U23を総括する‼〜G大阪U23vs岐阜(12/20)の周辺をウロウロと…

U23ファイナル

U23が短い歴史の幕を閉じますね。最初はJ3の数合わせ的要素も内包しつつ始まったと記憶してて、J3の数合わせが必要なくなったのだから、歴史的使命を終えたということでしょうか。日本社会の学歴構造を鑑みると、大学に籍を置きながらって状況の選手も少なくなかったと勝手に推察されますから、大学が集中する大都市圏のクラブしか持てない、そういう不平等性もあったのかもしれません。

で、昔懐かしサテライトリーグを復活させるんでしたっけ?……一応、開幕元年からJリーグを見てきた身としては「サテライトリーグ」という響きからは地雷臭しか感じないので大丈夫なのだろうかと心配していたのですが、「エリートリーグ」という名称でやるんだとか。なんにせよ、U23の参加3チームが骨折りしていたように、相当な苦労と工夫がないと、なかなか上手く回転していかないのではなかろうかとの老婆心を禁じえない。

 

□記憶に残った面々〜大阪勢

U23を主戦場とする立場からステップアップしていった出世頭としては食野亮太郎ですかね。幸運にも何年か前にパナスタで見ました。確か弟さんとアベックゴールを決めていたような。本来ならパターン的には唐山翔自がそれに続くはずだったのですが、こちらは思わぬ足踏み。とはいえ食野のブレイクスルーもハタチを超えてから。過度に期待を押し付けるのは差し控えましょう。

セレッソからは敢えて魚里直哉を挙げたい。確かユースから大卒でのリターンは叶わず、「U23で就活しなさい」みたいなかたちで拾われたと認識してます。そして、めでたく鳥取に加入し、それなりに安定して試合に出ています。そもそもJ3そのものが厳しめにいうと「夢への最後のトライアウト」みたいなところもあるので、こういう活用の仕方も浪花節的には嫌いじゃなかったです。

 

□記憶に残った面々〜FC東京

FC東京U23については毎年3〜5試合は見ていたので、それなりにイメージがあります。内田宅哉や原大智がようやくトップチームの試合に安定的に絡むようになってきましたね。原大智なんかは、大学に行ってたら場合によって電柱特化型とか、なんならCBとかに魔改造されていたかもしれないので、そうならなかっただけでもプラスの効果があったかもしれません。とはいえ、今はまだU23の取り組みの結果が出始めた初っ端の段階なので、何とも評価しかねますねぇ。

そんなことよりも、ワタクシ的にFC東京U23といえば、オーバーエイジで出場していた選手たち。例えば林容平。あるいは梶山陽平。ともに「ようへい」なのはたまたまですが、こういう選手たちが腐らず汗を流している姿を見るだけでチケット代のもとをとれた気分になりました。中でも特筆すべきは先日、引退を発表した吉本一謙U23の試合でこの選手が腕章を巻いて先頭で選手入場してくる姿を見るのが、とても好きでした。お疲れ様でした。

 

□日本サッカー界の強化にはなった

で、結局のところ、U23の取り組みは各クラブにとって強化になったのか?ってな話ですが、例えば先にも挙げた食野亮太郎。彼の場合、トップチームで貢献した期間は半年とか1年ですよね。同じように久保建英もそう。J3で揉まれた期間は長かったですが、J1でやれる地力を付けてトップチームでレギュラーになってからは早かった。実質、半年ですよね。そういうエリート層のステップアップにはなりましたが、それと各クラブの強化とは少し話が違う。なんせ貢献した期間が短い。

では、それ以外はどうか。実はそのままトップチームのレギュラーになった選手って、さほど多くないですよね。そういう意味では、いろいろ間接的に利するところはあったとしても、現時点では大学に出して戻すのと、大きな相違はないようにも思われる。ただ、G大阪の高や高江のように(名前が似てて、ついついペアで把握してしまう)、J3やJ2にとっての貴重な戦力供給源にはなっている。そういう例なら数知れずある。山根永遠や中島元彦や。なので、各クラブの直接的強化という意味では極端な成果はまだ見られなかったとはいえ、日本サッカー界全体の底上げには確実に繋がったのではないかと思う次第であります。

 

□試合内容

で、試合内容なんですが、前半のうちにスコアが動く。攻撃が跳ね返されたところに走り込んだ高木大輔のゴールでG大阪U23が先制するも、直後に前線か作ったボールの落としにボランチ中島がミドルシュートを突き刺して岐阜が追いつく。どちらも90年代のウイイレでワタクシが得意としていた形ですね。サッカーの内容はどちらも少ない手数で陣地回復してから攻撃を仕掛けるという点では似ているのですが、陣地回復後の作法が違って、G大阪U23は陣地回復してから短いパスを繋ぎまくってドリブルとかドリブルなどの個人技を見せつける。そこは、個の見本市たるU23の特性。川崎が決めた勝ち越しゴールは、まさにそのような形でした。

後半に入ると試合はさらに中盤省略形に。G大阪U23は唐山が単騎突破を繰り返し、岐阜は川西が孤軍奮闘。昇格に一縷の望みを託す岐阜はパウロン大作戦を敢行するもアイデアと視野の広さとシロクロナイズが不足して終戦。G大阪U23が有終の美を飾りました。……しっかし、相模原が昇格か。来シーズンはJ3を現地観戦する機会は相当狙い澄まさないとハードルが高いな。もはやYS横浜サポーター状態になるのか。。。

 

日本三大紺野〜FC東京vsサンフレッチェ広島(12/12)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□2チーム編成と2シャドー

今週は味スタです。佳境を迎えたJ1。FC東京はACL帰りですね。これ、もし勝ち上がってたらどうしたんですかね?2チーム編成が必要なことは事前に叫ばれていましたが、ACLに20人の選手を連れて行っているわけで、2チーム編成しようにも頭数は大丈夫だったんですかね?年初の契約の段階ではU23もあるはずだったわけだから、学徒総動員で対処するってことだったんですかね。

対する広島は、FC東京サポーター的にも「可愛さ余って憎さ百倍」かどうかはわかりませんが、城福監督が来年も引き続き指揮を執ることになりました。広島のGMさんは「何がなんでも監督は2年で交代させないと、謎の呪いにかけられる」という思想の御仁ではない模様。個人的には森島・浅野の2シャドー、いや、もさやWエースと言って過言じゃない(?)に注目です。尤も浅野弟はお兄さんと違って四中工出身じゃないみたいですけどね。

