返しが、前澤と剛力みたいだ。

 

□がばいばあちゃんの底力

試合は前半のうちに鳥栖が2点のリードを奪う。右サイドからのクロスにドフリーの酒井宣福が練習のようなヘディングを決めた先制点と、バイタルで瞬間的にフリーを作った樋口の思い切りの良いミドルシュート。どちらも事故的な失点とも言えますが、要所要所で鳥栖はバイタルでフリーの選手を作れていて、FC東京は捕まえきれずにいた。そういう意味では必然の失点とも言える。

ところが、後半になると一転してFC東京のペース。アンカーに青木が投入されてリズムを掴むと、本職ともいえるCBに下りた森重が躍動感を取り戻し、コーナーから追撃の1点をもぎ取りました。その後もFC東京が圧倒的に攻めたてる。しかし、そこは「がばいばあちゃん」を生み出した土壌。忍耐力なら負けません。後半30分くらいにFC東京の攻勢をひとしきり受けきると、そこからは強いときの鹿島のような試合運びでゲームをクローズさせました。

 

鳥栖の攻勢とFC東京の再構築

トータルとして見れば面白い試合だったと思います。ともに自分たちのターンでシュートまで持っていって相手にターンを交代する、というのを繰り返す、欧州サッカーチックな展開で、ほどよいテンポ感と緊張感がありました。その中で鳥栖は前半のイニシアチブを握ったわけですが、その要因はCBとSBを使ったワンタッチツータッチのパス交換でボランチに前を向かせるのに成功したことと、それと同時に2列目やトップの選手がバイタルでフリーになれたこと。

FC東京の視点に立つと、中盤の森重とISHの距離感が悪かった。森重が低すぎて、安部と東は高すぎた。結果、「5ー0ー5」とまでは言いませんが、中盤にスペースを与えてしまいましたし、前線の3人が攻め残ることで、ブロックが4ー3となり、守備時にサイドで数的不利になってしまった。なので、後半からシステムを442に変更するというのは、極めて合理的な采配で、実際に後半はFC東京がイニシアチブを握る展開になったわけですね。また、右SBに内田を入れるというエスプリも憎かったですねぇ。負けましたけど。

 

□あいうぉんちゅー、わくちん

いやぁ、ギリギリ駆け込みで観戦できましたよ。金曜日に緊急事態宣言が発出。今回は大阪が超大変で、オリンピック開催都市の首長という名誉に浴したくてしかたない誰かさんは、それに丸のり。日曜日以降は無観客なんですよね?土曜日開催で、ホント、ギリギリ間に合った。厳密には間に合わなかったんですけどね、ワタクシのプラン的には。本来なら浦和の試合を見に行こうとしていて、そろそろチケット販売かなってタイミングで公式サイトを確認したら、ドクトルマンボウの影響で、実質的にチケットを購入する機会を失ってしまっていたよ。

まあ、そんなことは良いのです。少し真面目な話をすると、前回の宣言のときには「500人を切ったら、解除します」って言ってたのに、雰囲気に押されて延長を繰り返し、いったん解除してからいろいろ整備して「ステージ4になったときに緊急事態宣言!」って決めたはずなのに、誰かさんが作り出す雰囲気に押され、ステージ3でも緊急事態宣言。策定した基準ではなく、雰囲気で緊急事態宣言か決まっていくのが心配でならんのです。……まあ、有権者が圧倒的に投票して選んだ以上、それが都民の総意なんで、お任せするしかないんですけどね、民主主義の原則として。

イニエスタのいない中盤ですが〜湘南vs神戸(4/17)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□アツ、三浦アツ

ダ・ゾーン体制になって、とりあえずキックオフは「04分」ではなく「00分」になった印象がありますけど、合ってます? そのダ・ゾーン、温情でテレビ放映権まではちょっかいを出さず、週1くらいでNHKが地上波なりBSなりで放映する。ってな中で続けざまにベルマーレの試合を見ましたが、なんだかWBへの依存度がものすごく高いサッカーをやってません? 本日は実地検分です。

他方の神戸ですけど、シーズンが改まってからというもの、アツ、三浦アツが確変しているような。成績、期待値より高いっすよね。少なくともワタクシの予測値よりはだいぶ高い。ほぼ日本人、外国籍選手は出たとして時々サンペールが出るくらいの陣容なのですが、皮肉なものというか、ビッグネームの難しさというか。ビッグネームが故障している時の方がチームの調子が良いというのは、Jリーグ創世記にはしばしば見かけた光景だったりします。

 

小倉隆史vsセブンイレブン

すっかり湘南では大橋がレギュラーを確保しましたね。背番号17のストライカーって、それだけで萌える(最近“萌える”って、あんま使わなくなりましたね)。だって、背番号17のストライカーといえば、四中工、つまり小倉隆史じゃないですか。興奮しない理由を探す方が困難ってもんです。

