本田の「失礼な行動」報道についてアレやコレや持論を展開してみる【日本vsセルビア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本代表 0 vs 2 セルビア代表[練習試合 10月12日]

序盤の10分は、スタンコビッチの引退セレモニーの一部に組み込まれていましたので、空気を読むことに長けた日本人としては、その時間に一気呵成で攻め立てるみたいな野暮なことはしません。試合を動してはいけない展開では動かさないのです。

それにしても、スタンコビッチの引退セレモニー、なかなか粋な演出が勢揃いでしたね。A代表の試合で、最初に10分だけ出場させて、両チームの選手が花道を作って送り出すというのは、日本ではあまりお見かけしない。日本では引退した12年後に、「○○フレンズvs△△レジェンズ」みたいなアニバーサリー感丸出しでガチとはほど遠い引退試合興行をうったりしますけどね。名波みたく。

ちなみ、ワタクシの熱い思いの代弁者として常日頃から愛読している東京スポーツ、通称「東スポ」では、「本田、失礼にもスタンコビッチ交代時の花道に参列せず!」みたいな記事がありました。さすがは東スポ。ブレない、余りにもブレない。今までももの凄くリスペクトしてきましたが、この記事を機会に、今後もずっと愛読し続けていこうと思いを新たにしました。東スポの世界観を楽しめなくなったら、もはや人生終了。悪ノリを愉快に感じられない、そんな生真面目クンな生き方をすると、たぶん、人生って楽しくないでしょうから。

ともあれ、そのセレモニー用時間が終了し、「お遊びはここまでだ、そろそろ本気で行きますぜ!」ってことになるはずだった前半10分以降。まぁ、「そろそろ本気で行きますぜ!」にならない。上手くいかない。攻められまくり、攻撃のリズムも出ず。

逆に、日本の弱点であり続けている、日本からみて左サイド、セルビアから見ての右サイドを散発的ながら、良いように蹂躙されたり。長友と内田、あるいは遠藤と長谷部に、そこまで極端な守備力の差はないでしょうから、やはり問題は香川と岡崎の差。もちろん能力の差ではなく、プレースタイルの差。香川のスタイルだと、どうしてもサイドでのリスクマネージメントが二の次にならざるをえないですからね。攻撃でのストロングポイントである分、なんとも歯がゆいところ。

そんなわけで、セルビアは右サイドの崩しから先制点を奪います。ボランチのラバドノビッチが右に展開。右SBのルカビナがワンタッチではたき、それを受けた右SHのバスタが日本守備陣を背負いながらシュート。そのボールが2ndトップっぽい動きをしていたタディッチの足下に収まり、そのままシュート。鮮やかにゴールネットを突き刺しました。その後は選手交代を通じて、少しずつ日本もペースを握り返しましたが、試合終了間際、細貝のパスミス+チェック不発に端を発したカウンターに沈み、02の完敗となりました。長いスパンで見た日本の現在地を踏まえると、まぁ、こんなもんかな、と。