 

□思い思われムービングしムービングされ。

一応、いろんな特例もあって帰国組も出場できるらしいFC東京でしたが、特例で疲労が取れるわけでもないので、ピッチに送り出されたのは、「ここは西が丘ですか?それとも夢の島?」みたいな面々。今シーズンになって急成長した選手たちですので、実力的に劣るというわけではないとは思いますが、結果として前半は城福広島に“ムービングされまくりフットボール”でしたかね。

広島がムービングできた原動力は、なんといってもエンジンのWボランチ。一時代を築いた稲垣・青山のコンビは解体され、すっかり川辺が中心選手として定着しました。この二人、どちらかといえばベクトル的にはプレースタイルが近いと思いますが、その分、阿吽の呼吸で役割分担できてる感じですね。それからもう一つ、知らないうちにすっかり茶島が右WBとして存在感を示すようになっている。相手ペナルティ角に出すスルーパス気味のワンタッチで浅野とかを走らせるプレーが特に良い。

 

□トラップミス疑惑からの一刺し

そんなわけで、前半は広島にチャンスが多かった。ただ、FC東京は普段から、「まずは受けてからカウンター」ってスタイルですので、そこまで慌てない。慌てないですが、その割には危なっかしくシュートは打たれまくる。「すっかり波多野が安定したなぁ(狙い澄ましすぎて当たらないキックを除く)」ってシーンが前半は多かったです。

後半も当初は広島ペースだったのですか、紺野の投入とともに、FC東京のカウンターはさらに鋭さを増し、紺野とアダイウトンのコンピプレーから始まったカウンターのチャンスで中村帆高が決勝点をもぎ取りました。それにしても中村帆高、最初のあれはトラップミスではなかったのか?広島はベンチに飛び道具がいなかったのが痛かった。野津田がいればミドルとかに期待が持てたのですが…。

 

□注目点

この試合のターニングポイントとなったのは紺野和也の投入。ルーキーイヤーの今年はケガとかでベンチに入れない期間も長く、その影響か、いまだに「法政大学の紺野君」のイメージが抜けないのですが、公式の宣材写真だとCreepy NutsのDJ松永に似ているような。ちなみにR指定については、YS横浜の安彦孝真が似ている気がする。

そんな紺野、とにかくキレッキレ。アジリティ豊かにちょこまかちょこまかボールに絡むと、そこから狭いところをすり抜けるドリブルが発動する。いったんスピードに乗っても、ボールを持ったまま止まれたり、方向転換できたりするのが凄い。キレキレだからこそでしょう。時間とともに広島の右サイドからのクロスが控えめになっていったのも、この選手が守備で食らいついたからではなかろうか。これまで、ワタクシ的“日本3大紺野”といえば、“美沙子”“あさ美”“ぶるま”だったのですが、この試合のパフォーマンスで一躍そこに“和也”が割って入ってきました。

 

□人生の勝ち組とは

試合後は、とりあえず調布まで移動。食事には少し早かったので「ベルベットコネクション」という、「スーパーソニックジェットボーイ」的なロースターなカフェに。1階が焙煎所で2階がイートインスペースなのですが、コーヒーが旨いのは当たり前として、居心地もなかなか快適。時節柄、流行病対策として窓全開だったので、少し寒かったのは玉に瑕ですが、リピートを決意させるクオリティではありました。

そしてそこから、駅を越えて「れんげ食堂 Toshu 調布ヶ丘店」へ行く。駅前に同じ店があっても調布ヶ丘店に行く。…まあ、「東秀」なんですけどね。日高屋より安いこれ系チェーン店としては「ぎょうざの満州」と双璧をなしているわけで、大人買い的に飲みまくる。「(おつまみ)3点セット」「餃子」「ニラ玉」「モツ野菜炒めハーフ」「半ラーメン」「生ビール」「ホッピーセット」で2000円ちょいなんだから、サイゼリヤに匹敵するくらいに、自分は人生の勝者なのではないかと勘違いする。特にニラ玉(167円+税)の満足度が高かったです。

似た者同士〜湘南vsG大阪(12/6)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□終盤戦の現状

今週は平塚へ。ホームのベルマーレですが、激震の昨シーズンをどうにか残留に導いたので、それなりに浮嶋さんはリスペクトされているのかなとも思っていたのですが、残留決定の段階でさえ、知り合いの湘南サポさんは、あまり浮嶋さんのことを評価してなかった。「そんなもんかねぇ」なんて感じで受け止めていたのですが、果たして、今シーズンは一貫して下位安定。それでも、最終盤のここにきて調子を上げていますね。

アウェイのG大阪についてですが、『エルゴラッソ』などでも繰り返し指摘されているように、ツネ様が監督になってからは例年、後半になって順位をあげる。今年もその例外でなかったのですが井手口がケガしてからは、少し勝ち点が伸び悩んでいる。競馬で例えるなら3コーナーで「うぉぉぉっっ!」とまくっていったものの、4コーナーで前が塞がってリズムを崩すと、なかなか馬が手前を変えてくれなくてラストスパートが仕掛けられない、そんなイメージでしょうか。

 

□似た者同士

なんか、よく似たチーム同士のマッチアップになりましたね。どちらも「まずは相手に持たせる。そこにプレスをかけて奪いきる。で、ポジティブトランジションが発生したら、一気にハイインテンシティに攻め倒す」みたい感じ。そんななかで注目されたのが湘南の金子。アンカーのイメージが強かったのですが、この日はインサイドハーフ。でも、アンカーにスライドしてからの方が良かったぞ。

ハイインテンシティ同士であっても、ハイプレスの強度はガンバのが高かったですかね。湘南は3バックなんで、2トップのガンバに対して最終ラインで数的有利ができる。でもガンバは、その数的不利を逆手にとって、あえて湘南最終ラインにボールを持たせてそこにプレスを仕掛けているような印象がありまして。なお、ハイプレス戦術にスパイスを加える当番は矢島なんですか、矢島よ、プレースタイル的に賛否両論あるんだから、無駄に金髪にしてアンチを増やすんじゃないよ。

 