アウェイの神戸については両SBに注目。右(途中から左)に井上潮音、イケメンです。育成年代も含めてヴェルディ時代は、ベレーザの女子選手たちにキャーキャー言われたきたとかなんとか、Jリーグ男前ランキング上位の常連。で、逆サイドは初瀨亮。こちらはイケメンかイケメンでないかはさておき、いろいろあってリア充であることは確定しております。ちなみに神戸のツートップは郷家友太(7)と古橋(11)。完全なるセブンイレブンですね。

 

スコアレスドロー

スタイルは、湘南は思い切ったロングパスを両WBに出して、そこからダイナミックに折り返していく。大きな展開が特徴です。逆に神戸は短いグランダーのパスを丁寧に出し入れしながら、ヌルヌルとボールを前に運んでいく、日本人向きスタイル。変にヨーロッパにかぶれないのが良い。ともあれスコアは動かない。後半に入っても動かない。そこで神戸は秘密兵器アエブマシカを投入。それでもスコアは動かない。

前半は比較的ベルマーレのペースだったのですが、時間の経過とともにヴィッセルの押し込む時間が長くなりましたが、ベルマーレベルマーレで散発的ながら精度の高いクロスを放り込む。緊張感のある攻防の中、湘南は町野、神戸はアエブマシカがそれぞれ決定機を迎えましたが、ゴールネットを揺らせないままタイムアップ。ペナ内でも冷静さを失わず、我慢強く対応し続けた湘南守備陣の奮闘ぶりが目立った一戦となりました。

 

□中盤対決

この試合の見所としては両チームのボランチ対決でしたかね。神戸はWボランチ。その片方は大黒柱ともいえる山口蛍で、本当にこの選手の「残念!そこは山口蛍‼」感は凄い。守備でも攻撃でも、ボールに絡み続ける。そして、どうにかする。見事です。今ひとつ使い勝手が難しかったサンペールとの相性も良いですね。アンカーとか3バック中央とか、最適ポジションの模索が続いたサンペールですけど、最適解は「山口蛍の相方」というところに落ち着いたらしい。

湘南の中盤はアンカー+2ISH。アンカーの田中聡はスペースを埋めるのにいっぱいいっぱいという時間もありましたけど、ドゥエルではガツンといけるところがとても良い。回数は多くなかったとはいえ、状況が整えば低弾道のレーザービームパスも出せますし、三幸を差し置いているだけのことはありますね。それからISHですけど、今シーズンの浮島監督は何故か古林をこのポジションで重用してますけど、クロッサーを増やしたいってことかしら?

 

ヴィッセルの未来予想図

なんだか、随分と雰囲気が変わりましたね、ヴィッセル。つい最近まではポルディとかビジャとか、「いよっ! さすがはブランド好きの三木谷さん‼」って感じでしたが、地味というか、質実剛健というか。ともあれ、いくらポルディとかビジャが高給取りだったとはいえ、イニエスタへの投資は、それよりさらに一桁違ったりする。で、今後もイニエスタ級の補強がされるかというと少し微妙かな、というのが個人的見解です。

だいぶ昔の情報ですけど、楽天本体(オンラインのショッピングモール事業)って、海外進出したは良いものの、なかなか苦戦しているとかいないとか。その中で唯一スペインだけは健闘しているみたいな話を聞いた記憶があります。つまり、楽天本体にとってヨーロッパ戦線最後の砦であるスペインを制するために、事業の宣伝広告100%でイニエスタを取ったと思うのです。「Rakuten」という響きをスペイン人の耳に少しでも残すために。こういうのは、一点豪華主義というか、「スペイン人なら誰でも知ってる」レベルの国民的認知度が求められる。そこに適合して、かつ、「日本に行って良いよ」っていう選手が見つかるまで、次の大型投資はないのかな、なんて思ったりするところです。

酒本さんを見てきたぞ〜YS横浜vs鹿児島ユナイテッド(4/11)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□まだまだ序盤

ホームのYS横浜、90分間途切れることのなく審判にクレームを入れ続けられる運動量を持つ男としてお馴染みのリヒャルト監督が奮闘してますけど、いまだ未勝利。そういえば昨日、藤枝MYFCで去年のエースだった宮本が頑張ってましたね。つまり、活躍した選手はあっという間に引き抜かれるクラブなので大変です。昨シーズン「良い選手だなぁ」と思った音泉も、今は富山なのですね。

対する鹿児島は、え〜と、監督、誰でしたっけ? というわけで調べてみたら、「アーサー パパス」さん。……パパス? ほぼ初耳というか、チェックできてなかったなぁ。エルゴラッソの選手名鑑アプリを眺めると、「クロップ」とか「リバプール」とかって文字が躍っているので、ゲーゲンプレスとかを信条としているのかしら? 快勝した前節のシステムは、スポナビアプリによる限り、433ではなく、4231なのか。ともあれ、1勝1敗1分です。

 

