せっかくの勝利に対してアレやコレや難癖を付けてみる【U17日本vsU17ロシア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■U17日本 1 vs 0 U17ロシア[U17ワールドカップGL 10月19日]

どちらかというと、あまり早い時間帯にスコアが動いて欲しくないのですが、瓜生がミドルシュートで決めてしまって嬉しい誤算で試合がオープニング。ちなみに、早い時間帯にスコアが動いて欲しくない理由は、フォーメーションの確認が終わるまでは‘心ここにあらず’になってしまうという、ごく個人的なものですので、あしからず。

一見ラッキーパンチに見える先制点ですが、前半の出来だけを見れば、必然のゴールにも見えなくもない。キックオフ早々からロシアの足下は何かと怪しかった。アクシデンタルなさばきになったときのパスは、悉く明後日の方向に飛んでいくし。

反対に前半の日本は素晴らしかった。ポンポンとパスが繋がって、ロシア守備陣を無間地獄に追い込む感じ。まるでバルセロナのサッカーみたいなので、いわばバルサチック。そしてバルサチックから一文字(「チ」)を抜けば‘バルチック’。なんとも日本vsロシアにゆかりのある響きになるじゃないですか。

そして、‘バルチック’への心酔が日本人の心を狂わせ、やがて破滅へと追い込んだように、前半の出来良さは、若いU17の面々のリズムを少しずつ狂わせてしまったらしい。というか、20番のガシリンを投入してからのロシアは手強かった。

この試合が行われていたのは中東のUAE。UAEから北にペルシャ湾を渡るとイランに到着して、そしてイランを西へ西へと進めば、そこはトルコ。そう、この一帯に来ると、ロシアは燃えるのです。どうしても不凍港が欲しくなって執念を見せるのですね。

前半は左サイドの入っていたマカロフしか攻撃の選択肢がなかったロシアですが、ガシリンを左サイドに入れて、マカロフを右に回すと、両サイドともに縦への突破力を発揮し出す。しかもガシリンは長身なので、マカロフが突破してからのターゲットになる。日本守備陣としては「あわわ、あわわ」ですよ。

逆にU17日本は「これぞ、(悪い意味で)ジャパニーズパスサッカー!」みたいなことになってしまいます。相手が割り切って「要はセンターを固めれば良いんでしょ!」ってなると、途端に威力が半減する。真ん中を固められれば固められるほど、なぜか中央突破過多になっていく。悪いときの京都の試合を見ていると、だいたいこういう感じになってるような気がします。結果的に10での逃げ切りに成功しましたが、それも残り10分くらいでガシリンが負傷退場してくれたからって部分もあるわけで、あんまり素直に喜べない緒戦勝利だったのではないでしょうか。