□きれいなゴールと足りない切り札

試合はガンバが先手を取りました。ワンタッチを3つ4つ繋いで最後は福田。練習通りの形がそのまま再現できたようなゴールでした。そんな感じで完全にガンバにイニシアチブを奪われた湘南でしたが、ケガの功名が発生します。飲水タイム明けに茨田が負傷でピッチを去る。そこで齊藤未月を投入するに付随してアンカーを柴田から金子に変更したのですが、それが良かった。これ以降、湘南のパスが繋がり始め、しっかりとした崩しからPKを奪うと中川が決めて、前半のうちに同点となりました。

後半に入ると一進一退の攻防が続く中、スコアを動かしたのはガンバ。ゴール前のこぼれ球を拾った矢島がふんわりとしたパスを渡邉千真に入れる。その落としを展開して藤春(だったと思う)が突破すると、その折り返しをパトリックが決めきしました。これまた練習通りであろう形。その後はベルマーレも猛攻を仕掛けますが、ベンチには切り札らしい切り札がおらず。それはガンバも同じ、やっぱり似た者同士。っていう流れでガンバがそのまま逃げ切りました。

 

□ハタイガー

惜しくも敗れた湘南ですが、様変わりしましたね。舘とか柴田とか、去年は主力でなかった選手が台頭。サイドのイメージが強い石原はリベロだし。その中でも興味深かったのは畑大雅。「はた・たいが」なんで、略して「ハタイガー」なんでしょうか。この選手の魅力は、なんといっても野性味。スピードに乗ったら止まらないドリブルでサイドを爆走します。「オラオラオラ〜」って感じな割には、スルスル感もある。

一見すると、例えば相模原のユーリとか、レノファのヘニキとか、あるいは往年の岡野雅行とか、そういった面白枠っぽい雰囲気も漂いまくりなのですが、なんせ、「たいが」。選手紹介のコピー(英語版)も「湘南のタイガー」ですので、2代目島村として、時にはFW起用も厭わず息の長い活躍をしてくれることでしょう。

 

□あずまし亭

試合終了後はちょうど絶妙に完璧な時間だったので、ちょっくら飲んでいく。当初調べてあった店は貸切だったので、急遽、飛び込んだのが「あずまし亭」。「小樽酒場」と名乗っていて、確かに北海道を感じさせるメニューも多いですが、割烹居酒屋北海道風味って感じですかね。お味噌汁を作るにしても、ちゃんと昆布(でもなんでも良いですが)でお出汁をとるタイプのお店。

頼んだのは「ハム盛り合わせ」「ラムのメンチカツ」「ジンギスカン丼」(+ビール×2)。まず、燻製のカテゴリーにあったハムが自家製なんですよ。前菜として完璧。で、後2者は羊肉なわけですが、もちろんジンギスカン丼も美味しかったんですよ、めちゃくちゃ。でも、メンチが旨かったなぁ〜。馬肉のメンチも美味しいのですが、ジビエとか赤身感の強いお肉をメンチにすると、なんであんなに美味しいのだろうか。お通しと消費税込みでも4000円にいかなかったので、コスパも含めて大満足でございました。

若者が目立った試合の後にオッサンはモツ焼きを食べるのだ〜東京Vvs山口(11/22)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□レノファ、あやうくコロナ禍!

いやあ、不謹慎だったら申し訳ないですけど、まさかコロナ騒動に巻き込まれかけるとは。レノファの選手に陽性が発生したんだとか。大事にならなかったのは不幸中の幸い。該当選手の早期回復を願いましょう。

それにしても昨今のコロナ騒動で思うのは、日本人の伝統的気質って強固で変わらないんだなぁということ。ほら、平安時代の日本人って、流行病(=疫病)を怨霊の仕業とかってことにして、お祓いをして「ケガレ」を清めることで克服しようとしたって言うじゃないですか。今回の新型コロナに対しても、なんだか「ケガレ」観念で感染者を捉えてません? 実際の医学的な部分での予防対策以上の過剰さで、新型コロナウイルス&感染者を忌避している印象があります。「体調面で危険だから遠ざけたい」というよりも、「ケガレたくないから近づかないでくれ」って雰囲気を強く感じる。そして、「感染者はケガレた存在だから、もはやモノノケ、人間社会の一員じゃないから差別的な対応も許される」と思っているんじゃないかと、ときどき心配になります。

 

□17歳、(たぶん)独身‼

ヴェルディの試合を見るのは少し久々。前に見たのは8月8日らしい。しばらく見ないうちに井上潮音と井出遙也の「IIコンビ」の役割分担が整理されましたかね。ポジションチェンジとかもスムーズになったような。2人に限らず全体的にヴェルディの選手は動きが洗練されたような。ただ、「洗練される」が「平凡化する」とイコールになっている雰囲気もなきにしもあらず。

対する山口には知らない選手がちらりほらり。え〜と、28番のCBが真鍋で、26番の右SBが川井、と。ああ、サンフレッチェの川井か。それから、29番のボランチは田中陸。レイソルからの出向ですね。それからそれから、えっ⁈ CFの38番河野孝汰は17歳‼ そんなん、完全に独身ですやん。そうか〜、17歳独身を抜擢かぁ〜〜。

 

ヴェルディの完勝

試合は前半のうちに理想的な形でヴェルディが先制点を奪う。高い位置でボールを奪い、ショートカウンターからスルーパスを相手CB間の真ん中を通す。それに抜け出したCF(端戸)がワンタッチで流し込んだのだから、これを肴に生大(ただし金麦@鳥貴族)が飲めますね。このシーンも含めて前半はポジショニングで上回ったヴェルディがレノファに攻撃の形を作らせず、優位に試合を進めました。

後半に入っても、レノファはなかなか攻撃の形が作れません。ならば、個で打開!っつうわけで古巣相手に燃えていたと想定される高井が強引なドリブル。小池を誘い込むかたちでPKを獲得すると自ら決めました。しかし、全体として押していたのはヴェルディ。引き下がるわけがない。右サイドからのアーリークロス気味のサイドチェンジに森田が必死に足を伸ばす。それが折り返しになったところに端戸が合わせて決勝ゴールをもぎ取りました。試合はそのままヴェルディが逃げ切って、勝ち点3を積み上げました。

 

