ラジャの躍進についてアレやコレや松田聖子に思いを馳せてみる【アトレチコvsラジャ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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アトレチコ・ミネイロ 1 vs 3 ラジャ・カサブランカ[CWC準決勝 12月19日]

まさかまさかのラジャの勝利。序盤は、ラジャが攻め立てる。ただ、これはバブル的といいましょうか、コンフェデにおけるイタリア戦の前半みたく、いろいろ上手く回って確変状態が発生していたとみるべきでしょう。実際に、その後はアトレチコ・ミネイロにペースを押し戻されましたし。

で、両チームとも縦に速い攻撃でダイナミックにシュートまで持ち込むってサッカーをしていて、その応酬がなかなか見所十分。スコアレスのままハーフタイムを迎えて、「さて、どんな後半戦になるんだろう?」と思っていたところ、ラジャの先制点ですよ。いわゆるロングカウンター。たぶんハフィティが持ち上がり、スペースに走り込むヤジョーリにロングレンジのラストパス。それをしっかりと決めたもの。

勝負のアヤというのは面白いもので、そこからラジャのダイナミックなカウンターが連発され、追い詰められたアトレチコに焦りが見え隠れしだします。しかし、そんなものはロナウジーニョの一撃で全て吹き飛んでしまうのですね。「いかにも!」ってなフリーキックをズババババンと放り込んで、同点に追いつきます。

こうやって、より地力があるであろうチームが追いつくと、えてしてそのまま押せ押せになるのですが、決勝点はラジャ。しかもPK。そうなってしまった要因はわかりやすくて、後半の25分を過ぎたあたりで、アトレチコがヘロヘロになって足がパタッと止まってしまったこと。特にロナウジーニョのガス欠っぷりは見ていて清々しくもあった。そんなわけですから、ロスタイムにはダメ押しの3点目を決められてしまったりするのも納得できるところ。

それにしてもマラケシュカサブランカが勝ちましたね。ある意味では松田聖子沢田研二が結婚したみたいなものです。そう、マラケシュといえば‘迷路の町’。そして、‘深秘の星’でもあるわけです。きっとアトレチコ・ミネイロの面々は、‘ジャスミンの香り’に泥酔してしまったのでしょう。

あるいはラジャには‘アラビアの魔法’という最強の必殺技があるようです。というか、松田聖子の名曲の歌詞を眺めていると、アフリカのモロッコを素材にしていながら、どう考えてもアラビアンナイトのイメージが描かれているのですよね。

子どもの頃には、そこの部分の整合性があまり理解できなかったのですけど、どうやら「アラビアンナイト北アフリカの物語」って講演があるくらいみたいなので、理解のしかたによっては‘モロッコ=アラビア’で構わないらしい。この試合で点を決めたときの選手のゴールパフォーマンスを見ていても、敬虔なイスラム教徒みたいですし。ってことは、〈ラジャが決勝への扉を「開けゴマ!」した試合だった〉といえるのかもしれません。