ロンドン五輪壮行試合(なでしこ)&リベルタドーレス決勝の周辺をウロウロと…【テレビ観戦記】

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千と千尋の神隠し」におけるツルッツル過ぎる豚の描写に今更ながら度肝を抜かれた今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップしております。

山崎と米本の投入に勝手に関塚隆の男気を見た、とかなんとか言っちゃって〈1〉。

山崎と米本の投入に勝手に関塚隆の男気を見た、とかなんとか言っちゃって〈2〉。

大津は大丈夫だろうか?とかなんとか言っちゃって。

■なでしこ 3 vs 0 オーストラリア[07月11日 キリンチャレンジカップ]

先制点は宮間。川澄が得たPKを決めたものですが、全盛期、コロコロを蹴っていた頃の遠藤くらい風格のある、どうやっても決まるぜってくらいのキックでしたね。前半終了間際には、近賀のクロスに大儀見が合わせた完璧な形で追加点を挙げます。右サイドから崩して、良い形を作るも合わせきれずって場面が多かったのですが、ここに至って漸く実を結びました。

3点目は、いわゆる一つの「お望みの結末」。コーナーキックからPA内でボールがパチンコ状態になっている中で、しっかりとボールにカラダが反応した澤の復活ゴール。

というか「大儀見」って、普通に変換されるんですね。「大宜見」「大宜味」に続く3番目の候補に出てきました。ウチの変換ソフトは古式ゆかしきATOKなんで、このあたりの柔軟性は優れているのですが、それにしても、やや意外。

「宜」のイメージといい、少し馴染みのない感じといい、なんとなく沖縄の名字なのかななんて思ったりしましたが、いずれにせよ、特定の地域には非常にポピュラーな響きなんでしょう。というか「大儀見」→「儀見」→「ぎみ」→「ぎみ!ぎみ!シェイク!!」っていう往年のMAXのヒット曲が頭の中で回転していたから、沖縄をイメージしてしまっただけのような疑いがなくもなく。

そんなことはさておき、久しぶりにフルメンバーで挑むなでしこを見たような気がします。アルガルベとか、スウェーデンでのテストマッチなどでは、さすがは百戦錬磨の佐々木監督だけあって、「真剣勝負」と「テストマッチ」を絶妙にブレンドしていたんだなぁと今更ながら感心したり。

一方のオーストラリアは、所属クラブの拘束が発生している選手も多いらしく、決してフルメンバーではないとのこと。それでも青嶋さんは「仮想カナダとしては絶好の相手、このタイミングで世界の強豪と対戦できるのは、非常に有り難いことです!」みたいなことを盛んに煽っていましたが、事実は、さにあらず。

尤も、こういった大人の事情による煽りであるとか、必ずしも事実に忠実とはいえないアナウンスに対して、個人的には「社会人の基本ルール」として、それほどネガティブな印象を持っているわけではないのですが、青嶋さんに対するそもそもの印象が、ワタクシ、あまり良くありませんので、一応、悪態をついておきます。

ともあれ、この日のオーストラリアは弱かった。

まずはロングボールをCFに入れて、そこからワァと雪崩れ込むぜって戦術だったと思いますが、なかなか上手くいきませんでした。ロングボール大作戦そのものを否定するつもりは一切ありませんが、中盤より後ろでボールを回せず、ロングボールさえ放り込めないとなれば、厳しいでしょう。

またCBのスレッチャー選手(13番)や、左SBのカトリー選手(19番)などは、なでしこ攻撃陣を前に全く通用していなかった。スレッチャー選手は前に出てボールを刈り取ろうとするのですが、悉く交わされ前を向かれてしまっていましたし、カトリー選手は、入れ替わり立ち替わり出没する、宮間、安藤、川澄、近賀の神出鬼没なアタッキングに、ただ指をくわえて眺めているって感じになっていましたね。

コリンチャンス 2 vs 0 ボカジュニアーズ[07月08日 コパリベルタドーレス決勝]

先制点はコリンチャンス。セットプレーが混戦になって、意図的にか、とっさの脊髄反射かわかりませんが、ダニーロがゴールに背中を向けた状態からヒールパス。それがエメルソンに上手いこと渡って、で、エメルソンは流石の決定力、と。

追加点もエメ。ボカのスキアビ(CB)が組み立ての段階でパスミス。エメルソンへのプレゼントパスになると、そのまま独走して押し込んだもの。一昔前に見慣れた景色というか、デジャブというか、エメルソンらしいゴールでした。

そうか、南米のスタジアムにはトラックが付いているのか。本場らしくヨーロッパみたいに専用スタジアムばっかりなのかと思っていたところ、この試合の舞台となった、シシカバブーだか高木ブーだか分かりませんが、ともあれコリンチャンスの本拠地には、シートが敷いてあったものの、たぶんトラック付きでしたね(ちなみに正式名称はパカエンブースタジアムとのこと)。

最近までユーロを見ていたこともあって、少し面食らってしまったわけですが、ユーロの中継との相違と言えば、カメラの台数がだいぶ少なさそう。おかげで、個体識別がなかなか難しくて苦労しました。特にボカ。青と黄色を組み合わせた下地に背番号が白、遠目からだと何番だかサッパリ目視できないぞ。

逆にコリンチャンスのユニの背番号は、なかなかデザインが秀逸。ユニの背番号って普通はペンキを塗った平板なような感じになるはずなのですが、なんだかモザイク。例えばgoogleの検索画面とかだと、ときどき妙に小洒落たデザイン遊びをしていますが、そんな雰囲気を感じました。

で、実況アナさんの豆知識によると、モザイクに見えるのは、そうではなくて、サポーターの小さな顔写真を組み合わせて背番号を作り上げているからだそうだ。ちなみ、4万円程度で、自分の顔写真を選手の背番号に組み込めるらしい。

ともあれ、プレー内容について。

いやぁ、リケルメ、老けたねぇ。プレーにキレが全く感じられない。ほとんど完全に押さえられていて、事実上なんにも出来なかったのではないでしょうか。なによりかにより、顔の老けっぷりが尋常でない。もう、その辺のオッサンじゃないか、大田区やら川口市やらの工場とかで働いていそうな。日本の高度成長を支えている場合ではないぞ、と。キューポラ的なアレコレかと。

逆にキレキレだったのがエメルソン。あのエメルソンですよ、浦和などで一世を風靡した。かつての悪童も33歳になったんだそうですが、日本にいた頃、もう10年近く前ですから、当時は20代半ばだったことになりますが、あの頃と、トップスピードへの加速度やら、アジリティやらは何も変わらない。

当時エメルソンは23歳くらい年齢詐称をしていたのですが、今や逆年齢詐称をしているんじゃないかと疑いたくもなります。33歳というのは嘘で、本当は27歳くらいだろうとツッコミも入れたくなるってもんです。それくらいの活躍ぶりでした。