ヴェルディ理想的の中盤逆三角形とは

この試合で感動したのは、噂に違わぬ藤田譲瑠チマの成長っぷり。シーズン当初のイメージは無理をしない堅実なポジショニングによる守備と、シンプルで安全第一なワンタッチショートパスでのつなぎって感じだったのですが、ロングパスが多くなりましたねぇ。なんなら山本理仁より奇麗にロングパスを出す。というか、山本理仁、彼は自分の間合いを作るのに少しモタつくんですね。タッチが1つ2つ余計になって、正確なキックを発揮するせっかくのタイミングを失ってしまう。なんてことはさておき、譲瑠が成長しているのですよ。ということは、ですよ、ヴェルディにとって理想の中盤逆三角形ってのはですよ、まず譲瑠をアンカーに置く。そして左右のISHに藤田とチマを配置する形なんじゃないかと思うのですよ。永井監督にも、是非ご一考を求めたい。

 

□コーヒーとモツ焼き

試合後はいつもの調布ではなく、千歳烏山なんぞで途中下車してみた。まだ16時台だったので、まずはコーヒーを飲もうと「珈琲亭」という喫茶店に。文字通りの「学生街の喫茶店」。レトロでトイレも和式だったりするのに、お客さんは女性が多い。そこが池袋とか赤羽とかとの違い。さすがは千歳烏山京王線きってのお洒落タウンだけあります、なんせ世田谷区だし。

その後はビアバー的なところに行く予定にしていたのですが、珈琲亭の目の前に「やき処 い志井 烏山店」があったので、そっちに行くことにした。味スタといえば調布、調布といえば「い志ゐ」、千歳烏山であってもサッカー帰りは「い志ゐ」なのです。最近は池袋の酒場放浪にはまっているのですが、「い志ゐ」さんはレベルが一つ違う。もちろん仕入れの段階で全く違うのでしょうが、ここは味付けが旨いのですよね。特に刺し身系とか食べるとそれがわかる。すっかり堪能してしまいました。

結局そこに合理性があるよね。〜相模原vsC大阪U23(11/13)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□不思議な絶好調と、必然の低空飛行

それにしても、相模原が順調に勝ち点を伸ばしてますよね。今シーズンはFC東京U23が活動辞退して、東京近辺でJ3を見ようとすれば、YS横浜かSC相模原しかないっつうわけで、けっこう沢山の試合を見てきたのですが、そこまでインパクトのある感じではない。「強いなぁ」と思わされることもなければ、「やってるサッカーには一目の価値があるなぁ」と、うならされたこともない。印象に残っているのは、三浦監督が甲高い声でひたすら「コンパクト〜!」「コンパクト〜!」って、壊れたレコードのように繰り返していることくらい。でも、昇格争いを繰り広げている。不思議だ。

対するC大阪U23は、ええっと……びりっけつです。FC東京U23ほど、関西のU23はオーバーエイジの調整の場みたいな活用をしないし、今年に限ればタイトすぎる日程で調整とかしている場合でもないし、この順位も、まあ仕方ないところですかね。

 

ジーコの悪夢と期待の若手

相模原は、またユーリが離脱したんですね。とはいえ、相模原的には「飛び道具が1つ減った」くらいの感覚でしょうか。ホムロが負傷となると、大問題でしょうけど。助っ人で言えば、ミルトン。ミルトンが復帰したあたりから相模原は3バックに移行して、それ以降は成績が安定してきました。442では今ひとつ実力を出し切れず、3バックになると安定するってパターンに、ワタクシ、あまり良いイメージがありません。我ながら、20年近く経っても、ジーコジャパンのトラウマから抜け出せていないらしい。

一方のC大阪U23。う〜ん、知らん。西川潤や安藤瑞季の1人や2人がいればともかく、誰も知らぬ存ぜぬ。とりあえず西川潤の背番号が49なのは、何か特別な意図があるのではなく順番に割り振ったらそうなったに過ぎない、というのは出ている選手の背番号で理解できました。出ている選手の中では1トップの藤尾とWボランチの2人(喜田・松本)のクオリティが高かったかな(主に前半)。

 

□最後までスコアは動かず

相模原がフワッと試合に入ってしまったということでしょうか、キックオフ直後からGKビクトルが大忙し。C大阪U23側からみれば、「なんで決まらないんだ⁈」ってシーンの連続だったのですが、ビクトルやら、そのカバーのDFが弾き出し続ける。その後も危なっかしさ満載ながら、相模原はのらりくらりと凌いでいく。危なげなくではなく、危なっかしくのらりくらりと凌ぐの相模原スタイル。それで勝ってきたのだから、これで良いのでしょう。

なんせ、今シーズンの相模原はわかりやすく後半勝負。「サッカーは25分でやるものだ!」と言わんばかりに65分間は眠っている。そして、相手が体力的に落ちてきて集中力が維持できなくなったところで、サクッとゴールを決める。ただ、今回の相手はU23。65分を過ぎても体力が落ちない。メンタルが厳しくなっても、体力でカバーできてしまう。スコアを動かせないままタイムアップとなったとさ。

 

□相模原流ゼロトップ

この試合、三浦監督がなかなかの策士ぶりを見せました。大黒柱のホムロを1枚目の交代で下げた。しかも投入されたのはフライハイな三島ではなくてテクニシャンの藤本。さらにミルトンも下げて和田をピッチに送り込む。4バックにするのかと思いきや、多田を3バックに落とす。で、ピッチの中で唯一ワントップをこなせそうな才藤が右WB。つまりゼロトップにしてきた。

確かに日本人フットボーラーには1トップ向きがなかなか育ちづらい土壌がある一方で、シャドータイプは多く世界に羽ばたいていることを踏まえれば、ゼロトップにする一般的合理性はあるのですが、相模原の場合はそういう要素よりも、「前から行くぞ」のサインなんだと思われます。前半はサイズのある選手に目がけたロングボール作戦で体力を温存し、後半は前からストーミングして、素早いパス交換で崩していく。そこを徹底するために足下系の選手を前3枚に並べたような印象があります。

 

□試合後

試合終了後、あらかじめ頂戴していた引換券を片手にバスに乗り込む。そうなんですよ、真夏でもSC相模原が頑なに17時キックオフにこだわった理由、それは最寄りの女子美術大学バス停からの終バスの問題。この試合のように19時キックオフだと原当麻まで歩く以外に公共交通ユーザーには選択肢がなくなってしまう。ってことでスポンサー様か何かが、無料バスを出してくれた。だから文句を言う筋合いは全くないってことは重々と承知している(一応、社会人ですので)。けれども、敢えて敢〜えて畏れながら恐縮至極に言わせていただくと、「あと10分早く出発してくれ〜‼」いや、1便しかないから余裕を持たせて21時15分出発というのが最大多数の最大幸福なのは理解しますよ。でもね、こちとら相模大野を21時35分出発のロマンスカーに乗りたいんじゃ‼……はい、はい。わかります、わかります。「知らんがな」ですよね、そうですよね。えぇ、えぇ。でも、不満って言葉にしないと雪だるましちゃうって言うじゃないですか。ってことで悪態ついてすいません。ごきげんよう

どうする⁈ ユンジョンファン‼〜千葉vs山形(11/8)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□両チームとも来年はどうするの?