□W逆輸入vsWルーレット

この前見たときは、YS横浜のトップ下は神田夢実だったんですけど、この日は菊谷(背番号30)という選手が入っていました。例によってエルゴラッソの選手名鑑アプリで確認したところ、ドイツらしきチームからの逆輸入とのこと。ついでにツートップの一角の河辺(背番号29)も逆輸入。そして、もう1人のFWは埼玉県出身のンドカ・チャールズ。そのンドカ、なかなかの演技派です。当たってなさそうな手に倒れて「痛い、痛い」ってのたうち回り、まんまと審判に相手へのイエローを提示させることに成功しました。

一方の鹿児島にはWボランチの一角として元セレッソの酒本が君臨。押し込まれたところからの逆襲でボールを持ち出す際にルーレットとかやり始める。なんなら2連続で。そんな酒本はビルドアップのとき、元々は本職だったSBの位置に広がって組み立てに参加します。ただ、基本線はもう1人のボランチである中原がCBの間に落ちるってパターンでしたかね。

 

スコアレスドロー

ちなみに、この試合、前半だってのにアディショナルタイムが6分もありました。件のンドカの演劇タイムもありましたし、鹿児島GKを含めて2〜3人が痛んでしまって、その治療時間もあったからですね。少し荒れ気味といえば荒れ気味ながら、スコアは静かなもので、0ー0でハーフタイム。前半、鹿児島には幻のゴールがあったんですけどね。コーナーキックが直接タッチを割ったか何かで取り消されました。ちなみに鹿児島は、後半にも幻のゴールがありました。こちらはオフサイド

なお、この試合の入場者は1386人。鹿児島サポらしき人が「少なっ!」ってつぶやいているのが耳に入ってきましたが、むしろいつもより多い。特にアウェイが多い。在京鹿児島人の郷土愛は強いということでしょうか。試合は総じて鹿児島ペースでしたが、最終盤はYS横浜が持ち直し、でも鹿児島はウェズレイが奮闘してゴールを許さない、みたいな展開でスコアレスドローとなりました。

 

□注目点

この試合で目を奪われたのは、なんといっても酒本。1つ1つのプレーがいちいちファンタジーなんですよね。ファンタジーではあるけど、最合理的ではないというか、「もっと普通にやれんじゃね?」みたいな。例えるならば西大伍とか山田暢久を彷彿とさせる。でも、存在感はばちくそ。運動量も豊富なんで、後半途中にはヘロヘロに。暑かったですしね。帽子をかぶらないと日焼けが大変そうなレベルで。

ということで、お役御免となり八反田康平と交代。……八反田かぁ、なんだか久々に耳にしたぞ。清水時代とかはわりと好きな選手だったんですけどね。名古屋では風間さんにも重用されかけましたし。技術のしっかりしている選手なんですけど、監督からすれば物足りなさもあるんでしょうね。パパス監督はしきりに「ハチ〜、ハチ〜」と指示。YS横浜のリヒャルト監督はリヒャルト監督で牛之濵(背番号8)を抑えるべく「ハチ〜、ハチ〜」と叫ぶ。「八」と「8」が飛び交う大混乱でございましたよ。

 

横浜駅の北端と東京都の南端

試合後は歩いて横浜駅へと戻り、さらに横浜駅を通り過ぎ、「JR鶴屋町ビル」というところに行ってみた。「JR横浜タワー」の飛び地みたいな感じというか、要するにホテルメッツの一部を商業地にしたもの。そこにある文化堂(スーパー)で横浜なビールでも買おうかと思っていたら、ナショナルブランドしかなかったので、横浜駅を始めとしての逆の端になる相鉄内のクイーンズ伊勢丹で横浜ビールを購入。

そのまま京急で横浜を後にして「六郷土手」なんてマイナーな駅で下車する。マイナーですけど、商店街とかが荒川区とか江東区っぽい元気さがあって、好きな街です。そこにある「ハッピーバード」という鈍色の喫茶店ナポリタンを食べて帰りました。昭和生まれには、楕円の銀皿に盛り付けられたナポリタンこそ至高なのですな。

 

挫折と成功と〜藤枝MYFCvsAC長野パルセイロ(4/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□栃木にゆかりの指揮官対決

藤枝は今年から倉田安治新監督ですね。岐阜の監督をしてそこそこの成績で、降格した年の栃木でシーズン途中に火中の栗を拾わされて大火傷した指揮官ですが、開幕3戦で1勝1敗1分。首位の岐阜にしか負けてないとみるべきか、不振と混乱を極める讃岐にしか勝ってないとみるべきか。とりあえず去年の成績は石崎さんがだいぶ下駄を履かせてくれてのものなので、そこを基準にするのは可哀想。

対する長野は、試合開始前の段階で無敗。まるで埼玉県代表明和中学の日向君が「オレのサッカーは負けないサッカーだ」と叫んでいるようです。もちろん「どんなことをしても勝つサッカーだ」の部分は省略です。率いているのは信頼と実績の横山雄次。こちらは降格した栃木を立て直してJ2に引き戻した監督さん。長野でも少なくとも去年の成績で評価すれば、マイナストレンドにあった長野の矢印を上向きにしたわけなので、信頼と実績を感じさせます。

 

