サッカー界の森本レオについてアレやコレや耳を疑ってみる【ナイジェリアvsボスニアヘルツェゴビナ】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■ナイジェリア 0 vs 1 ボスニアヘルツェゴビナ[WCグループF 06月22日]

ボスニアヘルツェゴビナのシステムは433なのか4231なのか、なんてことを確認しているうち序盤はナイジェリアがめっちゃめちゃに攻めまくる。というかボスニアが中盤より後ろでボールを失いすぎました。それじゃいけません。ただ、30℃の気温になれたのか、あるいは、アフリカの身体能力に順応したのか、ジェコのゴールがオフサイド判定(冤罪)されて幻になってしまったあたりからボスニアヘルツェゴビナがリズムにのりはじめます。

 

 

しかし、先制したのはナイジェリア。8番のオデムウインギが自陣の右サイドでボールを受けると、そのままスルスル持ち上がり、9番のエメニケに展開。エムニケがサイドを突破し、相手DFとの1対1を完全に制した上でクロスを送ると、そこに、走り込んでいたオデムウインギーが再び登場。貴重な先制点を押し込みました。この後の時間帯には、ジェコの動きを捕まえられるようになっていたこともあり、ナイジェリアが余裕を持って試合を進め、ハーフタイムを迎えます。

 

 

後半に入ると、ボスニアヘルツェゴビナは力ずくで同点ゴールを奪いにかかる。フィジカルを生かして、「オラオラオラ」と突進していく感じ。交代カードも後半15分までに3枚とも使い切るなど、なりふり構わず攻勢に出る。必然的にナイジェリアが攻める広大なスペースが発生する。そうなるとナイジェリアのアタッカー陣のしなやかさが全開になってきます。なかでもエメニケの突破力、なめらかにカラダを入れ替えてからの突進力が遺憾なく発揮されるようになります。ボスニアとしては、なかなか状況を打開できないまま、タイムアップを迎えることとなりました。

 

 

というわけでナイジェリアが渋い勝利を収めた一戦となりましたが、この試合の放送担当はテレ東。実況陣のラインナップが面白かった。解説は前園さん。これは、まぁ普通。ゲストが元清水のゼムノビッチ。懐かしすぎるじゃないですか。なんとも“流暢なカタコト日本語”(我ながら絶妙な表現)を巧みに操ったり、操りきれなかったりしてましたよ。そして、そのゼムノビッチの脇でボソボソ喋っているのが、ゲストPart2の千田さん。あの、オシムの通訳さんです。あまりにも声が低音でマイルドだから、森本レオかと思っちゃったさ。

 

 

試合全体の感想としては、両チームともに、ゴール前まで攻め込む迫力が満点なのに対し、バイタルに侵入してからの崩しが、なんとも雑で残念なところ。このあたりは我らが日本代表(ザックジャパン)とは好対照。ここのディテールを突き詰めようとして、突き詰められなかったのがブラジル大会における日本代表だったわけですが、この試合の両チームを見ていると、そこの突き詰めを追求しようとした高い志には、一定の評価を与えなければならないと再認識しました。