テレビ観戦記8月のサッカーシーンの周辺をウロウロと…

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今後しばらくはテレビ観戦記として、今更な感じのマッチレポをしていきます。あ、いつものことながら4thDayMarketCentreもアップしておりまので、お暇なら来てよね。

天皇杯ジャイキリの界隈をサラッと。

壮行試合の界隈をサラッと。

ジャンクスポーツ」の界隈をサラッと。

というわけで、、、

日本代表vs韓国代表キリンチャレンジカップ2011)

日本代表がライバル韓国に歴史的大勝利を収めた会心の試合でしたが、この試合でワタクシがまず心を奪われたのは、パクチュヨンの髪型です。「オシャレの本場」と日本人が一方的に思い込んでいる、あの「おフランス」で数シーズンを過ごしているパクチュヨン選手ですが、あの髪型はオシャレなんだろうか?

茶髪なんで、見た目を全く気にしていないわけではなさそうなんですが、フワッとしたウェーブはパーマをあててるんですかね、単にクセっ毛なんでしょうか。ならば致し方ないですが。ストパーは頭皮に大打撃を与えるとか何とか言いますから。

ただ眉毛が立派。茶髪なんだからオシャレさんかと思いきや、「茶髪だからオシャレさん」という発想するところが、そもそも20世紀育ちのワタクシなのですが、ともあれ、オシャレな茶髪と純朴な太眉毛というコントラストが、逆に良い。ギャップは常に女心をくすぐると、思春期に愛読した「Hot-Dog PRESS」にも書いてありましたし。

一方で、とても「オシャレの本場」とは言い難い我らが祖国でご活躍されていながら、なんとなく垢抜けて見えるのがイグノ選手。彼もいつの間やら茶髪になってたんですね。全体もシュッとなって垢抜けて見えます、というよりも日本のファッションに近づいたのでワタクシの感性にも違和感なく溶け込んできているだけのような気もしないでもない。

ちなみイグノ選手、プレーの面でも、かなりキレキレだったように思います。ただ、一番最初に交代になったので、画面越しには伝わらない不出来な部分があったのでしょうか。戦術的な理由もあるのかもしれませんが、少し残念でした。

そんな韓国代表でしたが、前半から守備が緩慢でした。2列目と3列目の距離感が悪かったからなのか、バイタルエリアで日本代表のアタッカー陣にスペースを与えまくりでした。日本代表の目線で言えばポンポンとパスが繋がっていたので爽快感溢れていましたが、一方で、何故そんなに簡単に崩せてしまうんだ?ってな疑問が湧き上がったり。

それに対し日本代表の守備陣は、ときおり崩されながらも、しっかり中盤と最終ラインが連動した組織的なディフェンスで対応できていました、特に前半は。

これは一つには日本代表が4231だったのに対し、韓国代表が4123であったこの影響もあるでしょうが、それ以上に、守備組織をいかに破綻なく整備するかという部分で、韓国代表のチョ・グァンレ監督と、我らがザックとの間に差があったのかもしれません。

で、後半になっても、韓国守備陣のバランスの悪さは改善されません。キソンヨン選手が、一列上がったり下がったりしながら必死にバランスを取ろうとしていたように見受けられましたが、相変わらず日本の攻撃陣はバイタルエリアでやりたい放題を続けます。

韓国守備陣は、ほぼ1vs1の対応によってボールを奪ったり、跳ね返したりしていました。だから個のバイタリティという意味では抜群の存在感を発揮するチャドュリ選手の奮闘が目立ちまくりでしたし、他の選手も含めてファインプレー的なスライディングタックルが、やたらと目についていたわけですが、これは、そのまま韓国のディフェンスが組織的に行われていないことの証拠でしょう。30という結果は韓国の不出来も勘案してを評価すべきかと思います。

さて、では日本代表の出来は、そこまで良かったのか?

良かったですね。特に攻撃は。ただ、皆さんが既に指摘しているように、Wボランチが交代して以降については、決して誉められたものではありません。なんせバイタルがスカスカなんですから。そりゃ韓国も猛攻を仕掛けるってもんです。、

で、その要因として家長選手のボランチ起用が挙げられがちかと思われます。ただ阿部選手も微妙でしたね。個の出来としては悪くなかったのかもしれませんが、組織的守備の職人と言うより、1vs1でのディフェンスが前面に押し出ていて、低い位置でスペースを埋める役割に徹するのではなく、どんどん前線にも顔を出しに行く。要するに、すっかりイギリス仕込みのCMFになっていたわけですが、これはこれで功罪相半ばするのかもしれません。この試合を見る限りにおいては。

なんか、ネガティブなことばかり述べてきたので、最後にポジティブな面にスポットライトをあてたいと思います。

まずは香川の先制点。李がスルーしたボールに反応した香川が、小刻みにドリブルして、きっちりとシュートをねじ込んだゴールでした。ポイントは李のスルーですね。ちなみに同じような李のスルーに反応した本田は全くミートせずにボテボテのシュート風を撃っていました。というより、この試合の特に前半における本田は酷かった。何が酷いって、ボールがさっぱりミートしないんですもの。当て損ない3連発を見たときは、一体どうなってしまのだろうとヤキモキしたものです。というか、この頃は、まだ本田もケガしてなかったのか、うむ、、、光陰矢のごとし・・・

ただ、そんなワタクシの心配は完全に杞憂に終わりました。追加点を決めたのはその本田。ワンステップ下げた、その足を軸足にするという難しい体勢から、しっかりとコースに撃った素晴らしいシュートでした。と、解説の中山選手が言ってました。

そう、札幌ドームで開催されたこの試合では中山雅史選手がゲスト解説していたのですね。「現役の選手が何をやってるんだ!?そもそもずっとケガをしていて今シーズンは全くプレーで貢献できていないのに、こういうときにだけノコノコでてきやがって!!」とかお感じになる向きもあるのかもしれませんが、試合に出ていないにも関わらず、お呼びがかかる、その知名度こそ重要でしょう。

コンサドーレからすれば、それだけの広告価値があるってことですし、現役フットボーラーが知名度を生かして、サッカーという競技が少しでも社会に浸透するように努力するということは、素晴らしいことだと思います、個人的に。

何より中山選手、解説が非常に上手い。例えば、内田のクロスに李が合わせた場面。そこで中山選手が発した感想は「ドンピだったですね」。この一言で、決まらないまでも内田のクロスの正確性や李のポジショニングの正しさが瞬時に伝わる。

他にも常に現役の目線から選手心理を説明してくれたり、見えない好プレーにも見逃さず言及するなど、素人のワタクシ的には「なるほど」と思わせる解説を終始くり返してくれていました。地上波のメーン解説がすれば「少しサッカー好きに寄りすぎだ!サッカーに興味のない層が喜ぶことを言ってくれ」ってことになりそうですが、だからこそゲスト解説の価値があるわけで。ゲスト解説者の鏡のような解説だったと思います。

というわけで、日韓両国を合わせて考えれば良い点・悪い点さまざまにあった試合でしたが、中山の声が聞こえて良かったなぁという試合でございました。