パパさんとママさんの周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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アルウィンの特徴[松本vs京都(09月08日)]

天皇杯とはいえ、J2同士のガチンコ対決が期待できそうだっつうんで、初めてアルウィンを訪れました。山雅がJFLに居た頃から、「立派な専スタがあるからハード面に問題はない」と言われていたスタジアムだけに、かなり興味津々でございました。

で、訪ねてみたところの第一印象は、「なんか、フクアリから屋根を無くした感じ」というもの。サイズといい、見やすさといい、臨場感といい、ちょうどフクアリとよく似た雰囲気がありました。

ただ、屋根がないのは勿体ないですね。J2でも甲府と双璧をなす動員力を持ち、この日は天皇杯だというのに7000人弱を集めた山雅ですから、ゴール裏の応援も迫力十分です。如何せん、屋根がないので、そのボリュームが反響することなく、空気中に吸収されていってしまうのですね。実に勿体ない。

さて、甲府と双璧をなす動員力と述べましたが、松本と甲府はお隣さんみたいなものです。どちらも武田信玄な地域です。川中島は松本よりも、だいぶ北にありますから。甲府も松本も山に囲まれた盆地。必然的に、風景も似通ってきます。

だから、スタジアムを360°取り囲む山々を借景にする感じなども、小瀬とアルウィンでは共通します。尤も、少し趣を異にする部分もあって、スタンドに詰め掛けているサポーター、特にバックスタンドで応援している層の年齢層が、ヴァンフォーレより山雅の方が少し若いかなぁという印象もありましたけど。

主にシニア層を取り込み地域別な支持基盤を確立した甲府に対し、山雅は何だか妙に主婦層が多いように感じました。ヤンママが子供をつれて、ママのパパ・ママとか、旦那とかと駆け付けており、しかも、「付き合わされて来ました」感が全くない。これは凄いことだと思います。

パパとなっちゃん甲府vs水戸(08月12日)]

中銀スタジアムのバックスタンドで試合を見ていたところ、後ろの方から女の子が階段をスタスタ降りてきたので、しばらく、その様子を眺めておりました。年の頃、45歳でしょうか。柵(最前列のではなく、スタンド入り口からアッパーの席に上がっていくときに手すりにするヤツ)にぶら下がってブラブラとお遊戯中。

後ろの方にはご両親がいらっしゃるらしく、しばらくは放っていたのですが、なかなか戻ってこないので、「なっちゃん、戻ってきなさい」みたいに注意を喚起します。でも試合に飽きて手持ち無沙汰な「なっちゃん」は、なかなか戻ってきません。最初はお母さまが呼びかけていたのですが、そのうち、お父様も、「コラ、コラ」みたいなことを呼びかけます。

まあ、微笑ましい光景ですよね。viva!家族!!

ところが、次の瞬間、「なっちゃん」は、こんなことを言い出します。「パパ」。ええ、単純にお父様の呼び掛けに応答しただけですね。ただ、ですね、「なっちゃん」が「パパ」とか発音するんですよ。もうね、田村正和か、と。小泉今日子か、と。浜田雅功か、と。あなたに会えて良かったのか、と。時が過ぎて初めて言えるのか、と。思い出が風になるのか、と。

えと。このブログを読んで下さっている方々の年齢層って、どれくらいなんですかね?

共通カテゴリーに「サッカー日本代表」を加えれば、それなりに若年層にも読んで頂けるんでしょうけど、「Jリーグ」だけなら、まあ、それなりに高齢化してますよね。なので、多くの方々には、特に説明を加えなくとも伝わるものと思われます。「よく分かんねー」っていう世代の方々は「パパとなっちゃん」でWikiってみてください。リンクを飛んで飛んでしているうちに、「大江千里」という固有名詞にたどり着くはずです。

グリーンスタジアムの魅力[栃木SCvs愛媛FC(08月22日)]

グリーンスタジアム栃木(栃木グリーンスタジアム?)って、ホントよいスタジアムですよね。サッカー専用スタジアムという時点で、絶対的に素晴らしいのですが、専用スタジアムの中でも、特に好きです、ワタクシ。さすがにゴール裏席は厳しいんでしょうけど、バックスタンドやメインスタンドに限れば、非常に見やすい。ニッパツとか西が丘に比べて傾斜があるんですね。バックスタンドに関しては大宮よりも高い。

もちろん埼スタフクアリに比べると、構造上、そこまで角度は出ないのですが、その一方で、確実にフクアリよりも臨場感がある。これまでワタクシとしてはフクアリが関東で最も完成度の高いスタジアムだと思っていたのですが、いやいやどうして、グリーンスタジアムも負けていません。

そんな、ただでさえ好感度の高いグリーンスタジアムですが、この日ワタクシ、メインスタンドの一番グレードが高い席から観戦しておりました。と言いますのも、この日は平日でして、ワタクシとしても、急遽、「無理をすれば見に行ける」ということになったのですね。そんなわけですから、当然、前売り券なんて持っておりません。当日券売り場の前で、座席のレイアウトと当日券料金を見比べながら、しかめっ面で思案しておったのです。

そうしたら、どこからともなくオッちゃんがやってきて、「コレ余ったから、あげるよ」と、超素敵なプレゼントをしてくれたのです。普段は絶対に買わない(厳密には「買えない」)席種のチケットですから、もう、感謝感激雨霰。そう、カンシャカンゲキアメアラレとしか表現しようがないのです。

ちなみに、さっき「オッちゃん」と書きましたが、これは決して失礼な表現ではありません。そう、西の方では、「オッサン」が冷たい感じの失礼表現なのに対し、「オッちゃん」は親しみを込めないと使えない言葉です。そう、愛情表現なんですね。見ず知らずの方に「オッちゃん」と使うってことは、だいぶ感謝しているってことでございます。

さて、次回(多分、来週)が、本シリーズの最終回になります!!