要するに広島の完勝だったのではないでしょうか【FC東京vs広島】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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FC東京 0 vs 1 広島[Jリーグ14節 07月06日]

両チームとも、ぬるっとした立ち上がり。梅雨明けしたコンディションがコンディションでしたしね。そのなかでも優位に試合を進めたのは広島。広島の両WBはいわば飛び道具で、チームの出来にあまり左右されずにチャンスを演出できますので、全体の連動性が絶対的な前提条件であるFC東京と、そのあたりで差があったように思います。

一方、前半のFC東京は良くなかったですね。広島は、おそらく暑さを考慮に入れて、意図的に‘グダグダ’試合を進めていて、最終ラインでゆるゆるやって遅攻に特化していたぶん、415を作り出す時間帯が多かった。必然的にクサビの縦パスのターゲットも豊富。

それに対しFC東京は、この試合、ルーカスが1トップに入っていたこともあり、クサビの受け手が彼1人になっていた。なので、なかなか攻撃をギアアップさせるパスが成功しない。問題は前線の人選にもあるんでしょうが、試合を通じて行方不明になり続けていた東の不出来も痛かったでしょうね。本来、東は受け手としても本職FWもビックリなポストワークを繰り出せるはずなんですが・・・

後半に入ると、FC東京も修正を施し、攻撃的に押し上げられるようになります。その中心にいたのが左SBの太田康介。最近「やべっちFC」で‘調子乗り世代’の面目を躍如させた彼。同時期に「エルゴラッソ」では、編集の力も借りつつも、殊勝な印象を与えるインタビューが掲載されていて、その高低差に耳がキーンっとなるわけですが、SBとしての総合力は流石です。なんどか1vs1を制したり、アーリークロスなどで、左サイドからクロスを入れておりました。

しかし、全体的には相手ブロックの外周上を右往左往する、いつものFC東京。そして、そういう展開になると試合巧者に勝ち点をかっさらわれるというのも、サッカーの常。決勝点をあげたのは広島でした。いわゆるブザービーターってやつ。後半アディショナルタイムが規定の2分を過ぎようかというタイミングで広島がFKを獲得。それをパクが左足でフワッと、それでいて絶対に権田が届かないコースに蹴り込みました。ゴール正面でファールを与えると、こうなってしまう。

このフリーキックを奪ったのは石原。盤石の安定感を示す寿人と高萩に隠れがちですが、知らないうちに彼も高萩と同じ金髪になっていた。その結果、高萩同様に決定的な仕事が出来るようになった模様。何よりも、石原の場合、守備力が高いですよね。FC東京に攻め込まれた時間帯、何度となく防波堤になっていましたので、森保監督が野津田を投入するにあたって、寿人を下げて、彼を残したのも納得です。