それにしても千葉の低空飛行は続きますねえ。どこの町や商店街にも、入る店入る店ことごとく早期に閉店してしまうテナントってありますよね。立地の問題か、オカルト的な何らかの影響かはわかりませんが。千葉って、そんな感じになってません?結果論的に言えば、長谷部さんが名将にステップアップする踏み台にしかなっていない感。来シーズンはどうするんですかね?続投が無難かと考えますけど。

アウェイの山形については、シーズン前半は苦労したものの、石丸監督の戦術が浸透するに伴い、徐々に上昇気流に乗りつつあると思っていたら、ここに来て再び連敗。続投させるほどの成績ではないが、かといって監督を交代した方がより良くなるかどうかってところの確率は、まあまあ微妙。こちらも続投が無難かなぁ。フロントが自治体に圧力をかけられて「ウチは常に昇格争いをして初めて及第点になるクラブだ!」みたいな血迷った自己認識に陥らなければ良いのですが。

 

□442対決なのか?

ユンさんが率いている以上、千葉のフォーメーションは4ー4ー2ですね。大きなボールをアバウトに蹴って、まずは陣地を回復していくスタイル。見所といえば為田(SH)と下平(SB)というレフティが揃った左サイドでしょうか。古式ゆかしきサイドアタックサッカーの象徴というか、決してインナーラップとかはしません。

対する山形も、一応は4ー4ー2ってことになってるんでしょうかね。ツートップ(?)の前川とアラウージョは縦関係だったと思いますが。前川がセカンドトップっぽく構えて、アラウージョが最前線。でもアラウージョもプレースタイルはストライカーというより、ファンタジスタ系なんですかね、プレースキックのキッカーを担っていましたし(あまり精度が高くなかったのは、この試合限定の現象に違いない)。だとしたら縦関係のWセカンドトップという、わけのわからない構成で、それはそれでオモロい。

 

□見るも無惨なワンサイドゲーム

スコアは前半から動きました。じっくり最終ラインで組み立ててから、スイッチとともに一気に攻めきるという当世風のサッカーをする山形は野田か熊本か失念しましたが、そこからのロングボールを受け取った山田がクロスを送ってアラウージョが決めて先制すると、さらに山田のアーリークロスというかクサビというかからのリズミカルなアタッキングを仕掛け、最後は前川が決める。2点のリードを奪ってハーフタイムを迎えます。

後半になれば千葉も立て直してくるかと思いきや、ますますリードは開きます。やはり右サイドからだったのですがグランダークロスに中村駿が合わせて勝負を決める3点目。これには思わず山形サポからも歓声が。コロナ対策は慎重に。ともあれ、これでもまだ終わらない。渡邊が獲得したPKをアラウージョが止められるも末吉が押し込み4点目。さらにセットプレーで前がかりになったところでジェフが不用意な横パスをかっさらわれると、アラウージョの独走を許し5点目。安田の折り返しに寿人が決めて千葉も僅かながらの意地こそ見せましたが、見るも無惨なワンサイドゲームとなりました。

 

□ユンジョンファンに明日はあるのか?

それにしてもユンさん、冴えませんね。得点力不足で勝てないなら、まだ仕方ないのですが、しょっちゅう大量失点してますからね、これはマズい。これまで率いたチームに比べて、選手の気質とか、クオリティとか、そういう要素も無視できないんでしょうけど、オーソドックスでクラシカルな「4ー4」ツーラインサッカーが厳しいサイクルにサッカー界全体があるのかもしれません。この1年くらいでJリーグにもポジショナルサッカーの概念が急速に普及した。で、ポジショナルサッカーの目的は、おそらく、「4ー4」ツーラインディフェンスの攻略にあると思われますので、山形も含めて当世風のサッカーをするチームにとって、ユンさんのスタイルは鴨が葱を背負っているような感じなのかもしれないな、だとしたら今後も厳しいかもな、なんて感じた次第です。

 

□試合後

フクアリで試合があった後は、基本的に京葉線越中島に行き、そこから歩いて門前仲町で飲むというのがパターン。今回は「プエルタ」というスパニッシュバル(って言い方で良いのか?)へ。まずはハートランド生。その上でメニュー(と財布の中身)を凝視しした結果、「白カビサラミ」と「イベリコ生チョリソーの鉄板焼」をオーダー。鉄板焼も良かったけど、サラミが凄ぇ美味。調子に乗って「マッシュルームの陶板焼き」「アンダルシア風鶏の唐揚げ」まで追加オーダー(ご飯ものは一人用ではないパエリアしかなかったので頼めず)。そもそもお通しが真鯛カルパッチョ(500円)ってところで絶対に美味しいわけなんですけど、さらに調子に乗ってラムハイとか飲んでみてやったさ。飲み物合わせて計6品で、ほぼ5000円ピッタ。コスパは良いと思います。

這々の体で同点に持ち込む〜ニッパツ横浜FCシーガルズvsFC十文字VENTUS(11/1)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□瓶ビールの魔力

本日は横浜に女子サッカーを見に行ったわけですが、13時キックオフということで、ランチは簡単にトンカツ屋さんで済ませてから三ツ沢に向かいました。ちなみにトンカツ屋でオーダーしたのはトンカツ定食。当たり前ながら白米が付いてくるのだけれど、ついつい瓶ビールも併せて発注してしまった。BSーTBSの『町中華で飲ろうぜ』愛好者になってからというもの、瓶ビールの魔力にすっかり取り憑かれてしまった今日この頃なのです。

これまでは生ビール至上主義(「瓶ビールも生ビールだ!」という無粋なツッコミはご遠慮。樽生中ジョッキのことでございます)だったんですけど、最近は休日のランチに限れば瓶ビールを頼むのが習慣化しつつあります。生ビールと違って、自分の好きな間合いで泡を作れるので、料理が届いたタイミングで写真映えするよう調整できるのが良いですね。何よりも手酌のやさぐれ感が休日のお昼にちょうど宜しい。

 

