こっそり日本の世論に対してアレやコレやチクッとしてみる【日本vsギリシャ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 0 vs 0 ギリシャ[WCグループC 06月20日]

結果が結果でしたので、「ワールドカップで日本人が活躍することで自らのアイデンティティを充足させたい!」とか「ワールドカップで日本人が活躍することをオカズに渋谷や学校で盛り上がりたい!」という層には「どうでもよいこと」かもしれませんけど、前半の試合内容そのものは悪くなかったですよね。多少、気候条件が良くなった、あるいは慣れたのか、ワールドカップそのものの雰囲気に耐性ができたのか、全体的に動きも素軽かったですし。

 

 

まぁ、フレンドリーマッチなども含めて、これまでのザックジャパンとしての“普段着のサッカー”が展開されていたように思います。小気味よい割には崩しきれないところとか、とにもかくにも全体が連動していなくもないところとか。そして、前半30分過ぎのカツラニス退場。ワタクシは結果を知ってから録画で見ましたけど、ライブで見ていたファンからすれば、「まさか、これがぬか喜びになるなんて・・・」といったところでしょうか。

 

 

後半に入ると、もっと極端なワンサイドゲームになるのかな、と思っていたら、案に反して散発的なカウンターに悩まされましたね。このあたりは「日本が不甲斐ない」というより、「こういう戦い方なら、お任せあれ!」というギリシャサッカー界の貫禄というか、成熟度を感じさせられました。一方の日本ですが、これは初戦でも感じたのですが、遠藤が入ると中盤でのフィルタリング機能が低下して、「相手のクリアを高い位置で回収する」って流れがなくなってしまうような気がするのはワタクシだけですかね?

 

 

後半も30分すぎになると、ギリシャの足もさすがに止まって、リアルなワンサイドゲームになりました。ただ、ご存じの通り、結局、ギリシャの守備を崩しきれず。なかでも大久保がシュートをふかしたシーンは惜しかった。ただ、このシュートミスによって大久保を批判するか、試合を通じて光っていた南アフリカ大会よろしくな突破力&シュートへの意識に敬意を示すかで、その人が「サッカーが好きな人」なのか「日本が勝つのを見るが好きな人」なのかが判断されるような気がします。とにもかくにも、00。痛恨のスコアレスドローとなりました。

 

 

最後は吉田のパワープレーでしたね、初戦同様。しかも、カードを1枚残したままで。そこにけっこう批判があります。「だったらなぜ豊田を外したんだ?」とか、「この試合で斎藤学を使わないなら、いつ使うんだ?」みたいな。でも、難しかったですよね。前線の4枚は機能していましたから。そこはいじれない。考えられるとすれば、吉田が上がりっぱなしの1CBにするんだったら、CBの1人と斎藤あたりを交代させるってことになりますけど、まだ第3戦もありますし。山口に代えて青山って選択肢はあったかなぁとも思いますけど。

 

 

ちなみに、解説の都並さん、悪い意味で“予言者”になってしまいました。カツラニスが退場した例のシーンで、「こういう守備的なチームは、1人減っても影響ないですし、守備への意識がより強まって、逆に苦戦する可能性もあるんですよ」みたいなことを仰ってましたよね。そして、まさにそのような展開になってしまった。都並さんがどこまでシリアスに考えて発したのかはわかりませんけど、「嫌な予感ほどよく当たる」という人類普遍の基本法則が発露してしまいました。