選手交代がいろいろ興味深かったです東京Vvs鳥取(4月14日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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今シーズンが開幕したときに、まずもってビックラこいたのが、鳥取のスターティングラインナップ。なんせ、柳楽と柳川がCBコンビを組んでんですもん。なんともかんとも危なっかしい。さらにWボランチ横竹翔田中雄大ときたもんだ。これはなかなかの事件です。

4人とも、「若い頃から期待されながらも、どうにもこうにも一皮剥けない」選手たち。こういう選手をレギュラーとして‘使い物’にできるということは、もしや小村さんは「再生工場」的素養を持った指導者なのかもしれないと、興味津々に、この試合を観戦しました。

結論から言うと、この試合に限れば、さほど再生されたわけではないのかもしれない。尤も、柳川選手が欠場していたので、目玉企画の危なっかしいCBコンビにはお目見えできませんでしたけど。そういう意味では、のっけから興味半減でしたが、横竹は、アンカー的な位置から効果的な散らしを見せていたので、満足することにしておきましょう。

一方のヴェルディにとっては願ったり叶ったりの試合展開となりました。先制点は常盤選手がサイドをえぐったところこら折り返すと、飛び込んだ飯尾選手が綺麗に押し込んだもの。で、追加点は飯尾選手がルーズボールを拾って、勢い余って上手いこと突破。折り返しを高原選手が合わせました。1G1Aですから、禅はの殊勲かわ飯尾選手だったことは間違いありません。

ただ、これは飯尾選手個人が良かったこと以上に、3322システムの、前4人のバランスの良さが発揮された結果と見るべきでしょう。高原選手や西選手という‘使う側の選手’と、飯尾選手や常盤選手といった‘使われる’側の選手の相性が非常に良かった。

彼らが比較的近い距離感で、それぞれの得意分野を発揮しつつ、流動性溢れるポジショニングを繰り返すことにより、前半のヴェルディは面白いように試合を支配できていました。

後半になると、前半ほどやりたい放題にできなかったこともあり、ヤス三浦は早め早めの選手交代。まずは常盤選手に代えて小池選手を投入します。豊富な運動量で身体を張るという泥臭い仕事の出来る常盤選手に対し、小池選手の特徴は田中達也のような姿勢で発動するドリブルの爆発的なスピード。これはこれで良いアクセントになっていたと思います。

ヴェルディ2人目の選手交代は、福井選手が負傷退場したのに伴う巻誠一郎の投入。これがなかなかトリッキーな選手交代で、福井選手が務めていた左CBに左WBの石神選手が下がり、FWの小池選手が左WB。で、巻がFWですね。

こういう選手交代が出来るのも、石神選手がCBにも対応できるようになったおかげ。大分時代の経験が生きたようです。そういう意味で、ヤス三浦はカズの方向に足を向けて寝られないはずです。当然のことながら、この場合のカズは‘カズ、三浦カズ’ではなくカズ田坂ですけど。

一方、鳥取の選手交代も、それなりに見応えがありました。なんといってもリビングレジェンドな野人さんがご登場あらせられたわけですから。ただ、鳥取のレジェンドといえば、岡野というより実信かもしれませんね。ちなみに実信選手は、元気に先発出場。10番を背負うに相応しいトップ下ぶりを見せていました。この選手の何が凄いって、足元に収める技術が尋常ではない。とにかくピタッと吸い付くように収める。そのあたり、アッパレでした。

鳥取2人目の選手交代は何かと味スタに縁のある永里兄。流れ流れて現在は鳥取に在籍しているんですね。この選手交代は序盤からワントップの廣田選手に全くボールが収まっていなかったことを踏まえると、順当なもの。さらに岡本選手も投入し、鳥取はなんとか一矢を報いようと攻撃を仕掛けますが、どうにもアタッキングサードで攻撃が単発になる。そして精度も上がらない。それなりに攻め立てはしましたが、逆にヴェルディ期待の前田選手に駄目押し弾を決められ、ジ・エンド。ヴェルディの完勝となりました。

□日本代表への推薦状

・推薦者

高原直泰

・推薦理由

さすがに今からザックJapanに招集されるとは思いませんけど、良かったですよ。3322システムの恩恵を最大限に受けている感じで。

3322システムの恩恵として、まず2トップということがあります。以前から「高原は2トップ向き」と評価されていたにもかかわらず、浦和といい、清水といい、なぜか1トップを採用するチームばかり遍歴してしまっていた高原。ようやく2トップと巡り会えたようです。

それから、もう一つ。3322システムというのほ前線の4人がセントラルの位置で流動的に動き回れる。これも高原選手のプレースタイルにマッチしているようです。しかも、その4人の中には盟友の西選手もいますし、このジュビロコンビの距離感は絶妙でした。鳥取守備陣は、特に前半、全く2人を捕まえられていませんでしたね。