日本代表がWCで優勝するための秘策の周辺をウロウロと…2011年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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もうすぐアゼルバイジャン戦ですね。そして黒崎さんは解任されたのか辞任したのか情報が錯綜している今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreを更新しております。

本田の代表招集にはデメリットもある、とかなんとか言っちゃって。その1

本田の代表招集にはデメリットもある、とかなんとか言っちゃって。その2

本田の代表招集にはデメリットもある、とかなんとか言っちゃって。その3

新緑がこれでもかと自己顕示してくる去年の5月中頃、埼スタに浦和vsセレッソを見に行きました。いつものようにSC指定席です。

ご存知の通り、埼スタは近年、ずいぶんと観客動員を減らしておりまして、この日もバックスタンド南側は、だいぶ閑散としておりました。ただ、コンビニとかで指定席を買うと、決まって密集地帯が作られ、そこに送り込まれます。つまり、生真面目に与えられた指定席に座ると、隣に人が座っているってことです。

で、この日、ワタクシの左隣にお座りになられていたのは妙齢の女性2人組(「妙齢」、なんて便利な言葉でしょう!)。妙齢の「お嬢さん」ですから、すなわち女子ですね。そして女子ですから、もれなくバッグにはお菓子が入っているのです。

もちろん、そのお菓子は1人で黙々と食べるためのものではありません。持ち寄ってキャッキャするためのツールなのです。そりゃもう「これ美味しそう」とか、「でもそっちも…」とか、今と言う時間に潤いを与え、人生のひと時を全力で楽しんでいます。

まあ、それは構わないのですが、そのうち、「この煎餅、カワイイ」とか言い出す。「煎餅」に「カワイイ」という形容詞を与えるという、我々男子の追随を決して許さないセンスを発揮し始めます。

そして、キックオフ。

試合が始まっても、一度咲いた会話の花を枯らさないのが女子ですね。ずっとお喋りを続けます。では彼女たちが試合を見ていないかと言うと、決して、そうではない。チャンスやピンチのときには、しっかりと「ワァ」とか「キャ」とか、試合の流れに乗ってきます。彼女たちにとって、「お喋りに夢中になること」と「試合にのめり込むこと」は両立可能なミッションであるらしい。

そんな景色を目の当たりにしていると、一昔前に「地図を読めない女と話を聞かない男」(でしたっけ?)って本がベストセラーになったのを思い出しました。この本をきっかけに、「男脳」と「女脳」ってものは、本質的に全く異なるものだというのが、世間的にも周知されるようになりましたね。

とあるテレビ番組で、「カップルに各々の部屋で電話してもらい、電話をしながら、それぞれの部屋の掃除ができるか?」って実験をしていました。その実験結果は非常にクリアで、女は電話をしながらでも問題なく掃除できたのに対し、男は電話(=会話)に気をとられ、まるで掃除に手がつかなかったんですね。

ワタクシの経験談でも同じようなことが言えます。かつて、当時お付き合いしていた女子の方と電話をしていました。で、その頃、2人ともが見ていたドラマが始まる時間になった。だから、こっちとしては、そろそろ電話を切ろうと思っていたら、向こうには全く切る素振りがない。

で、ドラマが始まると、向こうは普通にストーリーに合わせて感想を述べ、同意を求めてくる。けれど、こっちは、電話に必死でテレビの内容なんて全く頭に入ってこないわけですよ。「もっと、ちゃんとテレビを見なよ」って言われても、「じゃあ電話、切れよ」って話ですね。

要するに、男子と違って女子は、いちどきに2つのことを平気でできる人が多いらしい。もちろん、男子にも女子にも例外はあるんでしょうが。

そんなこんなを踏まえてみると、野球ってのは、とても男に優しいスポーツですよね。例えば、男が野球中継を見ながら掃除をしようとすれば、可能なんだと思います。

大きなことは攻守入れ替えやピッチャー交代に伴うCMの際にやれば良いし、細かいことは、投球と投球のインターバルに済ませられる。

つまり、野球は、「集中力を緩めてよい時間」が明確なんですね。だから、同時に2つのことをやれない男でも、こまめに頭を切り替えることで、トータルすれば2つのことが終わっていた、という状態になる。

また、ここで「掃除」を「ダラダラする」に置き換えてみましょう。そうです、野球は男脳でも「ダラダラと見る」ってことができるわけです。

一方、サッカーとなれば、そうもいきません。

サッカーの場合、試合が始まってしまえば少なくとも45分は、集中力を緩めることはできません。セットプレーのときに若干のブランクができますが、基本的には、常に「いつ何が起こっても良いように」スタンバっていなければならない。必然的に、いちどきに2つのことができない男脳の持ち主は、ずっとサッカーのみを注視しなければならなくなる。これはライトな層にとって、なかなかしんどいことだと思います。

翻って女脳の場合。彼女たちは、いちどきに2つのことができるわけです。だから、ワタクシの隣にお座りになられた妙齢の2人組のように、サッカーへの集中力を、それほど減ぜなくても、同時進行で会話に花を咲かせることができる。

つまり、女の人(の多く)は、生まれながら、「サッカーをダラダラみる能力」あるいは「サッカーを程よく楽しむ能力」に長けているわけです。そういう意味でサッカー観戦は、男より女向きの娯楽なのかもしれません。

あるスポーツ競技が、国民的な娯楽に昇華するためには、そのスポーツを「とても好き」という層ではなく、「なんとなく関心がある」という層が厚くならねばなりません。

また、サッカー日本代表がワールドカップで優勝するためには、サッカーを国民的スポーツにしなければならない。そして、「サッカーをなんとなく見る」って技術は上で述べてきたように男より女の方が秀でている、ように思う。

これらのことを総合すれば、もし本当に「日本代表のワールドカップ優勝」を夢見るのならば、身の回りの女子を誘ってサッカー観戦することから始めてみれば如何でしょうか。