タンキを下げた今治とパトリックを残した金沢〜ツエーゲン金沢vsFC今治(9/2)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□県名の由来が難解ダービー
前々から思ってたんですけど石川県の「石川」って何?、、、というわけでAIに聞いてみたら古代の石川郡から来ているそうな。で、石川郡の「石川」は手取川のことで、文字通り石の多い川なんだそうだ。同じように愛媛県の「愛媛」って何だ?って話で、早速AIに尋ねてみる。そうしたところ「『古事記』の国生みで生まれた四国(伊予之二名島)は、1つの島に4つの顔(面四つ)があるとされ、そのうち伊予の国に宿る女神が「愛比売」」と教えてくれました。、、、なんやそれ。
昔、物識りな友人が教えてくれたのですが、都道府県名と県庁所在地の市名が異なるところは、明治維新の時に幕府寄りだったことで、新政府にいじめられた結果、都市名を都道府県名にしてもらえなかったんだとか。ちなみに伊予国は松平さんだったんですね、藤堂さんではなく。そりゃ松山県にはしてもらえない。今治も松平さん。そりゃ今治県にもしてもらえない。加賀の前田家は幕藩体制の権化あるいは象徴みたいな存在ですから、やっぱり金沢県にはしてもらえない。一瞬してもらったみたいですけど。みたいなダービーです。

□突破口を、、、
さて、飛行機で羽田に入ってから北陸新幹線で乗り込んできた?FC今治:ですが、J2でここまで0勝0分4敗。必然的に順位は20位。率いているのは今シーズンからモウレロさんですけど、大丈夫なのかしら?今治はこれまでずっと、「そこそこ悪くない」監督では満足できずに、サクサクと監督を替えてきた。岡ちゃんにそのあたりの堪え性がないのかしら?服部さんや倉石さんでは及第ではないという基準でやってきて、結果として塚田さん、モウレロさん。大丈夫か?
迎え撃つツエーゲンは今シーズンJ3ここまで1勝0分3敗、順位は18位です。ツエーゲンはツエーゲンで厳しい状況。率いているのは辻田さん。さほど選手として実績を残したわけでもないし、そこまで長い期間に渡って所属していたわけでもない。なぜ内部昇格からの監督就任となったのか、外野からでは少しわかりづらいっちゃわかりづらい。辻尾だったらわかりやすいんですけどね。特別シーズンは23位。40チーム柱の23位だから、それなりに健闘したということで良いのかな。

□金沢が先制
というわけでピッチに目を移します。まずは今治ですが、欧州人監督とはいえポジショナルにはあらず。後半は多少ポジショナル風味が出てきましたけも、特に前半は非常にオーソドックスなポゼッションスタイルです。ボランチがプレーメーカーとして攻撃の形を作っていく。基本は外回し。システム上のミスマッチもあってSBのフリーを作りやすかったので、そこから仕掛けていく感じだったかと。その上で相手の目をサイドに引き付けておいて真ん中に刺していく。そのなかで縦の迫力、クロスへの存在感ともにタンキが出色でした。
一方のツエーゲンは3421です。こちらも基本は外回し。ポジショナルでもポゼッションでもなくカウンター。WBを起点に、個の突破に託すような感じ。相手がカテゴリー的に格上だったからかもしれませんが、いわゆる弱者の戦術を遂行します。それゆえトータルフットボールとは真逆な攻守分業スタイルになりがち。決してモダンではないですが、割り切ったサッカーともいえます。
ともあれ前半の攻防ですが、割り切った金沢が先制します。コーナーキックから最後は杉浦が決めました。直前に土佐のミドルがあって、全体的に前向きなオーラが漂っていたのが良かったのかもしれません。追いかける展開となった今治は、相手が構えたこともあってパスワーク的には本領発揮。ゴールラインこそ割れませんでしたが、セットプレーやタンキの単騎突破から決定機が量産されました。、、、タンキだけに単騎です。

□劇的!
さて後半。金沢は特に前半と変わらず、ロングボールをパトリックに入れていく。で、パトリックはほぼ孫に勝てない。さすがにパトリックも衰えたかなとも思われましたが、そもそもほとんど飛んでなかったので、身体を相手に預けて自由を奪うという老練なテクニックだったのかもしれません。実際、金沢はそれでもパトリックを信じて出し続けてましたし。それからパトリックは足下ワンタッチのポストワークも良かったです。
追いつかねばならない今治はアレクサンダル・バロチェヴィッチを下げて古山を入れます。アレクサンダル・バロチェヴィッチ、何度でも繰り返したくなる名前でね、ピーターファンデンホーヘンバンドばりに。ともあれこれでタンキと古山の実質2トップになります。対するツエーゲンもCBタイプのボランチ川上を投入して後ろを厚くしましたが、それでもタンキがミドルシュートを決めてみせて、試合は振り出しに戻ります。
ところがですよ、ここから今治が畳みかけるかと思いきや、モウレロ監督は得点直後にタンキを下げてしまいます。2枚替えで中井ピピが入ってきたのは良いですが、いくら予定通りなんだろうとはいえ、ここでタンキを下げるかね、、、逆に金沢の辻田監督はパトリックを最後までピッチに残しました。そして、そのパトリックがクロスに合わせて決勝ゴールを決める。パトリックに向けて縦のロングボールはたくさんありましたが、横からの大きなクロスは実は初めてくらいだったのではあるまいか。その千載一遇を決めるのがパトリックです。金沢が下克上を成し遂げましたとさ。