2010年シーズンを振り返る、スタジアム道中記編鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムの周辺をウロウロと…Part2

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日付変わって、本日は恋人がサンコンになったり、きっと君は来なかったり、君と僕の答えがきっと出ていたり、さようならを決めたのはあなたのせいじゃなかったり、そんな一日ですね。いろんな青春が、それぞれなりに輝こうと頑張る、それ自体が既に美しい、みたいな。

でも、弊ブログは通常営業。日本には各地にクラブがあり、スタジアムがある。そして、スタジアムの周辺には、その土地その土地ならではの生活があり、文化がある。なんて高尚で叙情的な内容は一切含まれておりません。そんなシリーズです。

第3回も徳島ヴォルティスの本拠地である鳴門競技場を中心とした、この地域(「出没!アド街ック天国」風な始まり方、大江さん大好きです!)。

前回の続きですが、何はともあれ、アクエリアスだかKirinLovesSportsだかポカリなんちゃらやらだかスタジアムに到着たわけですね。

もっとスポーツドリンクの名前を羅列しようと志したのですが、いざ考えてみると、なかなか出てこないものですね。サントリーとかアサヒとかJTとかダイドーとかポッカとかのスポーツドリンクのレーベル名が全く出てこない。ボスやらワンダやらルーツやら缶コーヒーのレーベルは出てくるんですけどね。

曲がりなりにもキリンのスポーツドリンク名が出てきたのは、キリンさんの長年に渡るサッカー日本代表スポンサード活動の賜物でしょう。ときどきマッチメーク等々の不満から、キリン不買運動を唱える方々を見かけますが、キリンに見捨てられたとき、代表にお金を出してくれる次なるスポンサーが見つかるのか否か、いささか不安を覚えます。

、、、いつもながらの、「のっけから脱線」現象が発生してしまいました。ポカリスエットな競技場の話をしたかったのですね。

スタジアムに近づいていくと、ちびっ子の歌声が聞こえてきます。キッズだった頃のマイケル・ジャクソンが歌ったていた「おおなんとか(略)わん、つー、すりー」みたいなアレですね。その後、声の主が代わって、島谷さんだったか誰だったかの、「ダイヤモンドより、なんちゃぁらぁ」が耳に飛び込みます。どうやら、ちびっ子のど自慢大会的なイベントを開催している模様。

ただ、敢えて苦言を呈させていただくなら、「大人たち、もっと頑張って盛り上げてやろうよ。ギャラリーが少なすぎると、逆に恥ずかしいでしょ!」

サクラでも何でもよいから、盛り上がった雰囲気を演出して、あと何年もしないうちに思春期を迎えるであろう若人に恥をかかせないようにしてあげるのが、遠い昔に思春期を過ぎ去った我々の責務じゃないかい?

なんて偉そうなことを言えた口ではないんですけどね。ワタクシも素通りして、当日券やらグッズやらの売り場テントに行きましたので。

そして、グッズをウインドーショッピングしている真っ最中に、のっぴきならない大苦境に陥っていることが発覚。なんと上着を車の中に忘れてきてしまっていたのです。これはピンチです。だって10月のナイトマッチですよ。絶対に冷え込んできますやん。「ナイターで泣いた」って状態をリアルに経験することになりかねない。

ちびっ子のど自慢大会を拝聴したいのはヤマヤマなのですが、背に腹は代えられません。後ろ髪を引かれつつ、かつ、後ろ指を指されつつ、「わ」ナンバーに戻ります。ただ、行ったり来たりすることで、都合3回も、のど自慢のステージ前を通り過ぎました。一応、これで大人の責務を果たしたことに替えさせて頂きます。

ともあれ、もはやキックオフまで、あまり時間がございません。入場口で来場者プレゼントの消しゴムを明光義塾様より頂戴し、スタンドに急ぎます。

そして、暗いコンコースを抜け出し、ナイター照明の眩いスタンドに出てみると!

広がっていた風景は!

なんと、そこには!

客、少な!

やはり、名目上15000人が収容できるはずのスタジアムに、3000人前後の観客では、孤独感を禁じ得ません。確かに日曜日のナイトマッチは、客が入らないのですが、それにしても少なかろう。そうです、ちびっ子のど自慢大会にギャラリーが少なかったのは、徳島の大人の心が荒んでいるからではなく、そもそも、現場にいる大人の絶対数が少なかったからなのです。

うん、やはり往々にして、「筆頭スポンサー=事実上の親会社」なクラブの場合、予算規模の割に観客動員が少なかったりしますね、グランパスとか。

ただ、この試合は、特別に観客が少なかったようです。と言いますのも、ボケーッと選手のアップを眺めていたところ、次のような会話が耳に入ってきました。すなわち、

「19:00キックオフやと、やっぱ客少ないなぁ。これ18:30やったら、(鳴門駅から)徳島行きの終電に乗れるらしいんやけど、19:00やと間に合わへんみたいやで。」

なるほどって話ですよね。類似したシチュエーションを小瀬でも経験したことがあります。甲府の場合も、18:30だと余裕で高尾行きに乗れるのですが、19:00だと、シャトルバスの中で、若干ソワソワしてしまうわけですね。このあたりの微調整も、観客動員増のためには、案外バカにできないかもしれません。

ただ、徳島の凄いところは、「本日は“特別に”シャルバスを運行します。ただし定員は○×人です」みたいなアナウンスが流れるところですね。これはつまり、最寄り駅から結構な距離にあるにもかかわらず、通常はシャトルバスを運行していないということです。そして、仮に運行したとしても、利用者はせいぜい数十人だと想定されているわけです。

ザッツ車社会。ドライバーにあらずんば人にあらず。これぞ地方社会の実情ってヤツですね。レンタカーを借りて正解でした。

ちなみに、ハーフタイムには阿波踊りが実演されてました。ナマ阿波踊りを見るのは初めてだったのですが、男踊りの勇壮さと、女踊りの艶やかのハーモニーは、さすが日本が誇る伝統芸能ですね。実は昼間に、徳島駅近くのナントカ屋敷で人形浄瑠璃(?)を見ていたので、期せずして、芸能三昧な1日になりました。