「あえて旬じゃないときにアップする」というモットーを持つ幣ブログ。単に筆が遅いだけとの説もありますが、そんな雑音には耳を貸さずに、なぜか、この時期にこの夏のワールドカップの各試合レポ(地上波限定)をします。
の、第八弾。
ポルトガルvsブラジル
前半はブラジル、後半はポルトガル、といった内容になった試合でしたね。
ポルトガルはクリスなんとかロなんとかウドのワントップ。露骨な引き分け狙いながら、クリ田ロナ男君の一発で、あわよくば勝ってしまおう、という算段だったかと思われますが、クリ田ロナ男君、まだまだジャブラニに対応しきれていないようで、プレースキックは悉く宇宙開発。往年の北澤豪を彷彿とさせておりました。
それでもサイドに流れるなどして、状況の打開を図るのですが、振り向けば、そこにヤツがいるのです。
ヤツことルシオ。クリ田ロナ男が何かしようとしても、必ずこの選手に阻まれていました。ルシオってイメージ的に次藤君なんですが、パスカットからの勇猛な攻め上がりなど攻撃の起点にもなったり、攻守でヤーヤーやってて、よく画面に映る選手ですね。
韓国vsウルグアイ
旋風を起こした韓国も、ここで敗戦。アルゼンチンにコテンパンにされた試合も含めて、4戦とも堂々とした勇戦でしたね。アジアのライバルですから、これくらいやってもらわないことには、切磋琢磨のしがいがないってもんです。
さて韓国が誇るタレントは、パク・チュヨンとパク・チソンの2人のパクですね。
このうち、パク・チュヨンはカットインしてからのミドルとか、スペースを見つけてペナでフリーになったりしつつ、積極的にシュートを撃っていました。またパク・チソンについても、持ち前の運動量で至る所に顔を出して、中盤を打開するなど、大黒柱としての存在感を存分に示していました。
ただ2人とも、ここぞという場面でスペシャルな働きができませんでしたね。打率は良いけど打点が少ないバッターみたいな感じで、この試合に限れば、勝負強さを発揮できませんでした。
もちろん、全体とすれば悪くなかったと思いますが、勝負を分けたのは、いかにエースが「美味しいとこ取り」できるか、の差だったと思います。ウルグアイは、素人が画面を通じて見るだけでは、良いのか悪いのか判断のつきかねたスアレスが、決めるべきところでキッチリ決めました。
そんなところは、まさにアジアのチームと南米のチームって感じでしたね。
ガーナvsアメリカ
2002年の日韓大会でも、2006年のドイツ大会でも、共通する印象として、ベスト16くらいになると、毎日2試合とか3試合とか見たり、休みの日にまとめて4試合とか5試合とか見ることに疲れてきますよね。
ついつい集中力が途切れてしまって、気がつけばソリティアをやっていて止まらなくなってしまったり。この試合はまさにHDDの録画が流れているだけで、実際には殆ど見てない状態になっていました。
もちろん、ソリティアなんてやってません。そこは意志の力で我慢しました。その代わりに、今度に行く旅行の予定について、ずと、「あぁでもない、こおでもない」などと、楽天トラベルやら、乗換案内サイトやらとにらめっこしながら考えていました。
一応、ちゃんと録画は眺めていたんだぞ、というアピールをするならば、クリントンさんが観戦にいらっしゃってましたね。それ他では、アサモアの一瞬スピードが凄かったのと、フィンドリーが決定機を外したことくらいは覚えております。後は解説の清水さんの「アメリカだめですね」という呟きが耳に残ってますかね…
ドイツvsイングランド
この試合ではドイツ前線の二枚看板が躍動しました。
先制点をあげたのはクローゼ。この選手は本当にWCとの相性が良いですね。もちろんブンデスリーガでも奮闘していることは、マンデーフットボールで風間さんが教えてくれるのですが、そういう日常における活躍と同じくらいの結果をWCで残すのですから、大したもんです。
2点目を叩きこんだのはポドルスキー。なんだか玉田っぽいゴールでした。玉田をポドルスキーっぽいと例えるのではなく、ポドルスキーを玉田に例えるところがミソです。なんたって玉田の方が年上だからね。
さて、一方のイングランド中盤の二枚看板には運がありませんでした。ジェラードは、まあ、彼の実力を踏まえると、フツーの出来でしたかね。問題は、もう1人のランパードの方です。言わずもがなの疑惑のノーゴール。
ただ、大会を通じてランパードの推進力を周囲が生かせたのは、この場面くらいしかなかったように記憶してます。そういう意味では、「自らのポテンシャルを十二分に表現できなかったが故にイングランドは敗退した」と解釈すべきなのかもしれません。