□選手に注目してみた

ノブりんの頃はデカモリシがチームの顔になっていましたが、この試合ではベンチにも入っていなかったですねぇ。コンディションですかね?戦術上の判断ですかね。ちなみに藤枝のWボランチ鈴木淳と岩間だったりします。スキンヘッドと坊主頭です。もっといろいろ見分けがつかないかと思ったら、わりと見分けやすかった。

一方の長野。ボランチに藤山智史という選手が。「藤山」という名字で背番号が(8)。「うん? 長くFC東京の最終ラインを支えた、あの選手のご子息か⁈」と思ったのですが三重県出身だったので別人の模様。長野にはもう一人、三重県出身がいて、山本龍平。四中工から高卒で松本に入団して選手ですが、いまは長野にいるのか。禁断の移籍じゃないか。途中に山形を挟んでいるようなので、そこは問題ないって話しですかね。そもそも日本ではそういうの関係ないって話でしょうね。

 

□死闘の末のドロー

前半は藤枝がポゼッションのイニシアチブを握りました。果たして、前半のうちに藤枝が先制。折り返しが入ってからの波状攻撃。最後はSHの杉田がゴールネットを揺らします。ゴールネットを揺らしてからの揺りかごパフォーマンス。実は揺りかごパフォーマンスを眼前にしたのは初めてかも。

後半に入ると長野が選手の配置を調整しつつ反撃に。なかでも水谷は七変化。4231の右SBでスタートして、後半の開始とともに右SHへスライド。後半途中からは3142の左WBで、最後はベンチ。便利屋です。ともあれ、そんな骨折りが奏功して長野が追いつきます。しかも決めたのは水谷。右の崩しからの波状攻撃だったので、藤枝の先制点に似通ったゴールでした。同点になってからも、やや長野優位で試合は進み、PKも獲得しましたが、そこは藤枝GKの杉本が魂の横っ跳びでセービング。スコアは動かず、ドロー決着となりました。

 

□結局最後は442が正義なのかも

繰り返しになりますが、前半は藤枝の試合でした。牽引してたのは押谷と宮本のツートップ。2人のコンビネーションで迫力十分のカウンターが発動されて、そこからサイドに振っていく王道の教科書スタイル。中盤ボックスなんでトップ下が空くのですが、そこには右SHの枝村が絞る。ずっと絞り続けてスターティングポジションをお留守にするので、右からのサイドアタックには人数が一人少なくなるというご愛嬌まで付いてくる。

ということもあってか、後半途中からは枝村から谷澤にスイッチするとともにSHの左右を入れ替えサイドに張らせ、ツートップの一角を岩渕にスイッチ。岩渕がトップ下っぽくプレーしました。実質的に4231となったのですが、これは結果論的に悪手だったかもしれません。カウンターの脅威がシンプルに半減しましたので、ただでさえ勢いづいていた長野の攻勢を加速化させてしまった憾みがある。8人で守って2人でカウンターというスタイルを続けた方が良かったかもしれません。

 

□試合後

実は3週続けて静岡でサッカーを見ました。先々週はエコパでジュビロ戦。先週は日本平でのエスパルス戦。で、今週は藤枝ですね。春ですからね。しっかりマスクをして、飛沫を飛ばさず、密を作らず、ひそやかに、かつ、軽やかに。で、今週になって、やっと富士山が見えたよ。地方出身者としては、名古屋から東京行きの新幹線に乗ったら富士山。なんですけど、富士山って、なかなか見えないんですよね。「いけず〜」なんですよ。『ちびまる子ちゃん』風に言えば。静岡だけに。

「見える見える」と思わせておいて、なかなか見えない。わくわく期待させといて、実は、さほど期待に応えてくれない。これ、どこかで抱いた感情だなぁと思ったら…『11PM』だ!当時中学生だったワタクシが、「きっと、中学生男子の期待に応えてくれるだろう」とドキドキしながらテレビをこっそり見て、実際にお色気シーンがあった確率と、富士山が見える確率って、ちょうど同じかと思われます。あぁ昭和は遠くなりにけり。

 

名将の知恵比べ〜横浜FMvsC大阪(4/6)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

※試合開始直前にスタジアムに到着してスマホをいじる暇がなかったのでクルピがベンチにいなかったことに気づかないまま横浜線の車内で書いた文章です。すんまへん。

 

□両チームの現状

今シーズンの横浜FMは……なんか、去年と同じくらいのイメージ。一昨年のチャンピオンチームなんて、当然、強豪だし、それなりに勝ち点も積み上げている。ただ、勝ち点を取りこぼしている印象も拭えない。でも、それなりの順位にいる。マルコス・ジュニオールの状況を鑑みれば、トータルとしての地力は順調に向上しているのかも。

対するC大阪は、好調ですねぇ。まさかのクルピですよ。ガンバでの悪戦苦闘や、ブラジルでも毀誉褒貶あったらしいし、てっきり「過去の人」になったのかと思いきや、よっぽどセレッソというチームとの相性が宜しいのかしら。まさかといえば、試合前日に発生したアクシデントですけど、そこをあんまり悪意を持ってつっついても、誰も幸せにならないので、まずは「無事に試合が開催されてよかった(保健所とかの感染対策チームを信用しようじゃないか。信用できないっていうエビデンスがあるわけでもないし)」ということで。