□ルヴァンについて

話は変わりますが、皆さん、ルヴァンカップのチケット争奪戦に参加しましたか?Jリーグチケットユーザー的には2回、購入のチャンスがあったものの、どちらも週末の20時発売とか。そんな時間、政府の権力者に従順なワタクシとしては、GO TO EATしてますやん。そらもう完敗ですよ。……っていうか、1アカウントあたり6枚って…。何もなければ8枚とか12枚だったんでしょうけど、6枚であっても「転売してください!」とお願いしているようなものじゃないか。

というか、今シーズンは、どこのクラブもチケットがとりづらい。なかでも柏は困難を極める。ファンクラブ会員でないと、なかなか厳しい現状なんで、ルヴァン決勝という機会を捉えて見に行こうと企んだのですが、まさに画餅でございました。というか、日立台なんてキャパが怪しいスタジアムでやるからこういうことになるのであって、コロナが収束するまでの期間だけでも柏の葉でやってくれないですかね⁇

 

□前半の展開

よそのチームのことはともあれ、三ツ沢のピッチ上に視線を移しましょう。ポゼッションのイニシアチブを握ったシーガルズですが、スタイルはアグレッシブなサイドアタック。牽引するのは、超攻撃的な左SBの宮下(8番)。SHの小原を追い抜いている状態がデフォルトなんじゃないかっていうような位置取りで、流れの中で、普通にゴール前でクロスを待ち構えていたりする。

そんなシーガルズのアタッキングにビビったわけではないでしょうが、十文字はリトリートした守備から、「クリアだっ!前線、走れ‼」ってなぐあいのカウンターサッカー。割り切った弱者の戦術で応戦します。大きな声で指示を送り続けた監督さんの言葉の中で、最も頻繁に発せられたのは、押し込まれた状況での「切っていいよ‼」だったのではあるまいか。でも、それで先制するのだから、正義なのです。

というわけで、先制したのは十文字。右コーナーキックから、なかなかシーガルズがクリアしきれず、シュートを連発。決めたのは左SHに入っていた小島(11番)だったらしい。粘り強く守って、セットプレーで得点する。お手本のような先制点でした。とはいえ、それで流れが変わるわけではなく、その後もシーガルズが攻める。しかし、前半に何度かあった決定的なシーンで、遠目からではあまりアスリート体型には見えない十文字のGKなんちゃらスキーが、ことごとく的確に対応。十文字の1点リードのままハーフタイムを迎えます。

 

□後半の展開

追いかけるシーガルズは後半の開始から切り札の山本絵美を投入。この選手を見に来たといって過言でないのでないので、ワタクシのテンションはうなぎ上り。実際に上手い。ヘディングまで含めてワンタッチのパスが悉く受け手にジャストフィット。さすがは“女ロナウジーニョ”ですが、他方で前半に比べて十文字がボールを持つ時間が僅かに増えたような気もしますので、ひょっとしたらフォアチェックは緩んだのかもしれません。もちろん、それを補ってあまりあるエスプリを攻撃に加えてはいましたが。なんで、いまや“女ロナウジーニョ”といより“女遠藤保仁”といった方が相応しいのかも。

全体としては、やはりシーガルズが攻めまくる。ただ、前半から攻撃を一身に牽引していた小原が時間の経過とともに、少しずつトーンダウンしていく。あれだけ、ボールに絡みまくって奮闘していたら、そりゃHPやらMPも尽きるやね。その分、逆サイド、右サイドが後半のシーガルズの猛攻を下支えした。右SHは13番の内田だったのですが、なかなかテクニカルですね。ボールをアウトサイドで扱うみたいなこしゃくなプレーを織り交ぜます。ただ、肝心のスコアが動かない。ゴール真ん前中央での正確さやら思い切りの良さといった部分でやや不足があったかもしれません。それでも、徐々に残り時間も減って敗色か漂いだした後半の44分、セットプレーから発生したゴール前のスクランブルで超攻撃的左SBの8番宮下が乾坤一擲のボレーを突き刺し、シーガルズがどうにかこうにか同点に持ち込みました。

 

 

 

スコアレスでも大宮は大逃走劇〜大宮vs長崎(10/25)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□試合前

この日、ワタクシ、人生で初めて戸塚安行なる駅で下車しました。それにしても、このちっぽけな人生において、まさか戸塚安行で下車できる日が来るなんてね。生きているといろいろあるものです? 何しに戸塚安行に行ったかというと、景虎というラーメン屋さんが目的。いやぁ、それにしても注文の多いラーメン屋だった。別にお店さんの大将が頑固とか、常連さんたちによるローカル不文律がやたらたくさんあるとかそういうことではないんですよ。何の注文が多かったかというと、ズバリ、券売機。全っ然、札を吸い込んでくれない。手こずりまくっていると、手が空いたタイミングで店員さんが助けにきてくれました。どうやら、長辺に沿って札の真ん中を折らないと吸い込んでくれないタイプの(?)券売機だったらしい。券売機、修理したり買い替えるにはお高いんですかね?

 

□両チームの現状

ともあれいったん赤羽岩淵駅に戻り、歩いて赤羽駅、そこから大宮へと向かったわけですが、それはそうとして、アルディージャ、調子が一向に上がりませんね。この試合が直近の古巣戦となる高木監督。高木さんがこんなに苦労することって、そうそうないですよね。ラモスがしっちゃかめっちゃかにしたヴェルディの後始末をさせられた時とか、奇跡的にJ1に上がったがゆえに絶望的に戦力が足りなかった横浜FCの時くらいですかね。

アウェイから乗り込んできた長崎は、高木さんが一度はJ1、いや、ゼイワンに昇格させたチーム。やはり絶望的に戦力が足りなかったのでJ2に降格して、そこを一区切りとして手倉森さんにバトンタッチ。手倉森体制2年目の今シーズンはスタートダッシュを決めましたが、ここのところ、ややトーンダウン。少しずつ立て直しつつあるようにも見えますが、なんせ福岡・徳島のトップ2が止まりませんからね。ここからの巻き返しで、トップ2の牙城が崩れるかどうか、他力本願なところもあります。

 

□ピッチ上の両チーム

怪我人続出で山田将之を緊急補強した大宮は、さっそく先発起用。右のWBでの出場でしたので、ある意味、大宮は4CBっぽくなっておりまして。逆サイドの左WBが攻撃的な翁長でしたので、バランスが取れているといえばとれているのですが、高木監督の「悪いときほど、まずは守備を」というスタンスが見え隠れするようにも思える。ちなみに翁長も古巣戦でしたね。

