いよいよ2020シーズンも目の前に。というわけで、ゼロックススーパーカップへ。前座試合はパスして本番から参加したのですが、前座試合、知らないうちに、「ユース選抜vs高体連選抜」じゃなくなったんですね。まあ、構造的に「ユース2年生選抜vs高体連3年生選抜」にならざるをえなかったので、賢明な判断といえば賢明な判断。
そんなわけで午前中は散歩もかねて門前仲町をフラフラと。下町、厳密には川向かい、要するに深川、現代風に言えば江東区って、歴史を感じさせてくれて、散策にはとても良いですよね。清々(きよきよ←イジリネタとしては、古っ!)しい気持ちになりながら、お昼ご飯。カフェ飯です。「リコプラス」というお洒落で清潔なカフェで、これでもかっ!ってくらいの種類に調理されたブロッコリーの小皿をアレコレ食べて、自家製(だと思う)のパンを食べて、マロは、もう、幸せじゃぞ。
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13176930/
さて、両チームについてですが、まず横浜FMですけど、仙頭啓矢は?前貴之は?ってな感じ。2人ともベンチにも入れず。まあ、水曜日のACLにはターンオーバーして出てくるんでしょうけど、頼むから、どこぞのミシャの岩崎への対応みたいなことはしないでね、ポステコさん!
前貴之は…今ひとつ前寛之との区別がつかないのでWikipediaで調べたところ、貴重な「Jリーグ・アンダー22選抜」での出場キャップがある選手とのこと。頑張っていただきたい。
対する神戸は…そりゃ、もう「アンドレース!」ですよ。去年も横浜FMvs神戸を見て、その時はビジャ以外のVIPお二人はお休み。今回もイニエスタが出るとか、出ないとか、とにかく情報が錯綜していて、「ひょっとしてこのまま生イニエスタを見ることなく終わってしまうのかな」とさえ覚悟していたので、南北線の中でスタメンを確認したときには、小さくガッツポーズですよ、。アンドレース!そして、アンドレース‼ アンドレスフォーエバー!サンキューフォーマイアンドレス‼
この日のピッチ内のデザインを確認すると、マリノスは、『エルゴラッソ』などで表記されるように4231でなく4213。日産の鳥瞰ではよく分からずとも、埼スタだと、さすがは専スタだけあって、しっかりと把握できる。確かに仲川とエリキはマルコス・ジュニオールではなくオナイウと同じ高さにいる時間が長い。
もう一つマリノスで興味深かったのは、ボランチのボールの受けどころ。真正ボランチの喜田と扇原も、エセボランチと同じようにハーフスペースでボールを受けることが多いのですね。
一方の神戸は、見れば見るほどブンデスみたいなサッカー。まず、無駄に繋ぎすぎない。割り切って逃げるところは雑なロングキックで逃げる。こういうところの合理的判断は日本人が苦手とするところなので見習わなければならない。
それから攻撃におけるテンションのメリハリが凄い。全ての攻撃において全身全霊でゴールを目指すような非合理的なことはしない。状況が整ったときだけ一気呵成。これまた、日本人が苦手とするところなので見習いたいところですね。
この試合で注目されたのは、アンカー対決ですかね。神戸にはサンペール、横浜FMには扇原というアンカータイプのゲームメイカーがいて、シャビ・アロンソが大好きだったワタクシのテンションはだだ上がり。どちらかといえば扇原の方が目立っていた印象です。
そしてもう一つはGK対決。飯倉vs朴ですね。飯倉については古巣対決なんで、その時点で注目なんですけど、飯倉を追いやった朴も飯倉と同じスタイルを身につけて凌駕したからこそレギュラー奪取したわけなんで、両チームゴール前とも、とにかくGKがアグレッシブ。今どきノイアーだってそこまで極端にペナルティエリアをお留守にしないぞ!ってくらいの外回り・出張が序盤からひたすら繰り返されていた。それぞれ、相応の副作用の甘受を余儀なくされたわけですが。
試合展開は、まずアンドレスのスーパースルーパスに反応したドウグラスが決めたゴールで幕開け。その後、両GK劇場が取り交わされる。まずアグレッシブに飛び出した朴が相手アタッカーと交錯したこぼれ球をマルクス・ジュニオールが押し込んだゴールで横浜FMが追いつくと、飯倉のアグレッシブさを前提とした不用意なバックパスを古橋がかっさらって、再び神戸がリードする。これらの1点ずつが、先に述べた「相応の副作用の甘受」ですね。
しばらく「このまま神戸かな〜」って雰囲気になったのですが、そんなワタクシの心のエアポケットが神戸守備陣にも伝染したらしく、左サイドからなんとなくクロスを入れられてしまい、それをエリキ(と思いきや扇原)が決めて同点。ここから、どことなくグダグダ感が仄かに蔓延しだし、横浜FMは低い位置での繋ぎミス連発した挙げ句、イニエスタのスーパースルーパス(その2)によって山口蛍の勝ち越しゴールを献上。神戸は神戸でカウンターからあっさり仲川の突破を許し、その折り返しをさらに折り返した遠藤のラストパスをエリキに決められて3ー3に。そしてグダグダはPK戦でも収まらず、9人続けて外すというなかなかの光景が繰り広げられた結果、神戸が天皇杯に続くタイトルを獲得しました。