 

□前半は横浜FMが優位

さて、横浜FMですが、貫禄のポゼッション。ポジショナル歴が長いだけあって、パスコースを作るのが上手い。そこに天野・扇原というWレフティ司令塔がスパスパとスルーパスを通していく。それから前田と仲川ですね、日産スタジアムの2階席から、しかもナイトマッチときては、選手は豆粒大。この二人の見分けがつきません。背格好が似ているし、遠目だとスキンヘッドも金髪もほぼ同じだし。

対するC大阪ですが、2トップが豊川・松田というムービング系。松田がサイズ以上に空中の競り合いで頑張れるってのが伝わってきましたけど、どうしてもターゲットマン不足って感じになって苦しかった。C大阪の守備陣が横浜FMのフォアプレスにタジタジになっていて、ターゲットマンがいないからロングボールにも逃げられず、なかなか形を作れなかった。必然的に頼みの清武も消えてしまう。C大阪としては苦しい前半戦となりました。

 

C大阪の我慢強さ

ちなみに前半のアディショナルタイムは1分。飲水タイムがあるレギュレーションでの1分はなかなか稀ですが、それだけ引き締まった前半戦になったということでもあります。

後半になっても、構図は変わらず。横浜FMがポゼッション。でもスコアは動かない。特段わかりやすい堅守感があるわけではないのに、C大阪の守備は乱れない。持たせてる感もないんですけど、でも、「持たせてるだけ」って感じにになっている。C大阪の守備で敢えて特筆するなら横浜FM両WGにリズム良くクロスを上げさせないってのができていたことと、前田が爆走するスペースを与えなかったということでしょうか。とにもかくにものらりくらりと横浜FMの攻撃を凌ぎながら、クルピは選手交代で押し戻していく。中島・山田というU23上がりコンビが前線を活性化し、またCFタイプの加藤の投入でやるべきことが明確化。じわじわ自分たちのペースに相手を引きずり込みます。

 

□一周回ってオナイウ阿道

一方、横浜FMは天野からオナイウ阿道にスイッチした後、少しリズムを失う。それにしても天野、イメチェンしましたね。日本人選手が欧州からJリーグに復帰すると、渡欧前に比べてシュートへの意識が格段に高まっていると言われますが、まさに天野はこのパターン。プレーエリアが明らかに高くなりましたし、ゴール前に飛び込んでヘディングシュートとか撃ったりする。そして、「その役割ならばオナイウにスイッチしてしまえ」というポステコさんの意図もわかる。ただ、皮肉なことに、その結果ボールが繋がらなくなって、そのことが、なんだかんだで本質として天野が極上のリンクマンだってことを逆に証明してしまいました。

で、普通ならこのまま「監督の采配が外れたね〜」ってなりそうなところ、そこはポステコさん。優勝経験監督の勝負強さを侮ってはいけない。決勝点はそのオナイウが、やはり途中出場の水沼が蹴ったコーナーキックからの流れで決めたもの。選手交代は結果論100%で評価して許されるジャンルですから、この試合に限ればポステコさんがクルピを上回りました。

 

□お食事事情

さてさて、なんせ試合終了後だと、飲食店は営業できない時間ですからね、試合前にかきこむように食事を摂るしかない。そういう時は我らがコメダです。東神奈川の。…コメダはゆっくりするところなんで、かきこむには向かない気もしますが、東海地方出身者にとって、コメダは心の故郷なんだからしかたない。個人的な感覚として、駅前にスタバが2店舗以上あるところは〝都会〟で、コメダが2店舗以上あるところは〝大都会〟だと決めてます。池袋とか。池袋とか、、、あと…池袋とか。ともあれ東神奈川のイオンにあるコメダへ。そしてたっぷり玉子のピザトーストを食べる。いやぁ、「たっぷり玉子」感がハンパねぇっす。名古屋メシの神髄って、まずは甘辛さ。というより、なんでもとりあえず甘くするってところにあると思うのですが、さらにその奥底にあるのは、「子どもやお年寄りにもわかりやすい」ってことだと思うんですよ。この「たっぷり玉子感」も、まさに、わかりやすい。堪能いたしました。

 

ほんとにボヤトスに変更するのかい?〜清水vs徳島(4/4)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□新指揮官招聘!

