「あえて旬じゃないときにアップする」というモットーを持つ幣ブログ。単に筆が遅いだけとの説もありますが、そんな雑音には耳を貸さずに、なぜか、この時期にこの夏のワールドカップの各試合レポ(地上波限定)をします。
の、第九弾。
アルゼンチンvsメキシコ
皆さん、地デジへの対応は済まれましたか?
ワタクシも10年以上前にリサイクルショップ、当時の表現に従うなら「中古屋」で購入した14型ブラウン管テレビを、つい近年になって漸く卒業し、地デジデビューを果たしてしまいました。
いやぁ、デジタルって便利ですね。なんかリモコンに付いている、よく分からないボタンをいじっていると、その週に放映するサッカー番組が一覧できてしまいます。
ただ、どうしてもダイジェストやらハイライトやらの番組もリストアップされてしまいますので、その中から実況中継だけをピックアップして録画予約するわけです。で、ミスターケアレスの名声を独り占めしているワタクシです。ウッカリなんてことが、ないわけないのですね。
ええ、完全に録画ミスしましたよ。だから見てませんよ。見てませんけど、何か?
オランダvsスロバキア
多少の実力差のあることは、戦前から予想されていました。
当然、スロバキアは守備的に戦います。特に前半は「ビテック、あとは任せた!」大作戦を敢行していましたね。そしてビテックも周囲の期待に応えるように、相手ディフェンスのオフサイドラインを巧みに抜け出し、キーパーとの対決にまで持ち込むというシーンが、2度ほどあったとメモしてあります。
ただ、この両方ともを決めきれなかった。弱者のカウンターで、決定機に決められないというのは致命傷です。故に日本人はカウンター戦術が苦手なのです。だから、カメルーン戦の本田は偉大だったりします。
後半になるとスロバキアも、ショートパスをつなぎ始めます。
「おっ、戦い方を変えたのか?」
なんて思ったのですが、要は余裕綽々のオランダがしっかりと守備網を整えてしまったことにより、中盤の選手が前を向けなくなって、結果的にショートパスしか出せなくなった模様。
一方、オランダはロッベンとスナイデルがきっちりと、「カットイン→ずどん」というゴールで2点を取っちゃって、ササッと試合を決めてしまいましたね。
「左利きのロッベンを右に置くのは、こういう狙いがあってのことです」
と、高らかに宣言するような試合になりました。そう考えると、左利きで左サイドに置かれるファンデルファールトは、ミドルシュートが苦手なんですかね?藤本淳吾系??
ブラジルvsチリ
本大会におけるブラジル代表の目玉といえば、右サイドにマイコンとダニエウ・アウベスを縦関係で並べる布陣でした。まぁ、エラーノが削られた結果の応急処置なんでしょうけど。とにかく、この試合でも中盤にダニエウ・アウベスが入ってました。ところが、アウベス、どういう訳だが、一向に右に張ろうとしない。433のインサイドハーフみたいな位置取りをしてました。
せっかくダニエウかつアウベスなのに勿体ない、と思ったりもしましたが、理由は簡単で、相手がチリだったからですね。たぶん。南米予選で互いを知り尽くしているでしょうから、そりゃ対策も立てるってもんです。
チリは「ショートパスを繋いで、真っ向から相手守備陣を崩す、以上!」みたいなサッカーですから、サイドに二枚置いても合理的ではありません。そして中央突破vs中央突破という戦いになれば流石のチリもブラジルには敵いません。
さらにコーナーキックにフアンが頭で合わせた先制点に象徴されるように、体格、高さでもブラジルが優位。チリが完敗したのも、必然といえば必然かもしれません。
ただ、点差こそ開きましたが、全体として見れば一進一退の展開が続きましたし、パスミスのない好ゲームだったと思います。願わくば、ヨーロッパの一流国がチリに攪乱されまくるって試合が見たかった。
日本vsパラグアイ
「岡ちゃんゴメン」
2010年の6月、日本国中に吹き荒れた流行りコトバでございます。マスコミの手のひら返しも怖いですが、「マスコミはマスゴミ」と批判し、「岡田はダメ監督」と大合唱していたブロガーさんたちの手のひら返しも、なかなかオシャレでした。
「お前もブロガーじゃねーか!」
ですって?
ええ、その通りでございます!(えっへん)
ただですねぇ、ワタクシはなかなかの小心者でして、ワールドカップ以前のエントリーで、岡田さんのことを非難もしていなければ、賞賛もしてないんですね。
アンチでもなければ擁護派でもない。淡々と無難に「やってみなければ分からないけど、頑張って欲しいな」とか「過大評価も過小評価も良くない」と述べておりました。
これぞ大人の保身術です。しゃがれたブルースを聞いていた17歳の頃には、「そういう大人は卑怯だ」と熱く憤っておりましたが、見事なまでに、そういう部分だけはジェントルメンになったようです。
思わず
「カアさん、僕も東京の街で大人になったよ!」
と叫ばずにはいられません。でも、いつか
「カアさん、僕も東京の街で一人前の大人になったよ!」
って言えるようになりたいものです。