一時代の終わりの周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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■北嶋の退団セレモニー[柏vs新潟(05月26日)]

この試合は、北嶋選手のロアッソ移籍がリリースされた直後のホームゲームでした。

途中、清水などに移籍した期間はありましたが、長年に渡って中心選手として柏レイソルを支え続けた北嶋選手のレンタル移籍ということで、お別れのセレモニーが開催されたのですね。で、ワタクシとして特に柏を贔屓にしているサポーターというわけでもないのですが、AL指定席という、ホームという位置付けの席に座りましたし、なによりセレモニー用の黄色い紙を頂戴してしまったので、なんちゃって柏サポとして、人文字に参加してまいりました。

いわゆる退団セレモニーですから、基本的な式次第は、一般的なパターンのヤツということになります。すなわち、まずは退団選手である北嶋選手がマイクを取って挨拶をし、その後、スタンドに沿ってスタジアムを一周、ホームゴール裏では観客席に登るこみ拡声器でお礼を述べ、戻ってきたところでチームメイトから胴上げされるといった感じ。お涙頂戴のフルコースなわけですが、そこは、柏。体温が伝わってくるような演出が加わります。

まず、おそらくコールリーダーとか、その周囲の人々のアドリブだと思われますが、即興の「ありがとう北嶋」チャントが送られます。このあたりは、さすが柏サポ。伝統の当意即妙ですね。そして、もう一つ個性的だったのが、ゴール裏に投げかけた北嶋選手の挨拶。

やはり苦しいときも楽しいときもクラブと一緒に歩いてきた北嶋選手だけあって、サポーターに対する(当面は)最後の言葉も「今後も柏レイソルを支え続けてください」というお願いでした。このあたりにも北嶋選手の人格が表れているのですが、北嶋選手の真骨頂は、この後。「支えてくれると約束してくれますか?だったらみんなで指切りしましょう」とスタンド全体を巻き込んで指切りげんまんを唱和した。最後までミスターレイソルは格好良かったです。

坂本將貴引退セレモニー[ジェフユナイテッド市原千葉vs福島ユナイテッド(12月15日)]

中西永輔が退いて以降、‘ミスタージェフ’の称号を背負ってきたのが坂本將貴天皇杯4回戦のこの試合。フクアリ開催ということもあり、引退セレモニーが開かれました。

いや、格好良かったですね。「このユニフォーム、この背番号で引退できて幸せです」という挨拶に、この選手の価値が全て凝縮されていると思います。そして「次の夢は、このチームの監督になること」とハッキリ言葉に出来るところに、この選手の人間性が溢れていたかと。

ミスタージェフ’としての重圧と戦い、サポーターと真摯に向き合ってきた選手らしい、素晴らしい挨拶の後に登場したのが、‘記念品贈呈係’の櫛野亮。いやいや、この人が発した送別の辞が、なかなかの脱力系で、かえって、これまたとても素敵。

おそらく、事前にコメントがあることを伝えられていなかったのかもしれません。また、この櫛野選手のコメントに限らず、全体的に仄かなグダグダ感が漂っていたように感じたのは、ワタクシの気のせいでしょうか。

尤も、準備の悪さを非難したいわけでは決してありません。むしろ手作り感が非常にハートウォーミングで微笑ましかったと言いたいのです。おそらくリーグ戦のホーム最終戦でセレモニーをやらなかったということは、坂本選手の引退が急遽決まったか、少なくとも公的にアナウンスできなかったということです。

そうすると、なかなかセレモニーはやりづらい。しかし、たまたま天皇杯フクアリで戦えることになった。天皇杯ですから、主管の関係上、リーグ戦とは勝手が違って、何かとハードルも高かったと思われますが、それでもどうにか功労者の引退に華を添えようと、フロントが突貫工事で、セレモニーを手作りしたのかなとか想像しながら、素敵な花道を眺めておりました。

■夏休みに命を燃やす[湘南vs山形(07月22日)]

え、この日は、いわゆる「夏休み最初の週末」ってヤツでした。夏休み、、、なんて甘美な響きでしょう。こんなワタクシでも、かつては40日間のバカンスを貪り食べていた時代があります。ええ、今からもう20年近く前の出来事です。ビバ20世紀!

ちなみに、その後、60日程度の夏休みと春休みをグダグダ消化していた時代もあります。そうですね、4年間限定で訪れる夢幻のような日々のことです。嗚呼、世紀末!

ただ、やはり「夏休みに命をかけるぜ!」ってのは40日バージョンですかね。60日バージョンは終業式もなければ、その期間の数日分だけは、みんなで予定を立てますが、基本的には三々五々解散する感じで、それぞれがキャンパスとは関係のない世界に消えていきますから。「実家に帰るぜ!」とか、「バイトをするぜ!」みたいに。

ともあれ、あの輝かしき40日間。この40日間を如何に充実させるかはスタートダッシュにかかってきます。結局、8月に入ってくると、「遊ぶぜ!」というより、「ダラダラするぜ!」ってモードになりますし、お盆を過ぎると、「宿題やんなきゃたぜ!」って状況になっちゃいますからね。

だから、結局、夏休みといっても、全力を尽くすのは7月の10日間なわけです。そして、そんなことは誰もが承知。みんな行くんですよ、レジャーに。来るんですよ、スタジアムに。それは専門学校生も同じ。どこかの専門学校が団体観戦に訪れていました。

たまたま、彼ら彼女らの近くの席に座ったので、なんとなく眺めていたのですが、いやぁ、興味ないねー、サッカーに。いじり続けるねー、携帯を。そして挙げ句の果てには、より距離的に近かったこともあり、アウェイ側のチャントに合わせて、身体を揺らしてたね。