ヤングなでしこ躍進の原動力に想いを馳せつつ、「ボクが鮫ちゃんを守るんだ!!」と叫んでみる【ヤングなでしこ三位決定戦】&【なでしこvsフランス】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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槙野がイラク戦に本来は招集されていなかったことに全く気づいていなかったのは自分だけではあるまいと言い聞かせている今日この頃、皆さんにおきましては如何お過ごしでしょうか?

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□町田のサイドアタックは独特ながらも機能してなくはなかった、とかなんとか言っちゃって町田vs岡山(09月02日)その5

□町田の逃げ切り失敗はアルディレスのミスだった、とかなんとか言っちゃって町田vs岡山(09月02日)その6

□京都の先制点は貫禄だった、とかなんとか言っちゃって松本vs京都(09月08日)その1

■U20女子日本代表 2 vs 1 U20女子ナイジェリア代表[U20女子ワールドカップ 09月08日]

故あって、前半30分からの視聴となりました。なのでチャンネルを合わせた時点で田中陽子の先制点は決まり済み。ハーフタイムのハイライトを見たところ、すんごい無回転ミドルだった模様。ともあれ、後半を中心に。

50分、後半開始から投入された西川が綺麗に決めて追加点。ラストパスを送った柴田の仕掛けも良かったですね。ギュインギュイン、キュッキュとドリブルで相手を交わして崩して、そしてラストパス。この大会を通じて、柴田って、あのプレッシャーの厳しい位置で前を向いて1人2人ずらせて、ってプレーが非常に輝いていましたよね。その後、選手交代やらなにやらしつつも、比較的セーフティーに時計の針を進めていたのですが、落とし穴もありました。後半の30分になる少し前、セットプレーから失点してしまいます。オパラノジエのフリーキックがそのままゴールに吸い込まれたわけですが、キーパー池田のミスっちゃミスになるんでしょうか。

ともあれ、それ以外はナイジェリアの攻撃を、ほぼ完封したヤングなでしこ。この試合に関していえば、ドイツ戦の完敗を、そのまま裏返したような完勝でしたね。

さて、ナイジェリアですが、放送中でも繰り返されていたように、ドリブルとシュートを基調としたチーム。何回かはパスが繋がることもありましたけど、例えば、周囲の選手がボールホルダーのフォローアップをするとか、出し手のためにパスコースを作るとか、そういう動きが少なかったですし、1対1をしっかり抑えるとか、スペースを消すとか、前を向かせないとか、「日本人フットボーラーが日常的に行っている基本作業を怠らなければ大丈夫」って感じでした。ただ、サイドからのクロスが男子かと見紛うばかりのスピードだったり、そのスピードのクロスを平気でヘディングしたり、ゴール前で足が伸びる範囲が広かったり、こういうところは日本人同士の切磋琢磨では、なかなか経験できないでしょうから、その部分ではヒヤヒヤする場面もなくはなかった。

ヤングなでしこに視点を映しましょう。

この試合に限らず、これまでの戦いを通じて一貫して、そういう傾向があったと思いますが、ヤングなでしこでは、どちらかと言えば左サイドが注目された。例の、「みんなの陽子」さんも左で起用されることが多かったですし、横山選手やら仲田歩夢(と書いて「なかあゆ」と読む。読む?)といった一発のある選手も左でした。また、豪快なオーバーラップで何かとテレビカメラ映えしていた浜田選手も左SB。

ただ、これらの左サイドは、目立つんですよ、目立つんですけど、安定感というか安心感というかアベレージというか「計算がたつ」という意味ではいささか微妙。浜田選手もSBとして見れば危なっかしい場面もありましたし、横山選手や‘なかあゆ’は大会の最後まで今ひとつハマらず。陽子ちゃん(近所の幼なじみみたいな表現になっちゃいますね、「陽子ちゃん」って)も、ドイツ戦はペンペンでしたし。

逆に、高木やら中村の右SBは「DFを和訳すれば‘守備をする人’になる!」という意味での安定感は抜群でしたし、攻撃における美南選手のアベレージは、全ての試合、全ての時間帯で高かった。ドリブルでの仕掛け、時間の作り方、ボールの貰い方、攻撃のスイッチとなる役割…etc、どれをとっても一級品だったと思います。

プレースタイル的にも、ビジュアル的にも(?)、やや地味に映りがちだった右サイドでしたが、ヤングなでしこの躍動を、土台の部分で担保していたのは、彼女たちの‘職人芸’だったのではないでしょうか。

■なでしこ 0 vs 2 フランス女子代表[サッカーなでしこジャパン強化試合 07月20日]

今更ながら、オリンピック前のテストマッチについて。

ボンパストールの見事なアーリークロスが岩清水と熊谷の間をすり抜け、福元との間のスペースに出ると、そこにデリが猛スピードで走り込み豪快に先制されると、後半にもコーナーキックから直接、ヘディングシュートを決められました。

いやぁフランスの、特にアタッカー陣の身体能力はハンパなかったですねぇ。なんだか、ガンバで初めてエムボマを見たときのような衝撃がありました。

これまでも、なでしこについてはフィジカルに優れたチームと対戦してきました。例えばアメリカであったり、あるいはスウェーデンであったり。ただ、これらのチームの場合、フィジカルに優れているというのは、ごつごつとロボットみたいな強さ、いわゆる「ゴツい」ってヤツでした。走ったり歩いたりするときには「ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!」という効果音が響き渡るような。

それに対しフランスは、男子同様、移民の血がだいぶ入っている。植民地支配時代のコネクションによる人の流れが濃厚に影響しているわけです。

つまり、直接的、あるいは間接的なルーツをアフリカに持つ選手が多い。そうなんですよ、しなやかなんですよ。ゴム鞠みたいな動きをするんですよ。突然、すんごいスピードで走り出したりするんですよ。

そんな「早くて強くてしなやか」な選手達が、「愛しさと切なさと心強さと」で対応するなでしこ守備陣に襲いかかる。もう、そりゃ、ハイプレスですよ、ハイプレス。「風と雲と私」も、みんなみんなアップアップにならざるをえません。

特に、その標的とされたのが阪口と鮫ちゃん。

繰り返しになりますが、フランスの前線の選手達は、男子でいうならば185cmを越えているにもかかわらず100mを10秒台で走り抜け、しかも誰よりも早くトップスピードに到達し、それでいて平気でバイシクルとか曲芸的な動きも出来てしまうような、そういった皆様方です。

そんなキン肉マンもビックリな超人たちが、我らが鮫ちゃんに襲いかかるんです。可憐で清楚な鮫ちゃんにガツガツいくんです。手を「いやんっいやん」って振りまきながら走る鮫ちゃんを潰すんです。そして鮫ちゃんは「きゃっっっ!・・・てへっ」てな具合で内股に倒れ込んだりする。「あらま、あらま、大変だわ、助けてダーリン!」と目をまんまるにする。

もうね、、、「お前らみんな寄ってたかって・・・鮫ちゃんは僕が守るんだぞ!ポカポカ!!このぉ、このぉ!うわぁぁぁぁぁぁ!!!」みたな気分にさせられるってもんです。

チクショ、もっとボクの腕力が強かったら・・・カンフーを身につけていたら・・・。僕に権力があったら、チカラがあったら、君をこんな悲しい気分にさせずに済んだのに。ボク、強くなるんだ!カメハメ波を習得するんだ!北斗百烈拳の使い手になるんだ!ネビュラチェーンでアンドロメダるんだ!海賊王に‘ぽっくん’はなるんだぁぁぁ!!!!   ・・・何の話でしたっけ?