「練習試合!」ってな試合【日本U23vsギニアU23】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本U23 2 vs 1 ギニアU23[トゥーロン 05月26日]

最初からそういうプログラミングだったのか、何らかの事情でそうなってしまったのかはわかりませんが、BSの中継は前半17分からのスタートでした。謎です、謎すぎます。だったら再放送を見れば良いというか、録画しておけば良かったのですが、迂闊でした。というか、「そういうこともあるかもしれない」という発想がなかったので、対策を立てられるわけもなく。ともあれ、中継が始まった時点では、すでに富樫敬真のゴールが決まっていた後。

 

 

この試合は、正直、技術力に差がありましたね。技術だけならば、明らかに日本が優位に立っていた。しかも、けっこうな差がありました。身体能力であるとか、連携面だとか、そういうところを総合すると、なんとなくそれなりに拮抗した試合展開にはなっていましたけど。ギニアはオリンピックに出れないどころか、大陸における最終予選にさえ進出できなかったらしい。アジアでいうところの、ベトナムであるとか北朝鮮であるとか、そういったクラスなんでしょうか。

 

 

それくらいの差がありましたから、日本がポゼッションに移ったときには、ミニゲーム状態といいましょうか、練習において、攻撃のカタチを反復しながら身につけさせていくトレーニングをしているような感じ。南野が決めた2点目なんて、まさに攻撃練習をしているような感じでしたからね。別に、それはそれで良い。あくまでトレーニングマッチですから、重要なのは、チームビルディング作業。攻撃のカタチを構築する実験の場であったと解釈しましょう。

 

 

そうなですよ、あくまでこの大会はトレーニングマッチの集合体なんですよ。それは日本にとってに限った話ではない。だから審判も「あくまで、各チームの調整・練習の場である」ということを意識したジャッジをしていたように感じました。笛を吹く場面、吹かない場面の基準が一見するとわかりづらかったのですが、要するに、「ダーティーなプレー」とか「うっかりやっちゃったプレー」は流しがちで、「危険なプレー」「放置すると故障に繋がりかねないプレー」はファールをとっていたのではないかな、と。

 

 

だから、ハンド疑惑には全試合を通じて寛容な判断が多かったですし、ギニアのゴールなんて、露骨に、「まぁ、それも練習のうちになるだろうから、吹かなくて良いか」ってレフェリングでしたよね。たしかに際と櫛引との連携ミスなんですけど、カバーに走り直した際のことを、相手FW、完全に掴んで倒していましたからね。公式戦ならギニア側から見たとき「あそこで手を出さなければゴールだったのに、余計なことをするから取り消されるじゃん」ってことになりかねなかったはず。

 

 

そして、あくまでトレーニングマッチですから、勝ち負け云々は度外視して、シミュレーション練習もする。喜田が右SBかぁ。そして、原川をアンカーに落とした433かぁ。なるほど。本番は18人しか連れて行けないわけですから、いくらでもスクランブル状態が想定される。そういうときに、試合途中でも、「練習ではしてないけど、こうなっちゃ、そうるしかないよね」ってところに対応できなきゃいけない。大会がトレーニングマッチの集合体であることを最大限に生かした采配を、手倉森さんはしたのではないでしょうか。