長崎は左サイドが良かった。澤田がSHで、亀川がSBだったのですが、ショートカウンターでは澤田が突撃し、ビルドアップのときは亀川が、さながら司令塔のような存在感を発揮していました。それだけに負傷交代は痛かった。ともあれ、“流浪の仕事人”感が強い左サイドコンビが作った流れを仕留める役割は氣田と米田という、どちらも20代で気鋭の売り出し中コンビ。まあ、2人ともフォアザチームの選手っぽいので、仕留めることに特化しているって雰囲気ではないんですけどね。

 

□注目点

長崎の手倉森監督は堅実にチームを作っているらしく、センターラインには角田・秋野・玉田といった経験豊富な選手が配置されました。中でも目を奪われたのは玉田圭司。三つ子の魂というわけではないでしょうが、この選手のスタイルは変わりません。FWの一角とはいえ、ほぼほぼフリーマンです。自由に動き回りながら、持ち前のテクニックとキープ力を見せつけます。そこの部分に衰えが見えないのは本当に素晴らしい。

タイプ的には大久保嘉人とか家長昭博に近い。たぶん、稼働率を踏まえるならば、今シーズンのヴェルディが獲得すべきだったのは大久保ではなく玉田だったのではあるまいか。あるいは、才能の宝庫とも言える川崎で唯一、他に真似ができる選手のいないのが家長ですが、そのスペアとして最も適任なのも玉田のような。ただ、2トップの一角でありながらのフリーマン化には、やはり功罪どちらもあって、組立がスムーズになる一方で、ゴール前で人数が足りないということにもなるので、できれば長崎としてはSHのどちらか一方はヘディングの強い選手が求められるのかもしれません。

 

□試合展開

試合は、先にも述べたように亀川が前半のうちに負傷交代してしまった。代わりに投入されたのがリーグ前半戦では一部で注目されまくった毎熊だったので、それはそれで楽しみが増えたのですけど、手倉森さん的には間違いなく誤算でしょう。ちなみにワタクシ的に誤算だったのは、どういうことか前半は大宮、後半は長崎と、逆光になった方のチームが主導権を握ったこと。ゴール前の混戦がよく見えなかったよ。

そんな感じで、後半は長崎が一方的に攻めたてる。守備に軸足を置き、5バック状態も厭わない大宮は、ひたすらゴール前を固める。ある意味、3バックの典型的なパターンに陥る?持ち込む?   もうね、「1ー0で大宮が勝っていて、逃げ切りを図る大宮を、長崎がリスクを負って攻めてるのか?」と勘違いしそうな展開になりましたが、実際にはスコアレスドローとなりました。

 

 

ボタンの掛け違えがなければ16ー0も夢でなかった〜YS横浜vs熊本(10/17)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□試合前

この日は、午前中、鎌倉にちょいとだけ行ってました。以前から拝観したいと思いながらもコロナの影響で叶わなかった妙法寺が、ようやく参詣可能になったというので、早速、足を運んでみる。別名「苔寺」というだけあって、「苔の階段」が素晴らしかったですねぇ。「境内のあらゆるところが素人でもわかるレベルで苔だらけか?」っていうとそうでもないのですが、結界を張って立ち入り禁止になっている苔の階段は見応え十分です。

他にも仁王門とかあったりしますしね、苔の階段は登れないものの、脇からクネクネ登り道を辿っていくと小高いところに出て、そこからの眺望もまた美しかったですねえ。雨が降っていたので江ノ島こそ見えませんでしたが稲村ヶ崎が視界に飛びこんできて、桑田佳祐でなくてもジェーンに対して四六時中も好きって言うに違いないのです。

 

□両チームの現状

両チームの近況を確認すると、YS横浜は善戦しつつも、少しずつジリジリと順位を下げております。とはいえ、予算規模、クラブのあり方を踏まえると、これくらいが最大値のような気がしないでもない。特に前節は宿命のライバルとも言える(?)相模原との神奈川ダービーに完敗。ここからどれくらい立て直すことができるのか。「ほわーいジャパニーズぴーぽー」厚切りジェイソンなリヒャルト監督の腕の見せ所ですね。

対するのは熊本。大木さんが就任して、スタートダッシュにも成功。最近は少し勢いに翳りが見えつつありますかね。というか大木さんって、シーズン後半よりシーズン序盤、2年目3年目よりも就任初年が最も内容の良いサッカーを見せる傾向にあるような。大木さんが、やや尻すぼみになりがちなのは、ビエルサや風間さんと同じで、自分のスタイルに合う合わないの判別に容赦がないからでしょうか。結果として、季節を追う毎に「干されている」選手が増えていってしまう。ワタクシとしては田村翔太がそうでないことを祈るしかない。

 

□ピッチ上の両チーム

戦前のスポナビの予想では352のフォーメーションだったYS横浜ですが、4番の土館がアンカー7番の宮尾が右で8番の吉田が左、トップ下に6番の佐藤という、中盤ダイヤの442で攻めていたと思います。守備においては土館が最終ラインに吸収されて532っぽくなったりならなかったり、みたいな。

一方の熊本ですがJ2時代を知ってる選手はもはやほとんどいなくて、他のJ3クラブの例に漏れず多くが大卒ルーキーか2年目。という中で4123のインサイドハーフ岡本知剛と上村というJ2キャリアの豊富な二人がコンビを組んでいてチームを安定させていました。それから右SBの17番石川なんですが、めっちゃアフロでした。もともと地黒なのか日焼けしていたのか、肌色も褐色寄りだったので、一瞬、「む⁈助っ人外国人か?」見間違えてしまったよ。プレーは日本人らしいスタイルでしたが。

 

□注目点

さて、大木サッカーも年々上書きされているらしく、完全な5レーンサッカーをやってます。まずSBは疑似ボランチ化してハーフスペース担当になります。ゆえに攻撃参加は主にインナーラップとなる。攻撃では442のSHとボランチの中間的な役割です。ではインサイドハーフは何をしてるかというと、ポゼッションしているときは、セカンドトップっぽくなる。クサビについては、トップではなく両インサイドハーフが受けることが多く、1トップはその更に奥にいるイメージ。