ともに新指揮官を招聘した両チーム。清水は老将ロティーナが率いるようになって、ロケットスタートとはいきませんでしたが、安定の手腕を発揮して、とりあえずしっかりとチームとして機能している模様。選手のチョイスも最大公約数的にはサポーターも納得するところでしょう。唯一納得できないとすれば、なぜ監督として招いた還暦の人を現役復帰させるのか、それは既存の選手に失礼ではないか、というところくらいでしょうか。(ネタにマジレス)

他方の徳島ですが、ボヤトス新監督がやっと入国できたんでしたっけ? ただでさえ昇格初年度は降格の有力候補ですし、昇格させた監督が引き抜かれてしまい、さらに新監督はコロナの影響で現場指揮できない。ものすごい逆風な三重苦の中での14位(試合前)は健闘の部類に入るでしょう。杞憂かとは思いますが、ボヤトスさんが本格的に指揮をとるようになって、「代行のままのが良かったんじゃ⁉」ってならないことを祈る。

 

サンタナvs徳島のビルドアップ

開幕戦とかはインサイドハーフの一方にストライカータイプを配置する433だった清水なんですが、知らないうちにオーソドックスな442になっていたんですね。とりあえず驚かされたのは、サンタナの強さ。彼のポストワーク、えげつないっすね。高さでも強さでも絶対に負けなくって、ことごとくマイボールにしちゃうんだもん。

アウェイの徳島はアウェイだからといって守備的には戦わない。Jリーグの鉄則ですね。2CBとヘルプのWボランチ、この4枚のビルドアップで清水のフォアプレスで剥がしきってしまう。で、剥がした後の展開も素晴らしくて縦に付けるのか横にサイドチェンジするのかのメリハリがキッチリ付いて、攻撃がワンパターンにならない。良いですね〜。

 

エスパルス、完敗を喫す

試合内容としては五分五分だったと思いますが、旗色を一気に決定づけたのは徳島の宮代。ちょうど渋滞した道路の車の脇を原チャリがすり抜けるようにスルスルと持ち出すと、ドッカンとシュート。キーパーに弾かれたところを押し込んで徳島が先制します。

ティーナ監督は0ー1で終わった前半の戦いに満足しなかったのか、後半の開始とともに魂の3枚替えを敢行しますが、その気勢は後半早々にそがれてしまう。PA内で鈴木がハンドを犯したということでPK宣告。長目のVARを経て、さらにオンフィールドレビューの結果、PKが認められ岩尾が決めます。苦境に経ったロティーナ監督はベンチにスタンバっていたアタッカーを総動員してゴールを目指すものの、却ってリンクマンを失って機能不全に。そんな清水をあざ笑うかのように、試合終了間際には徳島が岸本と垣田の2人だけで完結するパーフェクトなカウンターでダメ押し。徳島の完勝だったと思います。

 

□甲本名将説

いろんなチームの失敗を見ていると、サッカーというスポーツは監督が代わるとチームは別物になり、前監督の遺産なんてものは残らないのが常。あんなに守備額の固かったチームが、あっという間に……なんてことはしょっちゅう起きる。なので徳島にリカルド・ロドリゲス監督の遺産がどれほど残っているのかって話なのですが、まるで何年も同じ指揮官に率いられているかのようか意思統一を感じたのです。とにかく、その瞬間その瞬間において何をすべきかの判断がものすごく共有されている。

もちろん、一つにはマエストロ岩尾の存在があるんだと思います。まさにピッチ上の監督で、この選手のパス一つでチームの方向性がきっちり決まる。そこは、ホント、凄い。とはいえ、ですよ。いくら岩尾に絶大なる影響があるとしても、チームがバラバラだったら、一選手に出来ることなんてせいぜい限られる。そういう意味ではボヤトスさんの遠隔指導も素晴らしいのかもしれない。とはいえ、ですよ。リモートの難しさは、この1年、イヤというほど皆さん思い知らされたところでしょう。何が言いたいかってぇと、甲本代行、実は名将なんじゃない?と思うって話なのでした。

 

□ゆらゆら帰る

数年前、初めて日本平で観戦したとき、帰りのシャトルバスが大渋滞して往生したものです。それがトラウマになって、その後はわざわざ下山してからバスに乗ったりしているのですが、今日の感じだと一般車対策が進んで、さほど渋滞しなくなったんですかね?といっても今日もシャトルバスには乗らず「ベイドリーム清水」まで歩いて、歩道から見た車道の印象ですけど。

初めて行きましたよ、ベイドリーム清水。ウインドウショッピングを冷やかして、宮加三バス停から「エスパルスドリームプラザ」を目指す。試合前に立ち寄ったことはありましたけど、試合後は、これまた初めて。チャーハン屋さんであんかけ肉チャーハンを喰らいました。それから各種お土産を品定め。地ビールのラインナップが良いので重宝します。産直品もありますし、この時間だと子どもも少ないし、落ち着いて良い買い物ができたのでした。

 

若きウェルテルは悩むのだ〜YS横浜vs熊本(3/28)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□監督続投の真価が問われるシーズン

両チームとも監督さんを続投させ、継続路線を敷いた今シーズン。YS横浜は「ホワーイ!ジャパニーズぴーぽー‼」、(審判への)モンスタークレーマー体質でお馴染みのリヒャルト監督。成績はともあれ、Jリーグからは散々注意されているものと推察しますが、それでもこの人と心中するのですね。ワタクシ的には、YS横浜は最後の砦なのですよ。そもそも一都三県にはJ1やJ2に比べてJ3のチームは少なかった。その中でどういうわけだか相模原が昇格し、FC東京U23は活動終了。今シーズンはもはやYS横浜サポーター状態で三ツ沢にヘビーリピートするしかないものと予想されます。

