「朝ドラ農産物城下町ダービー」「ボランチがアイドルダービー」「90年代レジェンドダービー」2014シーズンを振り返る・日本各地のダービー

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■朝ドラ農産物城下町ダービー[ジェフ千葉vs愛媛FC(5月31日)]

え〜、ワタクシ、発想が貧相なんですよ。そして、ベタ。ゆえに“愛媛”というフレーズを聞いて思い浮かぶのは、ズバリ“ミカン”。あるいは“ポンジュース”。ねっ、貧相でしょ。そして、ベタでしょ。仕方ないんです、えぇ、えぇ。一方で千葉。千葉に関係しそうで、尤も“ミカン”に近いフレーズは“ピーナッツ”ですかね。中学校のときに習いましたよ、「千葉県といえば近郊野菜、そしてピーナッツ」と。ちなみにピーナッツって果物ですか?違いましたっけ?

 

 

他に愛媛といえば、そりゃ、『坊ちゃん』ですよね。無鉄砲な感じ。イコール、そのイメージは道後温泉だったりもしますけど、とにかく、夏目漱石です。まあ、道後温泉よりも道後麦酒の方が好きですけどね。一方、千葉県を舞台にした名作といえば・・・すぐには思い浮かばぬ。外房とかにはけっこうあるみたいですけどね。さしあたり思いつくのは『澪つくし』くらい。ちなみにリアルタイムではないです。銚子に遊びに行ったときの現地における猛烈アピールで知りました。

 

 

渋いところをついてみますと、宇和島って、愛媛県ですよね。あのあたりは江戸時代の城下町の風情が残っている街並みがいくつかあるんじゃなかったっけ? ちなみに、愛媛県では松山にしか行ったことがないのですけれども。で、千葉県。千葉県といえば“千葉城”という、昭和の建築技術の粋を結集した珍名所があるのですけど、まあ、宇和島とか、そういう雰囲気を持ってるのは大多喜ですかね。こちらも、行ったことないんですけどね〜。

 

 

 

ボランチがアイドルダービー[日テレベレーザvs浦和レッズレディース(6月1日)]

ワタクシの場合、ベレーザの試合では自動的に“オレの原ちゃん”を凝視してしまいますからね。どうやったところで、原ちゃん絡みの「ダービー」を探してしまうわけですよ。そして、この日は相手のボランチが猶本。ダービー探しに苦労はしません。この日もボランチで先発した原ちゃん。彼女のプレースタイルって、あまり縦への上下動は多くないですよね。左右への運動量は非常に豊富ですけれども、追い越したりって、プレーは少なめ。

 

 

一方の猶本。彼女はアジアカップでフル代表に選ばれて、再び人気が沸騰していたわけですが、彼女をアイドル扱いするのには、若干の躊躇を覚えます。というのも、AKB48に象徴されるように現代型アイドルには、ファンに対して直接的に“媚びる”ような表情を出せることが不可欠。でも、猶本には、そういう媚びた感じとか二次元感とかはない。萌え声とか、絶対に似合わない。だって、彼女のルックスに相応しい形容語句は“可愛い”とか“萌え”とかではなく、“凛々しい”とか“端正”ですからね。

 

 

そういう意味では“ギャルギャル”していて“女子女子”している原ちゃんとは対照的なわけですが、プレースタイルという面でも、左右への機動力に特長のある原ちゃんとは対照的。猶本って、左右にはあまりスライドしないですよね。その一方で、前線に駆け上がり追い越していくって動きはダイナミック。若い頃の稲本潤一を彷彿とされる迫力がある。そんなわけで、アイドル系ボランチの対決は、いろいろ対照的で興味深かったのです。

 

 

 

■90年代レジェンドダービー[横浜FCvs長崎(6月7日)]

横浜と長崎にどのような共通点あるいは因縁があるか。まず、最初に思い浮かぶのは高木監督の存在ですよね。今は長崎の監督として定評を得ている高木さんですが、Jリーグの監督としてのデビューは横浜FCでした。しかも、強かったですよね、高木監督が率いた頃の横浜FC(オーナーの介入がいまほど露骨じゃなかったってことかな?? 某ベテラン選手も、いまよりは戦力としてピッチに送り出せたでしょうし)。J1に昇格なんてしちゃったりなんとかして。“ハマナチオ”という、上手いのかどうかわからない愛称が一部でもてはやされる、守備がとても固いチームでした。

 

 

そんな高木監督、現役時代は「アジアの大砲」なんて言われていましたね。いろんな関係がこじれている2010年代だと、「“日本”を“アジア”と同化してくれるな!」みたいな意見が出そうですけど、90年代当時は、それがほめ言葉だった。で、横浜FCの山口監督も90年代に現役を過ごした日本代表選手。ただ、代表で活躍した時期は、若干ズレていますかね。高木さんはドーハの悲劇の当事者ですけども、山口さんはジョホールバルの歓喜によってフランスに行った選手ですから。

 

 

そんな、微妙にニアミスな山口くんと高木くん。監督としてのキャラクターも対照的というか、実は案外ニアミスというか。山口監督は、横浜FCに“強者の戦術”を植え付けようとしているように見えるのですが、それがなかなかうまくいかない。一方の高木監督は、「“弱者の戦術”を遂行させて結果を残す」という面においてはJリーグの監督の中でも第一人者といって良いでしょう。Jリーグ草創期を見てきた者からすれば、なかなか興味深い相違だってりします。