FC東京vs神戸(07/17)の周辺をウロウロと…

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ワールドカップ閉幕後、はじめてのJリーグ観戦。

個人的には、敢えて草津vs福岡とかが、自分のキャラ的に良いのかなとか思いましたが、ちと遠いので近場で済ませました。

というよりも、今野選手から直々に、嘘です、カメラ越しに「集まれぇ」とか言われてしまうと、そりゃ味スタに行ってしまいますよね。

味スタ、すなわち味テックスタジアムですね。確か、杜の都方面にはユアの素スタジアムってのがありましたっけ?

そんなことは、さておき、今野選手。代表ではSBの位置で守備をする人、あるいはアンカーとして活躍してましたが、クラブではCBが板についてきました。FC東京サポの皆さん的には、「そういや札幌から来た頃はボランチだったね」くらいの感覚かもしれませんね。

この日も相棒の森重選手とともに「足元キッチリなCBコンビ」を形成しておりました。

対する神戸のFWは、大久保選手がどういう位置付けを与えられていたのかで微妙に見方は変わりますが、都倉選手の1トップ(に見えました)。その、最前線で孤軍奮闘する都倉選手に対し、まあ、今野、森重コンビのえげつないこと、えげつないこと。

終盤、我那覇選手が入って2トップになった後は、押せ押せの猛攻を受けてタジタジになっていましたが、前線1枚のときは、大げさでなく、都倉選手が10回ボールを持ったら、10回とも潰していましたね。

「何も、1枚のFWを2人して寄ってたかってイジメることないじゃん!」

くらい、前半の守備は見事でした。

・・・

ん?

「都倉がふがいなかっただけ」?

そりゃそーかもしれませんが、「都倉が悪かった」と考えるより、「今野が素晴らしかった」と解釈する方が、日々のハッピーが増えるに違いないと、祈るように念じております。

さて、ここまでワールドカップモードを引きずりつつ、今野選手中心にあれこれ書いてきましたが、普段Jリーグを中心に観戦されている方、特にFC東京のサポの皆さん的には

FC東京といえば今野」

というイメージに多少の違和感があるのではないでしょうか?

FC東京の看板選手は誰か」なんて言っても、そんなもん、人によって異なるでしょうし、そもそも「○○(←クラブ名)といえば△△(←選手名)」という表現そのものが、選手やスタッフなどクラブに関わる人々に対して好ましくない、という考え方もあるかもしれませんが、個人的に「FC東京といえば梶山」なんですね。

なんとなくですが、「梶山が10番らしく大黒柱として活躍したとき、FC東京は本当の意味で躍進する」ような気がしてます。神戸戦でも、梶山選手、そして徳永選手のボランチコンビが利いていました。

この2人って、なんだか似ていません?

基本的に中盤で、のらりくらりしているというか、動きに敏捷性を一切感じさせないというか。ときどき周囲の口を開かして塞がせないようなミスを自信満々に犯すというか。

素人なワタクシには、実はこの2人の素晴らしさがあまりよく理解できていません。ただ、この試合では、その一端を垣間見れたように思います。

一言で述べると、「フィジカルが強い」ということですね。何も「フィジカルが強い」と言っても、1対1に強いというわけではなく、勿論1対1にも強いのでしょうが、ここで強調したいのは、中盤の密集地帯で、ハードなチェックを受けても、悠然とボールをキープできるという意味でのフィジカルですね。

玉砕プレスに否定的な昨今ですが、Jリーグは、「玉砕プレスvs玉砕プレス」が基本仕様ですよね。もう何年も。世間的には、「玉砕プレスなんてする岡田は、どうかしてるぜ!」とブラマヨ吉田風な論調もありましたが、Jリーグを見ていると、あそこまで極端でないにせよ、比較的よくある風景なような気もします。

ともかく、前半はひたすら中盤と中盤が潰しあって終わるってのがを1つのパターンで、潰しあうといえば聞こえが良いですが(良いか?)、要はショルダーチャージの応酬なわけですよ。

で、梶山と徳永は、相手にショルダーチャージを受けても、ビクともしない。淡々と、かつ、正確に守備陣からボールを貰い、攻撃陣に繋げていく。

神戸はそこが壊滅的に悪かった。前半、ヴィッセルの松岡・エジミウソンというボランチコンビは全くリンクマンとしての機能を果たせませんでした。神戸の苦戦も、そういう意味では必然だったのかもしれません。ボッティが配球役として一列下がった後半に、神戸が盛り返したのも、理に適った現象なんだと思います。

ちなみに、FC東京が勝ちきれなかったのには、もう1つの要因があります。それは森重選手が長友選手にインスパイアされすぎたことですね。

「長友すげー!」が「WCすげー!」になり、最終的に「スアレスすげー!」に行き着いてしまったのでしょう。

では、長友、ボンジョルノ!

いつか君が、ニューであり、それでいてシネマなパラダイス(別名:味スタ)に凱旋するときのために、放送コード的に切り取ったキスシーンのツギハギつぎはぎフィルムを残しておくよ(いや、「ボンジョルノ」って言葉を、この映画で覚えたものですから…)。