対する熊本も大木さんの継続路線。まぁ、これは既定の方針なのでしょう。就任当初とシーズントップは鮮やかながら、時間の経過とともに尻つぼみになることがパターン化している大木さんですが、2年目の上積みがあるかどうか、リアルガチで正念場かもしれません。

 

□変則フォーメーション対決

今年のYS横浜は中盤ダイヤの442が基本システムなんですかね。神田夢実がトップ下で土館がアンカー。左右が吉田と柳なんで、この2.5列目属性の実力者をインサイドではなくサイドで使いたいということでしょうか。試合中の立ち居振る舞いはともあれ、リヒャルト監督がやってることはずっと一貫していて、プレスに行くところ行かないところのメリハリを付けることと、カウンターから速攻なのかやり直すかのメリハリを付けること。それは今年も健在のようです。

他方の熊本。両ウイングが幅を取る3トップ。CFがウイングより低い位置にいることが多いという意味では、少しヴェルディに似ているのかも。中盤はセントラル2枚とWBですが、セントラルの一角である岡本知剛ボランチというより2トップに近いポジショニング。知らないうちに大木さんは、中盤省略サッカーに舵を切った模様。言われてみれば去年の時点でそうだったような気もする。

 

□判定があれば、わずかに熊本

中盤の真ん中に人数を割かない熊本は、WBを起点とするか、3バックのロングフィードにウイングを走らせる。で、YS横浜はスカウティングの成果か、単に噛み合わせるが良かったのか、その3バックとWBのところにプレスをかけまくり。おあつらえ向きと言わんばかりに熊本のビルドアップを無力化します。しかし熊本も飲水タイムあたりを契機に微調整。システムがさらに難しい感じに。概念化すればボックス442のWボランチの一人がリベロに下がっているような感じ。WBとボックス442のSHがサイドで共存しているイメージというか。ともあれ、0ー0のままハーフタイムを迎えます。

後半に入ると熊本が圧力を高めます。特に岡本知剛が上手くボールを引き出せるようになって、サイドに流れつつクロスの一歩前って場面を多く作っていました。そして、その岡本に代わって津工業出身の東出が投入されると、熊本は「右を崩して左サイドはインに絞る」という形からチャンスを量産しましたが、YS横浜も終盤に応戦。いろいろ忙しい展開のなか、スコアレスドロー決着となりました。

 

□カテゴリーを上げそうな選手たち

注目すべきタレントが両チームにいました。YS横浜ではンドカ・チャールズ。ボニフェイスの弟だったりするのかな? 体幹が強くて、「キーパーからのロングボールをマイボにして、単騎突破していけ‼」っつう役割をハイレベルで繰り返していました。ファール判定に納得できずグズグズしてたら大ベテラン吉田から「切り替えて、ボールの前に立って、クイックリスタートを妨げろよ!」ってなことを思いっきり叱られたり、そういう部分が改善したら、個人昇格もありえるでしょう。

熊本からは河原創を挙げたい。この選手は、とにかく、ガットゥーゾ。豊富な運動量と秀逸なバランス感覚で、中盤スッカスカのワンボランチを完璧にこなしていた。挙げ句の果てにはプレースキックとかも蹴るのだから、おったまげ。重心の低いサッカー部体型ってのが、否が応でも親近感を爆上がりにする。応援したい選手です。

 

横浜駅は完成したってことで良いんでしたっけ?

試合後はJR横浜タワーへ。一応、これで横浜駅は、戦後になって一瞬たりとも途切れることのなかった再開発の工事騒音が一段落するんでしたっけ?まだまだ序の口でしたっけ?横浜駅の北半分がJR直営テナントビルになりました。それはそれでめでたい話なのですが、我らが(?)鶴屋町界隈の治安が良くなってしまったらどうしよう。女子大生とかOLさんとかが「逆にお洒落」って言って、横浜駅左上に押しかけたらどうしよう…。我々の天国はこうやって失われていく。。。

そんな悩みの絶えない若きウェルテルは「Craft Beer × MexItalian CRAFTSMAN YOKOHAMA」で憂さを晴らすのです。公表31種(実際は5種類くらいがソールドアウト)のタップを誇るビアバー。ラガー・ピルスナー系が揃って品切れで往生したよ。1杯目は日本的ビールを飲ませてくれ。ここに限らずビアバーのIPA特化傾向に若干の疑問を禁じえない今日この頃だったりします。

 

10年間ずっと岐路なのがジュビロ〜磐田vs山口(3/27)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□悩むのか、開き直るのか

