「想定の斜め上!」ってな試合【バルサvs広州】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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バルセロナ 3 vs 0 広州広大[CWC準決勝 12月16日]

今年を逃せば、ひょっとしたら永遠に日本で開催されることがなくなるかもしれないクラブワールドカップ。しかも欧州王者はバルセロナバルサを生で観戦するのは人生において最初で最後かもしれないですし、職場環境的にも十分、観戦に行くことはできる。ということでチケット料金を調べてみたところ、「あんな席で、どうやってサッカーを見るんだ!」っていう日産ゴール裏2階席の一番安いカテゴリーでさえ11000円。・・・ムリ。完全にこちらの想定の斜め上をいってる料金設定。

 

 

なので、おとなしくテレビ観戦にしたわけですが、ケガの功名かも。だって、この日になって、関東地方は一気に冬モード突入。グッと寒くなりました。そんな日のナイトゲーム。きっとワタクシは寒さに耐えられなかった。この寒さはバルサの面々にも想定の斜め上をいってたんじゃなかろうか。スアレスとか何人かの選手は半袖でしたよね。前日までが比較的温暖だったからって、日本の冬将軍様をナメるんじゃないぞ! ちなみに今シーズンのバルサは2ndだか3rdだかのユニが水色なんですね。これまたワタクシの想定の斜め上。

 

 

ワタクシの想定の斜め上といえば、昨年のCL決勝Tなんかのイメージだと、エンリケ体制になって以降のバルサは、グアルディオラ時代ほど“ティキタカ”じゃなくなったというか、緩急をつけた縦アタックをカスタマイズした勝負強さに印象が残っていたんですが、この試合では往年を彷彿とさせるような“ティキタカ”全開でしたねぇ。もはや“バルサバルサ感”は期待できないかなとの想定のもとテレビ画面を眺めだしたんですが、斜め上をいってくれました。

 

 

でも、ワタクシ的な想定の斜め上をいかれたのは、バルサの“ティキタカ”ではなく、広州の組織的なディフェンスだったかも。結果的に決壊はしましたが、粘り強く守ってましたよね。リードされてからはボールを保持する時間を増やしたので、おそらく、当初のプラン通りに「前半は00」を遂行しようとしていた。一人っ子政策やら伝統的な中華主義やらで、中国の若者たちって堪え性がなさそうな印象があるんですけど、グローバルな舞台で活躍するレベルのフットボーラーは、その限りにあらずなのかもしれません。

 

 

百戦錬磨のスコラリとしても、十分にバルサの破壊力は想定できていたでしょう。それ用に対策してきたからこそ、守備に徹していた。でも、その事前対策をあざ笑う現象のことを“斜め上をいく”と表現するわけで。そう、どれだけ広州が組織的に傾向と対策を遂行してもゴールに対するスアレスの嗅覚は、その斜め上をいっていた。ラキティッチのシュートのこぼれを詰めて先制点、イニエスタのラストパスに反応してからのゴラッソで追加点をあげます。

 

 

スアレスはこの後PKも決めてハットトリックバルサが完勝を収めました。欧州王者がアジア代表相手に30で勝つということ自体は、まぁ、想定の範囲内ですけど、その中身は、いろんな想定の斜め上に溢れていた。気温が15℃くらいで、バックスタンド6000円くらいなら、東神奈川で横浜線に乗り換えるという面倒臭さに怯むことなく日産スタジアムに詰めかけたんだけどなぁ。ともあれ、トヨタカップ発祥の地における最後の開催になるかもしれない大会の決勝戦がヨーロッパvs南米で良かったよ。