サイドアタッカーの明暗についてアレやコレや思いを馳せる【徳島vs千葉】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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徳島ヴォルティス 1 vs 1 ジェフユナイテッド市原千葉[J1昇格PO 12月01日]

当たり前といえば当たり前ですが、めっちゃガチンコな戦いとなりましたね。序盤ののっけから。運命の一戦、負けたら、即、残留。公式戦にガチンコじゃない試合なんて存在しませんが、ガチンコ・オブ・ガチンコな戦いです。

そういう中でも、徳島は落ち着いています。2トップの良さは、ルーズな縦ポンでもそれなりに相手守備陣に緊張感を与えられること。そこのメリットを十分に生かした‘計算ずくの縦ポン’でのらりくらりと試合をコントロールし、ドウグラスのPKで先制までしてしまいます。

もっとも、勝たなければならないジェフもすぐさま山口のヘディングで同点に追いつきます。そして後半になると、互いに頭の体力切れが起きてきたのか、比較的ルーズな展開になったので、「千葉にもチャンスが広がったのかな?」と思ったのですが、ここでも徳島は2トップのメリット、つまり‘2人だけのカウンターで相手の腰を引かせる’を最大限に生かし、逃げ切りに成功。順位のアドバンテージにより、決勝進出を果たしました。

ジェフの敗因を考えると、「徳島はスペースを与えてくれないだろう」と判断したのか、この試合、鈴木監督は田中佑昌ではなく谷澤が起用してきたのですが、その谷澤の調子が今ひとつでしたかね。谷澤の良さというのは、なんといっても‘謎の存在感’だと思うのですが、それがあまり感じられませんでした。

テレビ画面越しだと、どうしても、その辺のオーラは伝わりづらいのですが、フクアリで観戦していても、最近はあまり‘谷澤無双’状態はお見かけしませんでしたし、終盤はレギュラー落ちしていたので、コンディションを落としていたのかもしれません。だとしたら、この試合の敗因は、今シーズンのジェフを象徴していたのかもしれません。

一方の徳島の勝因は、既に述べてきたように442が持つ柔軟性を十分に生かし切った小林監督のチームマネジメントが挙げられますが、選手でいうと、宮崎と大崎の両SHが非常に良かったように思います。攻守に渡ってよくボールに絡んでいました。なかでも大崎は広島ユース出身のエリートプレーヤーなのですが、ユースが所在する吉田の地域性に育まれた泥臭さ、足腰の強さが際立っていました。

しかも、大崎って、かなりのイケメンさんですね。スタイリッシュな都会派というか、垢抜けている。広島ユースといえば、長きに渡って総帥の座にあったゴリ山さんのイメージが強くて、どちらかといえば現札幌の前田みたいな雰囲気を連想しがちなのですが、平繁や、この大崎みたいな顔面偏差値の高い選手もいる。重厚な歴史を誇る広島ユースの底力を感じずにはいられません。