まずまずのスタートダッシュとなったジュビロですが、J2におけるこの成績で「まずまずの」と思うようになったところに時代の移り変わりを実感せずにはいられない。ジュビロの不安は平均年齢ですかね。遠藤保仁今野泰幸ですから。しかも監督が鈴木政一。一度出来上がってしまったアイデンティティを守るのか脱却するのか。40代を越えた我が身に照らし合わせても、ホント、一番そこが厄介で難しい。ジュビロはここ数年、ずっとそこに戦ってますよね。

アウェイに乗り込むレノファは新たに渡邊監督を招聘。ただいま絶賛産みの苦しみ中。レノファサポは二重の意味で我慢が必要ですね、一つは新監督の戦術が浸透するまで勝ち点が伸び悩むはずなので、その意味での我慢。もう一つは、これまで比較的攻撃的なサッカーを志向する監督に率いられることが多かった。渡邊監督も攻撃的に行くときは行きますけど、本質的には現実的な指導者なんで、そのあたりの我慢も求められるかもしれません。

 

□躍動感には違いを認めざるをえない

さて試合内容。磐田なんですけどね、なんというか全体が遠藤のリズムなんですよね。それが良いのか悪いのか。チームのベースがハイテンション系で、その中で異質のリズムを持った遠藤がアクセントになるというのであれば、ケチを付けづらいところなのですが、チーム全体が遠藤のリズムで大丈夫なのか? しかも遠藤ほどの精密性がないにもかかわらず、あのリズムで良いのか? …まあ、夏場は強そうですけどね。

相手の山口も、実はさほどハイテンション系ではない。ただ、ボールを持ってからは磐田と違って、「最小手数でシュートまで!」というモダンさを備えている。なので、良くも悪くもい「最近よく見かけるパターンのヤツ」ではあります。ちなみに右サイドは高木大輔と澤井がコンビを組んで汗をかきまくってました。ヴェルディコンビ、まだまだ使いようはいくらでもあるはずなんで、応援したいモードマックスでございます。

 

□動から静という試合展開

スコアは前半から動きます。なんとなく磐田の攻勢をのらりくらり交わしていた山口が、エアポケットをついて右サイドからグランダーのアーリークロス。そこに飛び込んだ高井が足で合わせて先制すると、やはりサイドからのグランダーという流れで追加点。この時は磐田守備陣がキーパーが空けたゴールをカバーしたように見えたのですが、どうやら及ばなかったらしい。ただ、ジュビロもこのまま引き下がらない。ルキアンのヘディングで1点差に追い上げてハーフタイムを迎えます。ルキアン、危うく一発レッドで退場しかけましたが、取り消されて良かった良かった。

そんな前半でしたが、後半に入ると、一転して淡々と時計の針が進んでいきます。ジュビロが攻勢をかけたことは間違いないのですが、遠藤に代えて大井を入れるなど、テンションを上げるというよりリズムを正そうというテコ入れが優先されましたし、山口は山口で淡々としたリズムになることは望むところ。波乱が起きることなく試合はクローズされました。

 

□らしさの発露

なんだか山口、レノファ臭がしない。だって、ヴェルディが3人いて(高木・澤井・高井)、さらに横浜FCが2人(草野・佐藤謙介)。ワタクシ的には、都内近郊のスタジアムでホームチームの選手として見かけてきた面々なのですよ。スタメンで生え抜きといえば楠本とかでしたかね、それに準ずるのか田中陸あたりかな。

それでも後半の途中、高木大輔に代わって池上丈二が投入されると俄然、レノファ臭満載になるのが面白い。こういう選手がフランチャイズプレイヤーになっていくのでしょう。対する磐田は、まあ、伊藤洋輝とか山本康裕とかが生え抜きとして先発していましたが、小川航基が入るとそういうところの雰囲気が変わりますね。ジュビロ感が一気に強まる。伸び悩み真っ最中ですけど、高体連のスターだった選手には、それだけのヴァリューがあるということでしょうから、より一層のご健勝とご活躍を祈念したい。

 

□青葉おでん街

帰りはいったん静岡駅まで移動。なぜならば行ったことのなかった「青葉おでん街」への憧れを禁じえなかったから。職場からの定期券の範囲内に「恵比寿横丁」ってのがあって、コロナ前には若人たちの出会いの場みたいになってました。、そこが発祥かどうかは知りませんが、そういう資本主義的なコンセプト系横丁って、全国的に増加トレンドですよね、コロナファクターをさっ引けば。ここは、そういうのの元祖的存在なんですかね?  ということで、観光がてらの夕食…なのですが、ワタクシ、実は練り物が苦手でして……。なのでおでん屋って微妙に入りづらかったりする。

つーわけで「手打ち蕎麦しずおか 青葉おでん街店」というところで蕎麦を食ってやったさ。美味しかった〜。蕎麦は柔らかめだったので江戸っ子気質のワタクシ(思いっきり地方出身者)としては満点とはいきませんでしたが(美味しかったけど)、野菜の天ぷらがね、なんか葉っぱ系が多くて嬉しかった。チェーン店系の蕎麦屋だと、山菜系が野菜天ぷら盛り合わせの主役になることって、あんまり多くなくって。そら、もう、大満足でしたよ。