で、サイドに張らずにカットインすることが近年のトレンドなウイングは、むしろ外に出る。第1・5レーンを担当するわけです。ゆえにクロスはほぼここから送られる。キャプテン翼で言うところの滝君です。このポジションの右には中原が入っていて、正直、とても良かったのですが、個人的に田村翔太を使って欲しかった。そうすると左ウイングの谷口と四中工先輩後半両サイドが完成され、そうすればスコアレスどころか、両者がオルンガして、16ー0で熊本が勝っていてのではあるまいか。

 

□試合展開

前半は予想通り熊本がYS横浜を押し込みます。シュートも多かったですが、とにかくクロスが多かった。その対策か、コンディションの問題点か、YS横浜は前半のうちにCBの選手を交代するハメに。とはいえスコアレスで折り返します。そうやって前半をしのいだYS横浜ですが、それでは後半になって立て直せたかというと、さにあらず。よりいっそうのハーフコート状態を余儀なくされます。

どうにか勝ち点をもぎ取りたいリヒャルト監督は、後半なかば過ぎに2枚使った残り3枚のカードを一気に切ります。……こういう“魂の3枚替え”って、もはや見慣れた光景になりましたね。ともあれ、そんな厚切りジェイソンの執念がGK大内に乗り移ったのか、雨あられと浴びせられ続けたシュートをファインセーブでかきだし続け、YS横浜が勝ち点1をもぎ取りました。

 

 

 

もう一皮むけてほしい藤枝(下ネタではない)〜藤枝vs長野(10/11)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

□試合前

前日の土曜日はサンガスタジアムでしたが、この日はこだま号をぶらり途中下車して掛川へ。藤枝での試合まで時間があったので、小国神社に参詣してみた。小国神社って、公共交通ユーザーには厳しくって、駅から徒歩1時間、送迎バスは日曜のみというドSぶり。でもこの日は絶妙に日曜日だったので突撃したのですね。その際、生まれて初めて天竜浜名湖鉄道なんてのに乗車しましたよ。

ちなみに、マイクロバスが発着する最寄りの遠江一宮駅には蕎麦屋が併設されていて、かなりの有名店らしい。入り口の順番待ちシートには何組もの名前があって、待っているお客さんは駅のベンチでブラブラしている。密に近い人々が遠江一宮駅の駅舎にいるというのに、天竜浜名湖鉄道に乗車したのは、ワタクシを含めてごく数名でした。

 

 

□両チームの現状

そんな静岡県藤枝市が誇るMYFC、石崎のノブりんが率いて2年目ですが、「監督でここまで変わるのか!」と凄かった去年に比べると、ややトーンダウン。というよりも、今シーズンは上位が例年以上に強いですよね。秋田なんか、もはや何かの冗談としか思えない。ともあれ、同じような履歴を持つ北九州の小林さんに比べて、石崎さんは、成績面で突き抜けられないところがあるような気がする。なんというか、コバさんが「情に厚い」としたら、ノブりんは「情にもろい」という印象があります。

一方、アウェイの長野も、歴戦の監督の2シーズン目にあたりますが、こちらは逆に苦戦した1年目に撒いた種が花開いている今日この頃。昨シーズン終盤も凄かったですが、最近も凄い。前回の藤枝戦に負けて以来、6勝1敗2分だそうだ。順位も暫定2位ですから立派なものです。横山さんといえば栃木SCをJ2に復帰させた功労者ですが、もしこのまま長野をJ2初昇格に導いたとしたら、もはや嫌がらせのようにザスパ包囲網を敷こうとしているとしか思えないぞ。

 

□ピッチ上の両チーム

さて、2020年10月11日の時点において、熱狂的な藤枝MYFCサポであるワタクシとしては、とりあえずノブりんサッカーを満喫します。いつものハイプレス&ショートカウンタースタイル。藤枝に来てからは一貫して352だと認識してますが、この「3バック+ハイプレス」って、「ハイ」の部分が「ゲーゲン」に変わるだけで、いわばクロップサッカーやん。言うなれば、ようやく欧州のサッカーシーンがノブりんに追いついたということ……なのか?

対する長野は、4123と予想したスポーツナビの表示とは違って、4231(442?)でした。で、攻め方としては、3バック相手の定石ともいえる“WB裏”を突くってことを、やるにはやってましたが、前半はそこまで回数は多くない。消耗を避けたのでしょうか。ボールの持ち方も「サイドとFWが取られる分には大丈夫」って感じでしたし、リスクをかけすぎないスタイルでしたね。

 

□注目点

ところで、藤枝総合運動公園サッカー場といえば、バックスタンド越しに見える茶畑が名物。「あ、ここは静岡県なんだな」というのを実感できます。小瀬から見える山並みで山梨県にいることを実感できるくらいできます。そして、山の中腹にあるので、すり鉢状の構造です。すり鉢状といえば栃木グリーンスタジアムが有名ですが、藤枝の場合、栃木に比べて芝のコンディションが良いような。風の通り抜けが宜しいんですかね?

そんな藤枝もJ2ライセンスをゲットしました。それはけっこうなことなのですが、このスタジアムに1万人分の客席を確保することはできるのかしら? すり鉢状の構造ゆえ拡張するのは難しいように素人考えでは思ってしまうのですよ。段々畑状の芝生席というかなんというかになっている、メインスタンド以外の三方のゾーン、そこの部分って、地形の構造的に改修可能なんですかね??そんなことよりワタクシとしては、早くコロナに収まってもらって、シャトルバスを復活させていただきたいってことのほうが切実ではありますが。

 

□試合展開

前半については、それなりに攻め合ってはいたものの、互いのCBが対応できる範囲内を越えることはなく、まあ、サッカーとしては至ってよくあるパターンの45分間。Go To最中で疲弊していたワタクシには、若干の睡魔も……。

なんて呑気なことを言っていたら、後半には状況が一変して、徐々に長野が高い位置に人数をかけるようになります。その圧に怯んだわけではないでしょうが、藤枝は防戦一方。そんな流れを少し改善したのが、途中出場の谷澤達也。カラダのキレとかはだいぶ、というか急激に衰えた感もあるものの、それでも谷澤は谷澤。相変わらずのマリーシアで相手のイエローを誘発すると、少し長野の勢いが殺がれ、藤枝にも息つく暇ができました。そこからも基本的には前半に体力を温存していた長野が優位にボールを回しますが、藤枝もディフェンス陣や中盤の姫野などが粘りの守備を披露。ヘロヘロになりながらもスコアレスドローに持ち込みました。